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災害級札幌旅行

こんにちは。私のTwitterを見ていた人は「惨状」がわかったと思います。
2022年2月4日、いきなり旅行に行こうと思い、友人に唆されて札幌に行くことにしました。出発日は翌日の2月5日です。
これはいつもの事なんですが私は友人との旅行以外は基本的に弾丸で行くことにしています。理由は、計画性が特にないからです。

いきなりですがグランクラスです。今の所飛行機で行くファーストクラスの旅よりも若干高く、そして遅いです。それでも大宮駅から新函館北斗駅まで割と客はいました。

これは個人的に思っていることですが、陸路での旅のメリットは様々な土地の風景を順を追って楽しめることです。海路や空路にはそれがない

そうこうしているうちに新函館北斗駅につきました。真っ白ですがこの程度の雪は予定内です。

別に新函館北斗駅で見るものは特にないのでそのまま特急北斗で札幌まで行きます。これが地味に時間がかかる(3時間半)

そうこうしていると札幌です。写真にありませんが「根室花まる」で11000円分の寿司を食べています

この時点では常識的な量の雪が降っていました。

まともです。まともとは何なのか。

路肩には信じがたい量の雪が積もっていますが除雪のせいです。

このときの歩道は人が横に並んで通れる余裕がありました。よく覚えておくように

そして翌日です

基本的に路地の車はすべてスタックしていました。この車も助け出すために色々やりましたがだめでした。ちなみにロードサービス自体もスタックしてしまって出れないなどの事案も起きていたようです。

もはや歩道は一人分の幅しかありません。

風があまりなかったためか雪が信号機の上に信じがたい乗り方をしています

札幌駅はこのとき「到着の列車」のみ運行をしているような感じではありましたが結局到着したかどうかは不明です。おそらくホーム侵入もできなかったのでしなかったでしょう。

札幌駅前

もうよくわかりません

観光ができる状態にありませんでしたが無理矢理平岸高台公園に向かいます。ここは水曜どうでしょうの聖地です。
この碑だけは見えるように多少の除雪がされていました。あと、カメラ持ってたら一発で「どうでしょうの観光でしょ」と除雪している人にバレました。

雪道をマスターしたつもりで公園内をちょっとぶらついたら右足が雪の中に股関節まで落ちました。

陸がいきなり消滅しています。雪庇のようなものでしょう。

雪のせいで聖地感ゼロです。

体験を感じる

そしてホテルの中で翌日も札幌駅全面運休の知らせを受け、覚悟を決めます。

事前に可能な限りすべての情報を得て、札幌駅からバスは出ないこと、福住駅からならバスになんとか乗れること、前日は500人超(1000人とも言われる)の長蛇の列になったことなどから、みなさんを出し抜いて地下鉄初電の前に福住駅バスターミナルに到着することを目的に深夜3時にホテルを出ました。

深夜でもGOアプリ(タクシー配車アプリ)で少しタクシーが動いていることを確認しましたが、誰もホテルの近くまで配車を受け付けてくれず、仕方なく歩きで札幌駅まで向かいます。除雪車は歩道のことを考えて除雪してくれないので歩道に壁ができます。

頑張ってくれ

結局自分でタクシーを拾い(回送だったのに拾ってくれたワンボックスカーの運転手さん本当にありがとうございました)、福住駅まで移動します。3000円かかりましたがむしろこんなひどい状態の中運んでくれたので安いものです。

5時頃に福住駅に到着です。すでに15人ほどの人が並んでいました。他人を出し抜きたい人、要するに私と同じ考えの人は思ったより少なかった。もっと行列だと思っていました。

新千歳空港行きのバスは予定よりも遥かに増便、朝のピークで並んでいても200人程度だったようです。

文句は全く言えませんが少し遅れての到着です。重要なのは到着したことです。

バスの中でLCCの席を予約、その10分後に予定から1時間遅れであることがメールでやってきました。

有料ラウンジはタダみたいなものです。

そして無事出発

銚子付近が見えます

太陽の照り返しがきれいです

成田に到着しました。第3ターミナルは掘っ立て小屋です。

教訓としては
・こんな雪の量は札幌でも異例なので通常の冬の札幌旅行はこんなことを考えなくてもよい
・前が見えなくなるので雪が降っているときのメガネは危険
・LCCはみじめな気分になるのでやめておくこと

でした。

まあ普通の旅行にないエッセンスの詰まった旅だったので個人的には満足です。二度と冬の札幌には行きません。以上