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ガーデナー(庭師)養成講座 第5期 3日目 ~コニファー刈込(エレガンティシマ)編~

3日目となった今回は、前回のアベリアに続いての刈込。
対象は、コニファーの一種、『エレガンティシマ』です。

ちょっと天気予報が怪しくて、開催が危ぶまれていましたが、なんとか週末までに回復してくれて何よりです。

今回皆さんに刈込を実施していただいたのは、こちら。

コノテガシワの一種『エレガンティシマ』

前回刈り込んでいただいたアベリアは、かなり伸びていて、「とにかく刈込鋏に慣れること」を主眼に置き、ひたすら刈り込んでいただきました。

アベリア

講座の終盤には、皆さん明らかに刈込鋏に慣れ、動かすスピードが明らかに上がっているのが見てとれました。

今回は打って変わって、それほど伸びていない、というか割と若木のコニファーです。
このコニファーで学んでいただきたいのは、『細かな鋏の使い方』です。

まだ刃が柔らかいので、アベリアとは違い、思うように刈れない。
刈込鋏をきちんと動かさないと、葉が逃げていきます。
しっかりとコニファーに面を作りながら、葉を逃さないように刈り込んでいく必要がある。

だから、一太刀一太刀で、しっかりと面を作り、刈っていくには、良いトレーニングになります。

まずは、そのあたりのポイントを、講師の細川からレクチャー。

おおまかな手順は、
①古っ葉を落とす。
②トップを決める。
③仕上がりの面をイメージする。
④面をイメージしながら、刈込を行う。
です。

特に、皆さんトップの決め方は難しいと感じておられ、レクチャーの最中、ご質問もいただいていました。

その後、細川が見本をお見せします。

実技がメインというのは変わらず私たちがこの講座で重要にしているポイント。今回も早々に実技に移ります。

まずは養生から。
コニファーの足元に地被性の植物があること、また段差があることなど、イレギュラーな点がいくつかある環境でしたので、そういった環境における有効な養生の方法もお伝えします。
現場はナマモノ。ですから、基本をきちんとお伝えすることはもちろんのこと、その現場ならではのポイントもしっかりお伝えしていきます。

養生が終わったら、古っ葉をふるって落としていきます。
落としたら、早速刈込スタート!!

皆さん苦労されていたのが、やはり、「葉の柔らかさ」。
柔らかいがゆえに、葉を捉えられない。
捉えられないから、うまく切れない。
その罠にはまっていました。

さらに、捉えられないがゆえに、刃を葉に対して押し込んでしまい、ラインがずれる。
ラインがずれるだけでなく、押した葉が折れるから切りづらい。

そんなときにどうすれば良いのか、皆さんの刃が面に対してどうなっているのかを都度都度刃を止めながらご説明していきます。

細川から皆さんに対し、終始「きちんと切れていることを意識して刈り込んでください」お伝えしていました。

特に初心者の頃は、刈込鋏の刃がシャッシャッとかみ合っている音を聞くと、切れている気がしてしまうんです。
でも、実際はほとんど切れていない。

だから、ここで基本を覚えることが大事で、とにかく一太刀一太刀できちんと切れていることを意識し、その積み重ねとしての全体になるということを体で覚えておいてほしい。そのため、繰り返しお伝えします。

最終的な仕上がりはこちら。

最後は、いつも通り、掃除と道具のメンテナンスをして終了です。

道具メンテナンスをしながら振り返りをする中で、「目線の違いに苦労した」という声がありました。
前回は、低木のアベリアで、自分の目線より下のものなので、仕上がりのラインをイメージしやすい。
しかし、今回は自分の目線より高いコニファーだったため、仕上がりのラインのイメージを持ち続けることが難しかったようです。
でも、そういうことを自覚できたことがとても大切だなと思います。

次回も今回と同じ、エレガンティシマの刈込。
ですが、サイズ感が大きく、しっかり刈る必要があるエレガンティシマです。
今回学んだことを応用しつつ、次のステップに進んでいただきます。


★第6期の講座、今後の体験講座等のご案内は、ガーデナー養成講座Twitterでも告知予定です。

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