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ガーデナー(庭師)養成講座 第6期 5日目 ~立木刈込(エレガンティシマ)編~

朝目覚めると、想定外の雨。
一瞬中止が過りましたが、天気予報を確認すると、開始時間までには止む見込み。
そのため、予定通りの実施を決めましたが、開始までにはしっかりと雨が上がってくれて、安心しました。

さて、5日目の今回は、前回に引き続き、立木の刈込がテーマ。
題材も、前回と同じ『エレガンティシマ』です。
ただ、同じエレガンティシマでも、全く状況が異なります。

前回刈り込んだエレガンティシマがこちら。

そして、今回刈り込んだエレガンティシマはこちら。

サイズも違いますし、何よりも茂り具体が全く違います。

そして、テーマも全く異なります。

前回は、どちらかというと若木のエレガンティシマで、あまり茂っていない状態です。
そのため、面をしっかりとイメージしながら、その面に合わせて、ひと太刀ひと太刀しっかりと刈ることができているかを意識して取り組んでいただきました。
刈込鋏を使用する上での『型』をつくっていく、とでも言えば良いでしょうか。

今回は、打って変わってしっかりと茂っているエレガンティシマが対象。そのため、前回学び・身につけた『型』を意識しながら、刈込鋏をしっかりと動かして刈ることができるかがテーマになります。

このように段階を踏んで身につけていくことで、より理解度が深まります。

まずは講師の細川から、今回のポイントを解説。

刈込は、特に「面」の意識が重要です。
今回は円錐形に仕立てていくため、面を意識しながら、ゆるやかな曲線に仕上げていくことが必要です。

また、初めて脚立を使用する場でしたので、座学でのお伝えした脚立の使用方法を実際の脚立を使用しながら解説しました。

特に、天板の使用については誤って理解しがちですし、危険ですので、改めてお伝えします。

解説が終わったら、早速皆さんに実践していただきます。

まずは養生から。

刈込、特にコニファーの刈込は、刈った葉が非常に細かいので、掃除が非常に大変ですし、掃除の負担を軽減するためにも、いかに有効な養生をするかが大切です。

そして、いざ刈込。

まずは古っ葉を取っていきます。
古っ葉を取りながら、前回の刈り位置を確認してラインを決めたり、トップ(頭)を決めていきます。
皆さん、前回学んだことをしっかりと実践されていました。

また、「面を作る」「面で刈る」ということも、意識はできていました。
特に、対象に正対して刈っているときは、うまく刈れていました。

ただ、姿勢が崩れたとき、ちょっとやりづらい姿勢のときに、ご自身が想定しているより面に対して内側に角度がついた状態で鋏が入ってしまう画面が見られました。
その角度で入ってしまうと、当然ですが、仕上がりが綺麗な面になりません。

そのため、そのような状態になったときは、都度講師の細川が手を止めてもらい、指導していきます。
自分の状態というのは、なかなか自分では客観的にわからないものですから。

また、初めて脚立を使用して刈り込みを行っていただきましたが、脚立の使用にも苦戦される場面が見られました。

効率を上げるためにも、脚立を置いたら、置いた場所で刈り込める範囲を極力刈り込むことが重要で、そのためには、脚立を置く位置が非常に重要になります。

ただ、その脚立を置く位置以上に、脚立があることで、対象に正対しづらくなるため、その状況での面の作り方、安定した鋏の動かし方に苦戦されていたように感じます。

このあたりは、基本的な「こうすればやりやすいですよ」という形は講師の細川からお伝えするものの、その先はご自身でトライしてみながら、自分のやりやすい姿勢や形を見つけていくしかありません。
これから繰り返しの中で、ご自身の型を作っていただきたいなと思っています。

最後は掃除。

かなり苦戦・・・というか、皆さんが考えている以上に時間がかかっていました。

これも経験です。

講座の中で、「工程管理」というコンテンツがあります。
皆さん自身で作業工程を組んでいただき、その工程通りに作業を完了させる、というものです。
その中には、当然掃除も含まれます。
皆さんが工程を組む際には、それぞれの工程にどの程度の時間がかかるかを読めなければ、全工程を組むことができません。
ですから、掃除や養生など、作業にまつわるあれこれについても把握しておくことが必要です。

そうなると、今回のような「掃除は自分たちが思っているより大変だ」ということも、しっかりとインプットしておきたいですよね。

ということで、仕上がりはこちら。

今回で、コニファーの刈込は終了です。
次回も刈込が続きます。
テーマは『生垣の刈込』です。

全20回。あっという間に講座は進んでいきます。
ひとつひとつの技術をしっかりと身につけながら次のステップに進んでいただきたいですし、そのためのサポートをしていきます。


★今後の講座、今後の体験講座等のご案内は、ガーデナー養成講座Twitterでも告知予定です。

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