Borderlandsシリーズネタバレ込み感想

borderlandsシリーズのネタバレ込み感想となります
ハクスラFPSとして誕生したゲームなのですが、アドベンチャー式ゲームも発売されており、正直どういう展開をしたいの分からんシリーズですが
無印、2,3、プリシークエルをクリアしたので感想を書きたいと思います。
(タイニーティナは購入していません、理由は後述。)


どういうゲームなのか

当時としては珍しいハクスラFPSとしてXbox360世代で発売されました、3人称視点は無く4人のプレイアブルキャラを選び、レベルを上げ、スキルを構築し、自分好みの武器を発掘し戦う、とハクスラ要素もりもりだったのです。

おすすめ作品

無印はxbox360ということもあり実機でプレイは少し難しい環境です。
steamで発売されていますが、DLCが完全日本語化されていないそうです。
それ以降は日本語でプレイ可能、それらやシステムを考慮すると
2・3>プリシークエル>無印
の順でおすすめします。

おすすめ理由

作品順におすすめ理由を説明します。

・無印

なぜ最下位なのかというと、とにかくシステムが古いのです。
筆者が特にお勧めできないのが、銃種ごとの熟練度システム
4人のプレイアブルキャラ毎にモチーフ武器があり、住み分けができていると・・・思います。(そこまでプレイしていない)
万能軍人ライフル、ローランド。
脳筋ゼロ距離格闘、ブリック。
冷静沈着(当borderlands比)スナイパー、モーデカイ。
高速高火力紙装甲SMG、リリス。
となっていますが基本好きな武器を使うことができます、というか使わざるを得ません。
種類としてピストル(マシンピストル)、ライフル、ショットガン、SMG、スナイパーライフル、重火器(ロケラン、グレラン等)、エリディアン武器
があり、同時に4つまで装備することができます。
4種使うので半分以上は熟練度をある程度習得できますが、気分転換に他の武器を使おうとしたり、使ってない武器種の最高レアが出たりすると威力に関係するので、めんどくさいシステムだったのです。

移動に関しても正直不要な点がありました、プレイ当時は疑問に思わなかったのですが・・・
広いオープンワールドを車で高速で移動し、車載武器を使って敵を倒そう!車は壊れてもノーリスクで無限に召喚できるぞ!
というコンセプトなのは分かるのですが、ほぼ強制であり、車で移動せざるを得ないのが本音です。
道中の車に乗ったザコ敵も倒しても、ハクスラ的な旨味は少なく、サブクエの関係で何度も移動しなければならないと、後から考えるとストレスでした。
科学が超発展し、宇宙に進出、惑星開拓、デジタル生成技術で人体でも武器でも3Dプリンタのように生成でき、その結果倫理観が崩壊気味。
科学が発展したヒャッハー世紀末のような背景があるので、もしかしたら
マッドマックスリスペクトなのかもしれません。

あらすじ
パンドラって星にVaultっていう異星人のすごい技術やお宝があるらしいんですよ~
ということで集まってきたトレジャーハンター達、彼らVaultハンターと呼んだ。
という極々シンプルな内容。
4人の背景に何があったのか、はゲーム中のログで確認することができます。
とにかくVaultにまつわる謎を解明していく内容のため、邪魔してくる敵も出てくるのですが、そこまで因縁が生まれてくる訳ではありませんでした。

そしてVaultとは・・・超巨大生物デストロイヤーを閉じ込めるための檻だったのです、銀河を破壊しかねない超生物、エリディアン人は決死の攻防でVault内に封じ込めたのです。
戦えVaultハンター!宇宙の未来のために!敵は銃で倒せるぞ!
撃破後特にすごいお宝がある訳でもなく(ボスドロはあるけど)
結局Vaultとは何なのか、エリディアン人とは何なのかは今作では解明されず
次回作に持ち越しとなります。

・2

シリーズの中で1,2を争うおすすめ作品。なぜ3と拮抗しているかは少しずつ記載していきます。
まずはシステムから、基本的には前作のシステムを踏襲し、より遊びやすく改善されました、特に熟練度システムは削除されバッドアスランクというものに置き換わりました。
これはチャレンジを達成していくごとにポイントが溜まり、ステータスを向上させることができます。
リロード速度、属性攻撃力、発射レートなどなど、やればやるほどキャラクターの基本ステータスを増加させる方式となり、いつでも好きな武器に切り替えても問題なくなったのです。

