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イングランド国内プロリーグのユース真理の扉

どうも、ふじです。

今回はまあ単純な興味でイングランドのプロリーグ(1部~4部)に所属してるクラブの選手がどこのユース出身なのかみたいなことを調べてみた。

どこのクラブがプロレベルで通用する選手を育てれてるのか、またはPLで通用する選手を育てれるのかというのは昔から気になってたので重い腰を上げた。

色々見ながらスパーズ目線での話をしていこうと思う。

前提

・調べた期間は2024/1/2~2024/1/7くらいにかけてまで
・調べ方は各クラブのトップチームプロフィールページに記載されている選手をtransfermarktで記載調べ、その選手の「TRANSFER HISTORY」欄で一番下に記載されているクラブを育成クラブとした
・あくまでも育成したクラブを知りたいので上記基準としている。CLでいうクラブ育成枠の選手=狭い意味でのクラブで育成した選手だとは考えていないので
・トップチームのプロフィールページに載るかどうかは完全にクラブの匙加減
・上記によりL1やL2ではEFL Trophyに1試合だけ出場した選手とかも載せてるクラブもあるのでPLと他リーグで同じ感覚ではないかもしれない。また、同じリーグ内でも同じ感覚で載せてるかは分からない。(多分違う)
・ローン移籍している選手は移籍先でのカウントとしている。若いローン選手もそのリーグでプレーできるレベルにあるという認識なのでカウントしている
・選手によっては「YOUTH CLUBS」という欄がある選手もいるが、選手によって有る無しがまちまちなので統一して「TRANSFER HISTORY」欄で見ている。一番下が「without」になってた選手は「YOUTH CLUBS」があれば「YOUTH CLUBS」、なければ一番下から2番目のクラブとした
・集計期間が5日くらいあるので多少の誤差はあると思う。例えばデーン・スカーレットはイプスウィッチから帰ってくる前であればイプスウィッチのトップチームのプロフィール欄に載っているのでスパーズで1カウントだが、帰ってきた後に集計しており、スパーズではトップチーム欄に載っていないので0カウントになっている
・ウェールズのクラブは便宜上イングランドのクラブとしている
・調べたのはあくまでも所属クラブ。国籍は関係ない
・多少のミスは多分あるけど大勢には影響ないだろう


プレミアリーグ

①各クラブに所属している選手のうち、そのクラブが育成クラブとなっている選手の割合

平均は10%ちょい。スパーズは平均くらいではありつつも、スキップ、オースティン、ホワイトマンで構成されており、内2人が第3GKと第4GKというのはかさ増ししてる感は否めない。今シーズンはケインとウィンクスが去ってめっちゃ減った。ウィンクスは昨シーズンはサンプにローンされてたのでどっちにしろ集計外やが。トップ6内だとユナイテッドを除くとどっこいどっこい。

②PL~L2に所属している育成した選手の数と割合

説明をすると1枚目が各リーグに所属している育成した選手の数と合計。スパーズで言うとPL内に9人のスパーズで育成された選手が所属しており、CSには12人、L1に16人、L2に8人所属している。
2枚目は上記の合計のうち各リーグに所属している選手の割合を示している。
スパーズだと合計45人のうちPLには9人所属しているのでPLでは20.7%、CSには12人所属なので26.7%、L1には16人所属なので35.6%、L2には8人所属なので17.8%となっている。スパーズで育成した選手が所属しているリーグのボリュームゾーンはL1らしい。

集計前はチェルシーとシティの2強かと考えていたが、ふたを開けるとチェルシーの1強だった。数で言うとトップ10はチェルシー:63、ユナイテッド:52、アーセナル:46、スパーズ:45、シティ:43、ウェストハム:41、エバートン:37、リバプール:34、ニューカッスル:28、アストンヴィラ:26
の順。平均は29人なのでスパーズは普通に多いほう。もっと少ないかと思ってたけどちゃんと上位にいるのは頑張ってるなとは思う。ただなんかその割には体感売却で得てる利益が少ない気がするのが勿体ないような、そんなこともないような。。

PLに限るとチェルシー:22、ユナイテッド:16、シティ:13、アーセナル:10、スパーズ:9、ウェストハム:9、パレス:8、フラム:7、ニューカッスル:7、ノッティンガムフォレスト:7、シェフィールドU:7
と1つ順位を落とすのと顔ぶれも少し変わるのをどう捉えればよいのか。

スパーズの選手はライアン・フレディクス(ボーンマス)、アダム・スミス(ボーンマス)、ローレンス・ヴィグルー(バーンリー)、ノニ・マドゥエケ(チェルシー)、アルマンド・ブロヤ(チェルシー)、アンドロス・タウンゼント(ルートン)、オリバー・スキップ(スパーズ)、ブランドン・オースティン(スパーズ)、アルフィー・ホワイトマン(スパーズ)となっている。マドゥエケを逃してるのはまあまあ痛いよなと思う。

スパーズの総評としては、もうちょい自クラブで活躍する選手の育成とトップチームでの出場機会を増やしたい。やっぱ今シーズンだけで見た現状はよろしくない。ケイン1人で死ぬほどリターンは得ているが、もうちょいアベレージは上げたいな。プロの数に関しては頑張ってると思う。

スパーズ以外の話をすると、チェルシーのPLの22というのがえぐいと思う。2位のユナイテッドに6人の差がある。普通に1チームに1人の計算。そらここまでおる人数のうちチェルシーで生き残ってる奴はそらバケモンよな。エリートすぎる。

