僕とouterwildsと皆さんと①〜出会いと序盤〜

こうやって筆を取るのも何年ぶりだろう。文章って熱意がないと書けないものだと思う。

ここ数年、熱意が冷え冷えだったため、専ら読む専だったむさし屋。
最近は動画配信も一般的になり、文字で伝える、受け取ることを減らしても、特に不便なく生きていたからね。

そんな折、わざわざnoteのアカウントを作ってまで、何か書かないと、と焦燥感にかられる出来事が起きた。

それが、OuterWilds(OW)というゲームに出会ったことだ。

この文章のゴールがどこに到達するかはまだよくわからない。けど、ひとまず書き始めてみることにする。

なお、この先を読む人は、OuterWilds本編及びDLCをクリアしたことを前提としてほしい。散々他でも言われている通り、ネタバレ厳禁なゲームだからだ。

ついでに先に謝っておきたい。note初投稿のため、綺麗なレイアウトで成形することができないと思う。ただのメモ帳レベルの記載が続くと思うので、あらかじめごめんなさい。


出会いと序盤

僕ことむさし屋がOWに出会ったのは、2021年の年末だった。
5ちゃんねるのまとめサイトで、「年末年始にプレイすべきゲーム」みたいなスレだったと思う。

そこで、しれっと多くのゲームに埋もれつつ書かれていたのが、OWだった。

その時点で、どんなゲームかは全くわからなかったものの、なんとなくそれを書いていた人の熱意みたいなのが伝わったのだろうか、
僕はその日のうちにDLし、プレイを開始したのだったと記憶している。

初見プレイの多くのユーザに漏れず、全く意味がわからない。
面白みも、わからない。
グラは普通だし、キャラもあまり可愛げがないように感じた。

・・・けど、僕はどちらかというと適正があるように思った。
宇宙モノが大好きだからだ。

きっと、この一連のメモ後半で出てくる、OW本来の良さ、素晴らしさについては、
すでに多くの方が様々な角度から記しているため、僕はあえてそこは控えめに行きたいと思っている。(書かないとは言っていない)。
そこももちろん素晴らしい。

が、もっと序盤で、このゲームがプレイヤーに展開してくる、
ミニマム宇宙の壮大さ、孤独さ、そして圧倒的な美しさ(グラは普通なのにな)。

そこが、まずこのゲームに惹かれた要素だったと思う。

母星を離れ、初めて訪れた場所は巨人の大海だったと記憶している。
大気圏を突入し、そこに現れたのは一面の大海。
そして、うねり、うなる竜巻。

荒れ狂うその光景を見たとき、
ここはミラーの星だ。
そう思ったプレイヤーは、きっと僕だけではないはずだ。

ミラーの星は、映画「インターステラー」序盤で出てくる陸地の無い、水で覆われた星だ。

僕は、インターステラーが大好きだ。
好きな映画ランキングでトップ3には入るな。あとはBTTFと・・・ワイスピ7(最後のシーン限定)かな。

インターステラーでは、ミラーの星で起こる一連のシークエンスや、ガルガンチュアと呼ばれるブラックホールなど、きっとこのゲームの着想の一助となったであろう要素がふんだんに仕込まれている。

ワクワクする要素しかないその映画を追体験できるようなゲーム、
それが、僕の中でのOW(序盤)だった。
僕らがこれまで蓄積した色々な情報をもとに想像する宇宙、
それを、うまくゲームで表現していることに、高揚感を感じた。

ただし。
息を飲む大海のような光景だけが、宇宙を感じさせるわけではない。
きっと、それはプレイヤーごとに異なるのではないかと思う。

ある者は、太陽に近づきすぎて焼き尽くされるところで感じるのかもしれないし、
アトルロックに上陸して、あまりの重力のなさにそれを感じるのかもしれない。

僕が強烈にドキドキして、これが宇宙だ、と感じたのは、
星系から遠く離れた場所まで宇宙船で移動し、そこで宇宙船を離れ、宇宙服で漂った時だった。

圧倒的な孤独感と、なくなっていく酸素。
計らずも宇宙船は遠くに行ってしまい、取り残され、
残るのは、わずかな時間とその先、確実に起こる死。

映画「ゼログラビティ」で見たような既視感が、そこにあった。

映画では感じられなかった、自身が死んでいくなんとも言えないあの感覚。
あの時、僕は確かに宇宙の片隅で死んでいったハーシアンに同化していたと思う。

こんな体験は他では出来ない  ・・と、素直に感じた。


一方で

謎に関しては、
最初は謎が謎とすら判断できないレベルであり、
移動するたびによくわからない痕跡を見つけ、それが累積していく。

「nomai」という種族がいることは理解できるが、
それ以外については、マジで意味不明。

果たしてこれがこの先、今感じている以上の評価を得られるものなのか、
甚だ疑問であることは間違いなかった。

感覚的には、世界遺産などを、無知識で見に行く人に近いだろうか。
(そんな奴がいるかは知らん)

よくわからない壮大な観光ゲーム
それが、序盤のOWだ。

それが、このゲームのキモであり、それがゆえに人を選ぶのだと思う。

理解できないけどすごい観光地がいくつもあって、
確かにそれを見ること自体は楽しい。

しかしながら、わからないままそれを続けても、人間は割とすぐに飽きがくる。

その飽きよりも、知的探究心が超えてくるかどうか、
それが、このゲームを最後までプレイできるかの境目であろうかと思う。

余談ではあるが、
現在、僕が、僕の友人 兼 後輩2名である「タローちゃん」「さぬさん」に命じてプレイしてもらってるOW配信、
配信主の僕からすると、彼らはきっと、知的探究心が上回っていないのだろうな、と感じている。

面白くなくは無いのだと思う、
しかしながら、積極的にその先を知りたい、という欲求は薄いように感じる。
ガイドを務めるむさし屋の能力不足もあるかもしれないけどね。

えてして、我々既プレイヤーからすると、「最後までやればどハマりするぜ!」なんて思ったりしかねないが、
意外と、大多数のゲームプレイヤーはその範囲外の人間なのかもしれない。

だからこそ、
きっとこの文章をここまで読んでいるあなたは、きっと人より知的好奇心が大きな、nomai的な人間なのだと思いますよ。

さて、①はここまで。
次は、中盤に感じるジレンマと、僕の性格を絡めて書いてみたいと思っています。

そして、最終的にはこの文章を書くきっかけとなった、タケラムEotE配信の話に繋がるんだと想像しています。

それでは、また。




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