見出し画像

ノープラン福岡旅行(その3 作家出会い〜異次元昼ごはん〜旅の終わり)

大満足の磯遊びを終えた一行。
晩飯の前にcokecoの友人で彫金作家のチバさんのアトリエを紹介してもらった。Atelier FERは主に地金の彫金・鍛金でアクセサリーや雑貨を制作している。

我々は金属でアクセサリーなどを作ることを「彫金やってます」と言ってしまうが、本当は「金工やってます」ということ。金属工芸(金工)の技法に「鍛金(叩いて打ち出す)」「彫金(彫ったり削ったり)」「鋳金(型に溶けた金属を流し込む)」という種類があって、我々がメインでやっているのは鋳金の技法のひとつである「ロストワックス」というもの。

チバさんは1点1点のアイテムを金属そのものから削り出したり、叩いて形を作っていく「彫金・鍛金」がメイン。どの作品もすごく丁寧な作りで、デザインもコンテンポラリーなものから伝統的なモチーフや精巧な生き物のかたちなど幅が広い。アトリエ兼ギャラリーショップもすごくおしゃれだった。

写真が中途半端なのはカメラを構えて止まるたびに思いっきり蚊に食われていたからです。かゆい。(ぜひAtelier FERのinstagramなどをチェックしてくださいませ。)

東京にお越しの際は我らのアトリエ「カラカナ」にも遊びに来て欲しいな。もっといろいろ話が聞きたい。その後、Atelier FERを後にした我々はcokecoファミリーと一緒に地魚がうまい居酒屋へ。最初のビールを飲んだ時点で写真のことは完全に忘れました。ごま鯖・・

展示と食料が同居。お魚センターうみがめ

3日目。快晴。
チェックアウトを済ませてまたもcokecoのお店へ突撃。正月に来た時には休業中だった「お魚センター うみがめ」に案内してもらう。津屋崎千軒の通りから歩いて数分の近場にある、港直結のお魚屋さんだ。港を通り抜けてセンターへ向かう。

地面にソファーが直置き。すごくかっこいいぞ。漁を終えたあとに一休みするのだろうか。ワイワイお酒とか飲むのかなーと思うと羨ましい。

津屋崎の漁港から獲れたての魚が生簀に入っている。よく見るとカブトガニもいた。これは飼ってる展示品らしい。さらに横の水槽にはサメの赤ちゃんも飼育されていた。食材と展示が同居。

とにかく魚が安い。どれも絶対美味しいと思う。王丸屋はキッチンで自由に自炊もOKなので、今度はもっと大人数で来て、ここで魚を買って出会った人みんなと宴会をやろうと心に決めた。

超おしゃれ雑貨「杜湖」/陶芸工房「花祭窯」

お魚センターでお土産を買った後、王丸屋から歩いて30歩(25m)のところにある超おしゃれ雑貨屋さんを教えてもらった。衣料雑貨店「杜湖(toco)」さん。

福津・宗像エリアを始め、さまざまな作家さんの作品を多数扱っている。どれもとてもいい・・。あっちからあっちまで欲しい・・。使い勝手のよさそうな片口をゲット。

instagramもすごいいい写真ばかり。
webサイトには取り扱い作家さんの紹介やリンクもあってどんどん読み進んでしまう。次回はがっつり買い物するつもりで来るぜ!

杜湖からさらに歩いて90歩(75m)のところには陶芸家・藤吉憲典さんの工房「花祭窯(はなまつりがま)」築90年という古民家で凄まじいクオリティの陶芸作品を作っている。

製作風景のドキュメンタリ映像ではまさに名人の雰囲気がビリビリと伝わってくるが、実際にご本人に会うとすごく気さくでひょうきん。いい意味で不良のオトナだった。なるほど我々も大好きです。

海外での展示も頻繁に行われているらしく、2019年11月には上海だそうな。で、上海といえば絶賛ホームシック中のメレ山メレ子学長を思い出し、きっとすごく好きそうな作品ばかりなのでカブトガニの小皿をプレゼントすることにした。

Atelier FER/toco/花祭窯と、駆け足でのお店&工房巡りだったが、宝物も手に入ったし絶対また来たい場所が増えた。こうやって遠い場所でもワクワクと知り合いが増えるようになったのは、自分も物を作っているからというのもあるが、やはり好奇心を動機に誰かと向き合ったり、他人の好奇心を受けとめ合える人同士だからなんだろうなと思う。開口一番に名刺を突き出すような異業種交流会っぽいのが昔から心底苦手なんだけど、こういう交流は本当に気持ちがいい。

異次元昼ごはん

最終日のお昼ごはんはcokecoと奥さんと我々の4人で宗像の方へ。勝浦高原古墳群の近くにある「Happy Herbs」さんへ。
地元の野菜や食材と、様々なハーブ・スパイスを駆使したランチが人気。店内に入るとすぐにスパイスの香りに包まれる。

cokeco「すごいいい感じの店なんだよー。毎回壁の雰囲気変わるけど」とのこと。なるほど。

トイレに「天才の狂気」と書いた後消して、その左上に「君ならできる!!」と書いてある。なるほどですね。
memni「情報量が多い」

本日のランチプレートはこちら。
手前右から逆時計回りに
・タイ風肉じゃが
・自家製発酵生地のチヂミ
・味玉子の酢漬け
・蒸し鶏、スパイスソース
・ザワークラウト
・忘れちゃったけど玉ねぎのすごいおいしいやつ
・忘れちゃったけど豚肉のすごいおいしいやつ
・ヨーグルトサラダ
で、真ん中は玄米ご飯。

どれもスパイシーなんだけどそれぞれ全く違う味わい。すごくスパイスとハーブを研究していることがよくわかる。玄米ご飯はプチプチと食感も良くて食べ応えたっぷり。めっちゃ美味しかった。

その後は「道の駅むなかた」に立ち寄る。

ここでもずらっと地魚が・・。うらやましい・・。

帰りは王丸屋まで車で送ってもらい、我々はレンタカーに乗っていざ福岡空港へ。cokeco、イベント帰り直後から3日間もずっと付き合ってくれて本当にありがとう!!サイコーに楽しかった。次回は大人数で遊びに行くよー。東京きたら遊びに来いよー。

途中、浜に寄って名残惜しみながらちょこっとビーチコーミング。

「天ぷらと聞いて来ました。」
社員旅行を抜け出して来た(自由時間なのでOKだそうだ)メレやんをピックアップして、福岡空港近くの天ぷら「ひらお」へ。ここは福岡に来たら毎回ぜっっったいに食べたいお店。ど平日の夕方前だったので行列はゼロ。

すんなりと天ぷら&ビールにありついて今回の旅の満足度が200%になった。

2泊3日だったのだが、初日から帰る直前まで濃厚すぎる旅行になりました。
後日、お魚センターでcokecoがプレゼントしてくれたワカメを使ってカラカナ飯。杜湖でゲットした片口や花祭窯のカブトガニと一緒に。

これからもいろんなところに行きたい。またこんなふうに旅ができるといいな。(おわり)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?