見出し画像

「ウチのおカゲさんは、加減ってもんを知らねぇ!!」 第3話【漫画原作】

(本文4000字以内/文末に二次利用案・今後の展開案あり)

■凪斗、タツヤ、ユウコで通学(それぞれ後ろにカゲ)
T:5月
M:ずっと変わらないと思っていた…

■ユウコの笑顔ヨリ
M:俺たちのささやかな日常に

■学校の外観
M:そいつは突然、
先生「今日は皆に転校生を紹介する」
M:GW明けの半端な時期にやってきた!

■転校生・シノブ全身&顔UP
シノブ「東京都港区から来たシノブです。よろしくお願いします!」
効果音:バァン!
M:こいつが俺の穏やかな小学校生活を…
女子「きゃー!」「イケメン!」「性格も良さそう!」
おカゲ「こいつ…完全にヤッてるな」
凪斗「ん?何を?」
M:トンデモない方向へ突き動かすことになる!
下位置にタイトルベース:
ウチのおかげさんは、加減ってもんを知らねぇ!!

■教室で、女子たちに囲まれるシノブ
T:休み時間
女子A「ねーシノブくん、港区ってどんな所?」
シノブ「六本木に美味しいハンバーガー店が…」
女子B「六本木?憧れる〜!」
女子C「音楽は何聴くの?」
シノブ「スリーオクロックとか…」
女子C「やば!最先端!」

■凪斗・タツヤ・サダヨシ
サダヨシ「すごい人気だね、シノブくん…」
タツヤ「あぁ…」
凪斗「・・・」

■シノブの顔UP
凪斗M:俺もあんなにイケメンだったら簡単にクラスの人気者に…
    同じ転校生として嫉妬するぜ…

タツヤ「凪斗はシノブみたいなイケメンになりたいの?」
凪斗「あぁ、え?なんでそれを…」

■おカゲが凪斗の胸中を全部喋っている
効果音:バァン!

おカゲ「〜同じ転校生として嫉妬するぜ…」
サダヨシ「ふむふむ」
凪斗「おカゲ、俺の心の中を勝手にしゃべるのやめろって!!」
凪斗M:しかし、一番気になるのは…

■シノブの背後にポッカリ開いた空間
女子D「シノブくん、おカゲさん卒業済み!?」
シノブ「たまたま早かっただけだよ」
女子「大人ー!!」
凪斗M:あいつに…既におカゲさんがいないことだ!

■悪ガキリョウとモブたち
リョウ「ちっ、少し顔が良いからってチャラつきやがって…
    気に喰わねぇな!」(シノブに殴りかかる)
効果音:ドッシーン!

■シノブ、合気道でリョウの攻撃を受け流した
リョウ「あれ、今何が?」
シノブ「失敬…ビックリしてつい…大丈夫かい?」※手を差し伸べる
リョウ(赤面)「なんかしらけた…俺は帰る!」
女子たち「キャー!シノブくん素敵、人間デキてるわ!」

■おカゲ、見よう見まねで凪斗の手首ひねってみる
おカゲ「すごいなあの技…こうか?」
凪斗「ぎゃ!いででで!」

■凪斗、おカゲの胸ぐらつかむ
凪斗「何すんだてめえゴルァアアア!」
おカゲ「いや、いざお前に何かあったら守らないけんし!」

凪斗「大きなお世話だよ!」

■凪斗、女子モブの中にユウコを見つける
M:…まぁ転校生って、最初は物珍しいもんな。

■学校の外観
T:放課後
M:それくらいに、思っていた。
凪斗・タツヤ「ユウコ、帰ろうぜ!」
ユウコ「あ、うん…」
タツヤ「どうした?」
ユウコ「あのさ、シノブくんも同じ方面らしくて…」
タツヤ「そうなんだ!一緒に帰ろうって誘おうぜ」

凪斗「あぁ!」
ユウコ「そうだね!」

■凪斗・タツヤ・ユウコ・シノブの4Sで下校(+おカゲ3体)
M:シノブは、明るくて良い奴だった
M:文武両道が校訓の港区の進学校で過ごしたというシノブは、
  うちのクラスじゃ勉強もトップ、運動もトップ、
  イケメンな上に、性格も紳士的…
M:去年、小学三年生という早さでおカゲさんも居なくなったらしく、
  まさに非の打ちどころがない完璧ボーイだった

■仲良く遊ぶ4S
M:4人で遊ぶことも増え、家にも何度か招待したけれど、
M:1ヵ月経っても、シノブの家には一度も呼んでもらったことはなかった

凪カゲ「・・・」

■教室の内観
M:そんなある日…

■凪斗とタツヤ
凪斗「ユウコ、シノブ、帰るぞ…あれ?」
(シーン)
凪斗「あいつらは?」
タツヤ「さぁ…」
凪斗「おかしいなー!まぁいいや、今日は二人で帰ろうぜ」

■凪斗とタツヤ、ゲームの話をしながら帰る
凪斗「でさぁ、ガチャも全部ハズれで最悪!」
タツヤ「それはきついなー」
二人「!」(何かに気づく)

