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ノープラン福岡旅行(その2 王丸屋〜本気の磯遊び)

九州大学総合研究博物館で頭をパンパンにした一行は、今回の目的地である津屋崎にやってきました。

宿のチェックインまで時間があったので温泉に入りがてら軽めのビーチコーミング。キンセンガニかわいい。もう楽しい。

みんなの縁側 王丸屋

2泊3日、お世話になるのは「王丸屋」さん。津屋崎千軒という港町の風情あるエリアのほぼ真ん中に位置する王丸屋は、1階がコミュニティースペース、2階が宿泊施設になっている。2階、超広い。宿泊は1泊あたり1人4000円という破格のお値段。1階にはキッチンもあるので、近場の市場で食材を買って来て宴会をするのも楽しそう。

2階には囲炉裏端もあって、リビング的に使える。夏場は夜に怪談話会もやったりするそうな。雰囲気ありすぎてさぞ怖かろう。

店主のトオルさんは教育大学を卒業後、ディズニーシーのキャストや小学校の先生を経験したのち、母方の実家であるこの家で王丸屋を開設。経歴から想像できる通りの人当たりのいい青年だ。しかもアニメと漫画が大好きだそうでなんだこっち側じゃないか。

朝には新聞の回し読みをして、気になるニュースをみんなに紹介する壁新聞をつくったり、昼間は仕事をちょいと(頻繁に)抜けて来た人たちが縁側でアイスコーヒーやラムネを飲んで休憩したり、夕方には小学生が勉強をしに来たり・・などいろんな使われ方をしていて、本当にいい溜まり場になってるんだなと思った。妙に意識と敷居が高い「コミュニティースペース()」は東京都心部ではちょこちょこ見かけるけど、俺はこっちのほうが断然好きだな。

津屋崎は江戸時代から塩田の港町として栄えていて、当時はまるで家が千軒もあるかのように栄えていたことから「津屋崎千軒」と呼ばれていたんだそうな。今でも丁寧に使われている建物が多くて、道路も石畳が風情を感じさせる。観光シーズンは結構人が来るのかなあ。来た方がいいよ。

風呂にも入りさっぱりした後、愛知県でのイベントから帰って来たばかりの山田◯之(cokeco)と合流。この後、丸2日間振り回しまくるのであった。

お魚ランチ「かどや」(2019.6.4)

2日目。午前中は100円ショップやらスーパーを回って磯遊びに必要な道具をゲット。お昼ごろにcokecoの店を訪れる。おるかー!

cokecoはイタリアンレザーなど上質な革を使ったハンドメイド雑貨を展開している。工房とお店が一緒になっていて、どのアイテムもめっちゃかわいいしセンスが良い。センターテーブルは古い織り機を流用したもの。ディスプレイも参考になるなー。

お昼ご飯は地元の人がよく行くという食堂「かどや」へ。地魚の定食が売りだがみんなカツ丼とかを頼むらしい。

席に着くとまず出て来るのがよく冷えたこちら。サントリーウイスキー「角」。えっ。

中身は美味しいほうじ茶です。ジャブジャブいけるぜ。

鯛茶漬け。漬けになった鯛が分厚く切られてご飯にドーン。

カワハギとイカの刺身。肝の角が立っている。

カワハギの煮つけ。この辺から美味すぎて記憶と写真がない。

30代後半の本気の磯遊び

いよいよ今回の旅のメインイベント。磯遊び。この日の干潮は15:42。天候は薄曇り。まさにベストコンディション。王丸屋店主のトオルさんも合流して遊び倒す。

生き物好きと遊んでて楽しいなと思うのが、別行動が当たり前なところだ。連れ立って何かをやらないといけない空気、みたいなのは全くなくて皆が好奇心の赴くままに過ごす。面白いものを見つけたら見に行って面白がる。詳しい人に聞くと教えてくれる。この感じがたまらなく心地よい。

キレイな色のヒトデとかウミウシがたくさんいた。びっくりしたのがアメフラシ。ウサギみたいなサイズだった。

ツンツンしたら紫色のアレが出て来たけど、このサイズだから事件現場みたいになった。(アメフラシは無事です)

キノコとか変形菌みたいな海藻が気になった。

途中、九州大の棘皮系の生物研究グループの人たちの調査に出会った。お仕事中なので写真は遠慮。大潮の度に同じポイントで1m四方の枠にどれだけ生き物がいるかを調査しているらしい。岩とかいろいろ動かしちゃってごめんなさい。そして岩をひっくり返したらちゃんと戻そうな!俺たち!(猛省)ゴミなどは出さないように気をつけていたけど、こういうマナーも今度からきっちりしようと勉強しました。

浜にはカシパンがたくさんいた。1度自力で見つけるとサクサク発見できる。「カシパンを3つ見つけたらカシパンマスターを名乗ってよい」という謎のルールが施行されたので一生懸命探す。カシパン、打ち上がった真っ白いやつしか見たことがなかったけど生きてるのはこんな色してるのね。触ると手が黄色くなるのも初体験。臭くはない。なかなか色が落ちない。

日暮れが近くなったので終了。3時間くらいみっちり遊んで大満足。
さらにこの後は津屋崎千軒エリアでものづくりをしている人のアトリエを見学することになった。
ノープラン福岡旅行 その3へつづく)

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