③リーグの構成

PL全体でPLのクラブが育成クラブとなっている選手の割合は26.0%、CSのクラブが育成クラブとなっている選手の割合は8.1%、L1のクラブが育成クラブとなっている選手の割合は4.0%、L2のクラブが育成クラブとなっている選手の割合は1.3%、5部以下のクラブが育成クラブの選手の割合は3.1%、国外クラブのクラブが育成クラブの選手の割合は57.6%ととなっていた。割と5部以下のクラブが多かった。(小数第二位を四捨五入)
流石国外からの輸入が多い。

チャンピオンシップ

続いてCS。
L1、L2共にPLと同じ流れでやっていく。
PL以外はローンウォッチ以外見ないのであんま書けることはなさそう。(それでも年間の合計はPLとEFLだとEFLのが多そう、PLはほぼスパーズしか見んし)

①各クラブに所属している選手のうち、そのクラブが育成クラブとなっている選手の割合

平均は14.3%で少しだけPLよりも高め。レスターやスウォンジーは確かに自クラブ育成の選手使ってる印象がある。ブラックバーンが異常に高いけどそんな印象はあんまないなあ。

②PL~L2に所属している育成した選手の数と割合

PL~L2に所属する選手はPLと比べると、全体的に一回り減ったなーという印象。平均が19人でPLと比べると10人少ない。
PLに排出している数はMAXが8人で0人もちらほら。多いところでいうとサウサンプトンが8人、ノリッチとリーズが6人、レスターが4人でPLに居そうな面子が上位となっている。サウサンプトンはPLは多いけどかといって他のリーグが多くなくて合計でみるとトップのWBAと12人差なのは面白いな。WBAは集計してて確かによく出てくるなあという印象はあった。

③リーグの構成

PLに比べると国外クラブの割合が減ってCSのクラブの割合が増えている。その他はあんまり変わっていない。

リーグ1

続いてL1。プレーのレベルに関してはここから一気にPLとの差が広がる印象がある。

①各クラブに所属している選手のうち、そのクラブが育成クラブとなっている選手の割合

CSと比べると上と下が極端になった。自クラブを構成する選手のうち、自クラブで育てた選手が0%のクラブが3つ、30%を超えるクラブが3つ。L1を集計してて思ったのは結構若い選手がトップチーム欄に載ってて、出場記録の内訳を見るとEFL Trophyだけしか出てませんみたいな選手は割といた気がする。まあこの辺はクラブの匙加減やからなあ。

②PL~L2に所属している育成した選手の数と割合

PL~L2に所属する選手はCSと比べると、平均が19人から13人と更に減少。また構成としてCSはPL~L2に満遍なく排出していたのに対して一気にL1の割合が高くなり、PL、CSの割合は低くなった。PLでプレーしてる数ではチャールトンの4が最高で内訳はエズリ・コンサ(アストンヴィラ)、ダレン・ランドルフ(ボーンマス)、ジョー・ゴメス(リバプール)、アルフィー・ドウティ(ルートン)

③リーグの構成

一番多いのは育成クラブがL1のクラブ。ただし上記で記載したように出場時間の長くない若手も結構載せてる印象があるのでそこがなくなればPL、CS、L1がトントンくらいになるのでは?と考えている。
国外クラブが13.1%となっているが、L1以下になるとスコットランドとアイルランドのクラブがほとんどだったはず。そして5部以下のクラブが育成クラブとなっている選手の割合が10%を超えた。

リーグ2

続いてL2。プレーのレベルに関してはL1と比べて差はある印象。若手のローンに関しても各国年代別代表に入るレベルの選手はL1以上が多く、L2へのローンはトップチームに入ることを目標にしたものではない選手が多い。

①各クラブに所属している選手のうち、そのクラブが育成クラブとなっている選手の割合

L2になると逆に自クラブが育成クラブとなっている選手の割合は減少。クルー・アレクサンドラが異常な数値を叩き出しているが、平均としては15.5%。クルーは調べてても出場時間が多い選手それなりにいた気がする。そうでないとここまでの数値にはならないと思うが。あとPL~L1までは平均と中央値がほぼ同じなのに対してL2は平均と中央値の差が4.4と他と比べるとかなりあったので自クラブで育成した選手を使えてるかそうでないかで極端に差のあるリーグなのではと思う。(他のリーグは最大でも差が0.4だった)

②PL~L2に所属している育成した選手の数と割合

PL~L2に所属する選手はクルーがダントツの35が最大。L2の数を見ても自クラブ以外にも所属してる数が多い。
バローはPL~L2に所属する選手が1人もいない唯一のクラブだった。ただそもそもクラブのHPにユースの選手のページがなかったのでアカデミー自体が存在していないのかもしれない。(不明)
L1以上に所属している選手が少ない、一番レベルが高い選手は多分MKドンズ出身のデレアリ。

③リーグの構成

L2を構成している選手の育成クラブは国外クラブ~5部以下のクラブに渡って漫勉のない結果となっていた。PLの次に高いのがL2となっていたのは意外だったな。5部以下クラブがCSとほぼ差がないくらいに多いのは昇降格を繰り返しながら選手を使いまわしてるのか?よくわからない。


最後に

やってみて、あんまり具体的な数字を見ることができなかったことを見れてよかったなと思う。スパーズは頑張ってるとは思うけどクラブに対しての利益が多くなさそうに感じるのでもうちょい上手くやってほしいなあ。あとこれは分らんのだけど結局のところ大事なのって育成力ではなく囲い込み力なのではと思う。

ちなみにあんま触れてこなかったけど、国外クラブの中で一番多いのは多分フランス。

心理の扉を開いた先にあったのはチェルシーだった。

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