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「とわ子」を「まめ子」と言ってしまうけどそんな自分が嫌いじゃないから、このドラマにハマったのかもしれない「大豆田とわ子と三人の元夫」

はろもい。
カグラサチコです。

食パンのCMをみて
「あ!まめ子さんだ!」と叫び、
母に訂正されるカグラです。

2021年春ドラマのうち録画未視聴分含め最終回まで追えた、もしくは追えそうなのは
「イチケイのカラス」
「大豆田とわ子と三人の元夫」
「特捜9」
「リコカツ」
「生きるとか死ぬとか父親とか」
「コントが始まる」
「珈琲いかがでしょう」
「コタローは一人暮らし」

諸々事情あり途中リタイアしたのが
「レンアイ漫画家」
「ネメシス」
「探偵☆星鴨」
「最高のオバハン 中島ハルコ」

その中でも1番ハマっているのが
「大豆田とわ子と三人の元夫」です。
最終回を前に、とわ子さんにハマってる方々と共鳴したく記事にします。よって説明は書かない癖にネタバレしまくりですので悪しからず。

1. とわ子さんとたか子さん

何を隠そう、私は松たか子さんが好きだ。顔も声も雰囲気も、憧れの女優さん。さすが良家の娘、そりゃ品も良いよね…尊い…眩しい…!!
最近はみんな「れりごー」なイメージなんですかね?曲を挙げるな私は「明日、春が来たら」「サクラ フワリ」「桜の雨、いつか」「コイシイヒト」、そして「おとなの掟」が好き。もちろん今回の「Presence」も。楽器のような心地よい声色の歌も好きだけど、言葉がはっきりと伝わってくる真っ直ぐさは元気をもらえる気がする。かと言ってハキハキしすぎているわけではなく、どこか色香混じるその歌唱に私はもう数十年来ときめいている。

でもなんといっても女優・松たか子の衰えない透明感は忘れてはいけない。「ロンバケ」「ラブジェネ」「一つ屋根の下で」から「お見合い結婚」「HERO」を経て「カルテット」「ノーサイドゲーム」。他にも好きだった作品はあるけど、少なくとも私と同世代のドラマっ子は再放送とかも含めたら「お見合い結婚」「カルテット」を除けばほぼ全員が通ってるんじゃないかな。
いつの時代もまるで真珠のように上品に輝いてる松たか子さんがとても好き。ドラマではないけど「小さいおうち」でもとても美しかったなぁ。コテコテしてない、それでいてどっしりとした存在感のある彼女がとても好き。
実在しないのでは…と思っていたけれど、ある時都内で娘さんと歩いているのを偶然お見かけしたので一応実在はしてる模様(笑)。

さて松たか子さんへの愛を語ってしまったけれど、今回のとわ子もたか子さんが演じているからこその魅力もあるし、とわ子のキャラクターだからたか子さんがより魅力的に映ると考えている。
面倒な話はピーチクパーチクとしか聞こえなくなってしまう便利なお耳。ラジオ体操がいつになっても上手に出来ないところも、かごめが漫画を描くと言えばと私も一緒に!と心から思ってしまえるバイタリティも、キラキラした(大きな)おめめでケンチクを語る姿も、そしてかごめを不器用に想い続ける姿も全てが素敵すぎる。そりゃ元夫達もほっとけないよww

そんな大好きなとわ子さんですが、今回どうしても個人的理由で感情移入出来ない唯一の箇所が。それはとわ子さんが「優等生すぎる」ところ。
とわ子さんみたいになりたいけれど、私には建築士になれるだけの根性も頭の良さもないし、シングルマザーで会社の社長なんてやっていける強さもない。ストーリーとしては重要だし何も問題ないのだけど、私自身の劣等感を少し抉られる。そのあらわになった部分に塩を塗り込むようにストーリーが入ってくるから余計ハマってる可能性もあるんだけどw。そこはもうとわ子はたか子さんだし、たか子さんがとわ子だから、その劣等感は憧れに変わり、私はチャーミングでピュアでちょっと変わり者なとわ子さんに夢中なのである。


2.三人の元夫たち

みなさんは誰が好きですか?八作?鹿太郎?慎森?それともダークホース小鳥遊?大穴で門谷さん?笑
谷中さん演じる門谷さんのフェロモンはさておき笑、社交ダンス経験者としては鹿太郎さんにしゃるうぃーだんす?されたい気もするけど、誰より何より私は慎森がスキ。あの面倒臭さは母性をくすぐられる。実際にあのキャラの人間が存在したら本当に面倒臭いと思うけど、それでもあのピュアさはたまらない…‼︎あの面倒臭い無駄なイケメンにプチストーカーされたい。

彼は坂元作品らしいキャラとも言えるのかな。永山瑛太さんも高橋一生さんも坂元作品の時が1番好きだった(一生さんは「民王」と迷うw)。という事はつまり、私は坂元作品の面倒臭いイケメンがタイプなのかもしれない笑。

少なくとも9話までみてきて、やっぱり慎森の不器用さが群を抜いて愛おしい。世間では彼の「人の孤独を埋めるのは、愛されることじゃないよ。愛することだよ」という台詞がフィーチャーされていたけれど、その直後の「そして君には、愛する人がいる…知ってる!僕のことじゃない…」と目頭を押さえながら言葉を振り絞る姿に泣かされた。