■ユウコとシノブが河川敷で座って話している
シノブ「将来はデベロッパーになって、都市開発の仕事がしたいんだ」
ユウコ「シノブくん、私の知らないことを沢山知ってて凄いね」

■凪斗、一瞬固まるが、すぐに通常運転に戻る
凪斗「そんな所にいたのか、ユウコ、シノ…ぶはっ!?」

■タツヤが凪斗の口を塞ぎ、ランドセルを引っ張る
タツヤ「こっちへ来なさい」
凪斗「何すんだよ!?」

■ユウコとシノブ、キラキラ輝く荒川をバックに笑顔で見つめ合う
タツヤ「あいつら、付き合ってるんだよ」
凪斗「…え?」

■石化した凪斗(ヒキ)

↓Zoom In
■石化した凪斗(どUP+落雷)
効果音:ピッシャァアアアア!
凪斗「ええええええ!?]

■タツヤ&凪斗
凪斗「今何と…?俺たちまだ小四だよ?」
タツヤ「今は令和だ。小四で付き合うこともザラにある!」

凪斗「サムライニッポンはどこへ行く!?」
タツヤ「凪斗、気を確かに持って!」

■ユウコを見つめる凪斗の目UP
■幸せそうな二人
■頬を赤らめて笑うユウコ

■凪斗、そっぽを向く
凪斗「行こうぜ」
タツヤ「ん?あぁ…」

■先を歩く凪斗、後を追うタツヤ
凪斗「・・・」
タツヤ「大丈夫か?」
凪斗「何がだよ?」
タツヤ「だってお前、きっと」
凪斗「は?何の話?」
タツヤ「いや、何でもない」
凪斗「なぁタツヤ、」
タツヤ「うん?」

■凪斗、振り返る。死んだ魚の目で作り笑顔
凪斗「教えて…いつから?」

■タツヤ、凪斗の目を見て、隠してきたことを後悔する
タツヤ「…2週間くらい前からだと思う」
凪斗「そっか…」

■凪斗、背を向けて一人で帰る(超ヒキ画)
凪斗「…そっか」
タツヤ(無言で見送る)

■凪斗とおカゲ2S
凪斗「おカゲは知ってたのか?」
おカゲ「全く気づかなかった」
凪斗「どいつもこいつも、俺をバカにしやがって」
おカゲ「きっとアイツらなりに凪斗に気遣って…!」
凪斗「一人だけ蚊帳の外にしてコソコソ内緒話するのが俺の為だと!?」

■凪斗、折り返して全力疾走
おカゲ「あ、凪斗!」

凪斗M:くそッ…なんでこうなった?
凪斗M:どうすればよかった?
凪斗M:分からねぇ、とにかく今は…

■凪斗、大粒の涙で走る表情UP
凪斗M:アイツらに思いの丈を、ぶつけるしか思いつかねぇ!!

■河川敷の二人、声に驚いて振り返る
凪斗「うああああ!」
ユウコ・シノブ「!?」

■突っ込んでくる凪斗の顔UP
■激しくぶつかる(ガッ!)
■3人で土手を転げ落ちる(ゴロゴロ…ドッシーン!)

■凪斗、起き上がる
■受け身とりつつ、ユウコを優先して支えたシノブ
シノブ「いててて…」
ユウコ「大丈夫!?」
凪斗「・・・」
ユウコ「凪ちゃん、違うの、言うタイミングをずっと考えてて…」
シノブ(ユウコを制して)「凪斗くん…ボクから説明してもいいかな?」

■凪斗、涙を流して
凪斗「なんでか分かんねぇけど…何の説明も聞く気になんねぇわ!!」
※凪斗、シノブにまた飛びかかる

■シノブ、ユウコから離れる
シノブ「ユウコちゃんは離れてて!」
ユウコ「うん…」

■凪斗、シノブにタックルするも、シノブは合気道で受け流す
■凪斗、何度もタックルを繰り返すが、シノブは全て受け流す

■泥だらけで息を荒げる凪斗
凪斗「シノブ、ずるいぞ!そんなんじゃ戦いにならねぇだろうがー!!」

■息ひとつ上げないシノブ
シノブ(ピクッ)「戦い…?」

■凪斗、大号泣の表情UP
凪斗「そうだ!!男らしく勝負しやがれ!!」

■シノブ、ユウコからは自分の表情が見えない角度に姿勢を直し…
■超冷徹な視線で、凪斗を見下ろす!!
シノブ「うぬぼれんな…俺とお前じゃ土俵が違ぇんだよ」

凪斗「・・・!」

■おカゲがやっと河川敷に辿り着く
おカゲ「凪斗ばか!何やってんだ!」(みぞおちにズンッ)
凪斗「おごっ」
おカゲ(凪斗を米俵のように担ぎ退散)
   「お二人ともお邪魔したね!今日のところは失敬する!」
凪斗「おカゲ離せ!まだ俺の気持ちは収まってねぇぞー!」

■凪斗、顔を上げると、涙を流すユウコと目が合う
凪斗M:なんでユウコが泣いてんだ?