拮抗している理由
3と甲乙つけがたい理由として個人的な問題と感じたのは
スラグ属性サブクエにあります。
まず属性としてゲーム内にはエレメンタルダメージというものが存在し
ファイアー、ショック(電気)、コロッシブ(腐食)、エクスプローシブ(爆発)に加え、スラグの5属性があります。
これらを敵に合わせてうまく使い分けることで効率よくダメージを与えることができるシステムなのですがこのスラグが問題。
貴重資源イリジウムの汚染物質をぶつける的設定であり、敵にデバフを与えることができます、その効果はスラグ以外のダメージ(属性含む)増加
使ったほうがいい、というか絶対使うべき要素となってしまい
武器も4枠装備できるので、1枠スラグ武器が絶対となってしまっています。
一部効かない敵もいますが、それはそれ以外には効くということで・・・
スラグを踏まえた構成が必須というのが個人的はどうかと思いました。
サブクエの仕様は無印とほぼ同じ、3でどう改善されたのか、何が問題なのかは後述。

おすすめできる理由
ゲームシステム、DLC、シナリオがシリーズ内でも高水準でまとまっているうえ、12年の作品ということもあって無料で配布されているときもあれば
90%オフとかで売られていることもあり、コスパが大変よろしい。
3の発売にともない19年にシナリオDLCが販売された稀有な経歴もあります。
シナリオでもシリーズ中大人気ヴィランとなるハンサム・ジャックが登場。
プレイヤーを執拗に追い詰め、ことあるごとにプレイヤーを煽り、前作プレイアブルで重要キャラのローランドを自らの手で殺害、しかしプレイヤー側も少しずつ逆転の目を掴み始め、華々しく打倒!しかしその裏側には!とまさに悪役ムーブをかましてくれます。
細かい説明はある意味次回作となるプリシークエルで明らかに!と繋ぎもばっちり。

・プリシークエル

元々2のDLCとして開発されていたらしい作品。
時系列的に2の前日譚であり、ハンサム・ジャックに何があったのか?2に何があったのかを語る作品となっております。
そのせいか比較的内容は短め、新規作品にしては追加要素は少なめとコンパクトな内容となっております。
3に繋がるキャラはいるもののシステム面はほぼ変わっておりません。
それでも2・3と比べ一つ落ちるのはそのシステム面にあります。

2そのまんまのシステム。
劇的な変化は無く、とってつけたような低重力、酸素システムがあります。
シナリオ上低重力の惑星を生身で移動し、酸素も薄く・・・という状況。
(プレイヤーはシールドというものに包まれており比較的大丈夫です。)
低重力のため、シリーズ作品と比べジャンプ力が高く、酸素もないため惑星の所々で補給する・・・低重力のせいか緊急回避(短距離)もできるぞ!
これらの要素はFPSにおいてあまり影響は無く、borderlandsという作品においてもあまり意味は内容に思えました、そもそも弾幕も激しく、前述のシールドである程度被弾前提のシステムため、これらの要素が生きる場面が少なかったのです。
あくまで2の延長線上としてお勧めできる作品、単品としてはキツイかもしれません。

・3

シナリオとしては2より見劣りしてしまうと筆者的には感じます。
3のヴィランとなるカリプソ姉弟、結局何がしたいのか分からないエリディアン人、やらかす味方新規キャラと正直不満を隠しきれませんでした。
それでも2と甲乙つけがたいのはシステム面にあります。

サブクエスト(サブミッション)がやりやすく

まずborderlandsシリーズにはプレイヤーレベルが存在し、これが上がることでスキルポイントを獲得、武器の要求レベルを満たしより強い武器を装備可能とハクスラ要素を持っています
この時問題となるのがエネミーとのレベル差、2~3からきつくなり、5レベル以上差がついているともはや戦う意味さえ無くなるぐらい敵が強くなります。
ハクスラにおいてビルドを詰める基本的な問題として、初見プレイ中はほぼ考慮する必要は無く、詰める作業はゲームクリア後でレベルキャップ後、というどうにもならない点があります。新しい装備で常に更新するのがハクスラ!とか1vs多をひたすらするのがハクスラ!という命題なら恐らく不毛な議論となるでしょう。
borderlandsという作品において、ただザコ敵を倒してレベル上げするのは報酬的にも効率的もあまり美味しくないのです。
そこでよくあるのがクエスト報酬の経験値で一気にレベル上げしようぜ!
という思考、borderlandsでもそれは有効です。
しかし1,2、プリシークエルのサブクエは非常にストレスでした。
その理由を説明いたします。