ふと、逃げ恥での平匡さんの「愛される人は、いいなぁ…」で泣かされた事を思い出す。

私も“そっち側”の人間だから愛されることにはいつになっても慣れないし、それなのに誰より愛される事を求めてる。だからどうしても彼らのそういう台詞には自分のこれまでを重ねてしまうのかもしれない。そうか、慎森を愛おしく感じるのはもしかしたらその不器用さや不甲斐なさを自分のそれと重ねているからなのかもしれない。

また、少し触れておきたいのが元夫達がそれぞれ女性と出会って“レンアイ“っぽいことをしていたサブストーリー。中でも私が1番惹かれたのは鹿太郎さんと美怜さんの恋だった。瀧内公美さん演じる美怜さんがとても人間味溢れていて良かった。(瀧内さんは「凪のお暇」から気になる女優さんなのだけど、見るたびに雰囲気が違くて今後も出演作品が楽しみ!)
鹿太郎さんとの別れのシーンも、とても感情移入してしまってボロボロ泣いた。“女”って、そういう事をする生き物なんだよねー!!そして、それがカッコいいと思ってる。もちろん、誰かの為にカッコつけるわけじゃない。相手の為でも、今の自分の為でもない。未来の自分の為にカッコつけるのだ。あぁ、強く共感。
…あぁ、あんな恋愛がしたい。


3. エンディングは誰が好き?

話題になったエンディング「Presence」。ドラマの“オシャレ度”を爆上げさせている5つのver.の中で私に1番ヒットしたのは第3話第8話で流れた「Presence III」(feat. NENE, 角田晃広)。
そもそも真っ直ぐなのに色気のある松たか子さんの歌が好きなので、第1話の時点でぶち上がったのだけど、第2話で「Presence II (feat. BIM, 岡田将生)」が流れ、

え、これは来週は角ちゃんでは!?

と予測。無事予測は当たり爆上がり。東京03も守備範囲内な私にとって角ちゃんがドラマ進出してるだけで嬉しいのに、まさかこんなオシャレドラマの主題歌で角ちゃんのラップが聞けるなんて…これマジ歌じゃないのに…。

感動…!←ポイントがズレてる。

5パターンのエンディングも然ることながら、挿入歌もオシャレなんだなぁ。
Spotifyで聴けるのでよかったら。


4. 何と言っても坂元裕二!

脚本の坂元裕二さんが描く大人のレンアイはいつもオシャレで、私が婚期を逃しているのもこの方の描くような恋をまだ出来ていないからな気がする…。(責任転嫁甚だしい)
そして今回のとわ子さんも「最高の離婚」「カルテット」と並ぶ、私史上最高の坂元作品となりそうだ。(「最高の離婚」で人間味溢れる夫を演じていた永山瑛太さんは今「リコカツ」でもいいキャラを演じていらしゃっる…スキ)

坂元作品のオシャレさは「全てを説明しないところ」と「さりげない台詞や演技からすぐヒントや答えを教えてくれるところ」にある。役者さんの表情だったりテンポだったりで視聴者に違和感を与えて「想像させる」「気付かせる」。
だからこんなにオシャレで気取ったドラマに見えるのに、置いてけぼりにならないのかな。

とりわけ今回は伊藤沙莉ちゃんのナレーションが良きスパイスとなって、いい意味で作品のハードルを下げてくれており、幅広い世代が身構えることなく作品と対峙出来ると感じた。

その中でもまさにその坂元ワールドに視聴者全員が“してやられた”のが“かごめの死”の描写だろう。今思えばビンビン立っていたフラグに、八作が靴下を買うその瞬間まで気づかなかった。脳内パニック。
あぁ、なんて私は浅はかだったんだろう。
“坂元裕二×松たか子”でこのまま「イケオジなスカパラのブイブイにタジタジしちゃう松たか子」や「実は親友の事をずっと思い続けていた元夫」のストーリーをトレンディドラマのように描くわけなんてないのに。あの瞬間、オシャレドラマに心地よく使っていた多く視聴者が、私のように「沼」にハマったのは間違いないでしょう。

まだ今ひとつわからないのが、八作の頭の中。想像して、妄想して、やっぱりわからない。そしてそれでもいい気がしてくる。
ドラマや映画は登場人物の心情を教えてくれるけど、現実世界では言葉に変換されるまで他人の気持ちなんてわからないし、ましてや自分の気持ちですらわからなくなる事だってある。全てを説明できない感情だってある。

本日最終回。
特別なハッピーエンドは求めてない。

ただ、そこに日常が続いていくといいな。

最終回視聴後更新するかもしないかも。
愚文失礼をば。
ぐらしあす。

追記
最終回、もっと見ていたかったけど、いい意味で思ったより引きづらなくて済みそう。
お母さんの大好きだった人に会えた事で、かごめへの思いが昇華されてよかった。慎森は最後まで名言メーカーだったし、鹿太郎は薄っぺらいし、八作はちゃんとお父さんだったのもよかった。網戸を直してくれたのがお父さんだったこともよかった。唄が西園寺くんと別れてくれてよかった。小谷さんがトランペットを吹いてる姿が素敵だった。

三人の元夫が、とわ子を思い続けてくれてよかった。

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