※シノブといる時の幸せそうなユウコがフラッシュバック
凪斗M:そうか…俺のせいか。

■夕日差す橋の上、凪斗とおカゲ2S
凪斗「やっちまった…」
おカゲ「お前にユウコを愛するのはまだ早いかもな」
凪斗「何だと!今回はシノブに抜け駆けされたけど…
   絶対にいつか俺の気持ちを届けて…」
おカゲ「それがもう全然ダメなんだってば!」(ムズムズ)
凪斗「何が!あ、なんか良いこと言いたそうな顔してる」
おカゲ「「愛」という字を思い浮かべてみろ…
    人を愛するってどういうことか分かるか?」

凪斗「それが分かったら苦労しねぇよ!」
おカゲ「「愛」は「心」を「受」けとめると書くんだぞ…」
凪斗「・・・!!」
おカゲ「なのにお前と来たら!バカの一つ覚えでタックル繰り返しーの!
    ズルいだの勝負しろだのとチグハグなことを言いーの!
    挙句には自分都合で気持ちを届けようとしーの!」
凪斗「・・・」
おカゲ「でも、この痛みを知ったお前なら…」
凪斗、夕空の下、大号泣
おカゲ「いつか人をちゃんと「愛」せる日がくるさ…」
凪斗M:そして、頼んでもないのに勝手に…

■すっかり日が暮れて
おカゲ「よし、キメた!」
凪斗「?」
おカゲ「凪斗が社会に出ても恥ずかしくない大人になるまで、
    俺が育ててやる!それが俺の使命だ!」
凪斗M:おカゲの「俺を一人前の男に育て上げる計画」が始まった
凪斗「…つーかおカゲ、心なしかちょっと大きくなってね?」
おカゲ「・・・」

■シノブ、家に帰宅
M:まさかこの時…
テーブルにインスタント食品の山

■シノブ、扉を開けて部屋に入ると…
M:俺は予想もしていなかった
効果音:ギィイイイ…

■肥大化したおカゲ、ボコボコで部屋に監禁
シノカゲ「んー!」(口にガムテープ)
M:もうすぐ、おカゲを巡る最悪の事件が幕開けすることにー。

第4話「凪斗、男を磨く」へ続く

-二次利用想定-
・キモかわ「おカゲさん」グッズ、ぬいぐるみ、LINEスタンプ、他
・おカゲさん金言集、金言ボイスNFT音源化
・やたら良いこと言おうとするおカゲさんVTuber化
・実写化、アニメ化、カンヌ映画化(シュールなので) 他
※自己啓発色の強め、かつ、激しい罵り合いギャグを含むドラえもんのようなイメージで、末長く読者と凪斗が一緒に成長できるコンテンツを目指す

-展開の想定-
おカゲさんシリーズ第2章…「海外暮らし編」
外国人にはおカゲさんが居ない傾向にあるらしい…!? その情報を聞きつけた凪斗は、インターナショナルスクールに転校!初めて交際したのは反日一家の娘!多感な時期に海外で得たものとは?

おカゲさんシリーズ第3章…「奇妙なアルバイト編」
凪斗、大学へ進学。周りの殆どの人がおカゲさん持ちではなくなっていた。なぜ俺だけ未だに…?相変わらずおカゲと衝突を繰り返す日々。「俺には人生経験が足りないのか?」そう感じた凪斗は、一般的なアルバイトから奇妙なアルバイトまで様々な社会経験に手を出す。すると、おカゲさんは居なくなるどころか肥大化するばかりで…?

おカゲさんシリーズ第4章…「お笑い芸人編」
金融、保険、銀行、商社、証券、メーカー…周りの人間が次々と手堅く
内定を決める中、凪斗はどこからも内定をもらえずにいた。どうやら、おカゲさん持ちは一般企業の就職には向かないという噂があるらしい。自暴自棄になった凪斗は両親の反対を押し切ってお笑い芸能事務所の門を叩く。毎日の稽古、ネタだし、毎週のライブ。最初の数ヶ月は一度も笑いをとれなかったが、ある日凪斗は大切なことに気づく。そして今だにおカゲさん持ちである自分を初めて誇れるようになるのだった。

おカゲさんシリーズ最終章…「怒涛のマスコミ就活編」
お笑いの経験で対人コミュニケーションのヒントを掴んだ凪斗は、棚の中からいつぞやの進路報告書を見つけ、もう一度就活をすることに。出版業界に的を絞り、受験してみると「マスコミ志望者、ほぼ全員…おカゲさん持ちじゃねぇか!」面接会場には衝撃の光景が広がっていた。更に…「お父さんお母さん、なんで俺の5歳より前の写真が1枚もないの?」自己分析中に知ったまさかの自分の過去。血と涙の滲むような就活対策の末、初めて某企業から内定をもらったその日…ついにおカゲさんと歩む人生に突然のフィナーレ。

初めての漫画原作なので拙い点が多々あったかと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。 Garashi,

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?