受注先と開始先と報告先
基本的にに3以前の作品は大きな拠点の特定の地点にしかファストトラベルできません、このためサブクエ受注先が遠いのです。
そして開始先、基本的にクリア後マップをまた進んでサブクエを攻略します、前述の通りファストトラベル地点は限られるので移動するのが面倒なのです。
さらに報告先、ファストトラベル地点が限られるので・・・ととにかく移動がネックとなっています。
このくらいならまあシリーズ初体験の人は楽しんでプレイできるでしょう。
しかし

サブクエの適正レベル
このゲーム、メインクエを直進しているとどうしてもレベルが足りなくなりサブクエに寄り道せざるを得ません、タイミングによってはレベル上げが不要な時もあり必ずしも全てのサブクエをやる必要はありません、
そしてあくまでサブクエの適正レベルは固定されているため、経験値的にうま味があるとも限りません。
(例えばプレイヤーがレベル20でレベル10のサブクエをわざわざやるかとい うと・・・)
当然サブクエの面白さはレベル上げだけでは無く、イカれた世界の面白さをさらに深める役割もあるのですが、前述の移動の面倒さが追い打ちをかけます。

3はこれらを解決
まず単純にファストトラベル先が増えました。
たったこれだけで移動の面倒さを解決することができたのです。
そしてレベルシンクシステム、サブクエの適正レベルがプレイヤーと同期することで、いつでも美味い!やってもいいしやらなくてもいい!と選択肢が増えたのです。

システム面でストレスを改善、シナリオ面ではストレス増加と良いところも悪いところもある3、筆者的には2と天秤にかけざるを得ませんでした。

タイニーティナを買わなかった理由

まずタイニーティナには2種類あります。
2のDLC、タイニーティナとドラゴンの城塞、これはDLCにもかかわらずスタンドアローンで動く作品としても別販売されました。
そして3の後続作品で最新作、タイニーティナと魔法の世界があります。
共通するのはタイニーティナ主導のTRPGモチーフ作品ということ。

タイニーティナとは初出が2のNPCキャラ。
イカれた世界でとにかく爆弾と爆発力で解決しようとするぶっ飛んだ少女。
メインクエにもかかわり、プレイヤーの助けとなり、しかもかわいいと多くのプレイヤーを魅了したキャラなのです。

2のDLCではシナリオ系DLCでありながら、いきなりTRPG風として始まる突拍子もない内容、凸凹コンビと化したブリックモーデカイを引き連れゲームが始まります。
コメディ系DLCもいいよね(いいよね)、と思ったのですがその真意はティナの傷心を癒す内容だったのです。
無印で登場したプレイアブルキャラ、ローランド。
彼はパンドラに調査に来たクリムゾンランスの元エリートであり
2の反抗組織クリムゾンレイダースのリーダーでもあったのです。
正直言って
単騎戦力として見たほうがいいブリック
冷静だがリーダーシップは無いモーデカイ
象徴としてデカすぎて組織運営には向かないリリス
と、ローランド以外適任がいないし、まとめ役として適任すぎたローランドはハンサムジャックの手で射殺されてしまいます。
ティナもメインクエ進行の流れとしてクリムゾンレイダースに参加。
無印の英雄たちと触れ合ってきたのでしょう。
その中で当然ティナもローランドの死にショックを受けておりブリックとモーデカイも察しながら接しているのです。
虚勢を張りながらも空元気で楽しく振る舞うティナを見て筆者も心にくるものがありました、まだ子供なんですよ。
リーダーとして尊敬していたのか、(正直まともな大人が他にいない!)あるいは淡い恋心だったのか、そこらへんは語られませんでした。

ここで買わなかった理由に戻るのですが、TRPGというモノはゲームマスターの機嫌で何にでもなってしまい何でもありになってしまうのです。
そんな中でも2のDLCを楽しめたのは、いかにも何でもありでイカれたぶっ飛んだ世界観であるborderlandsシリーズであっても宇宙の法則はあるし、全てが思いのまま行くわけではない世界、その中での何でもありTRPGを描くことで不自由の中での自由を連想させ、ある程度の秩序を担保させるのです。
これによりそれなりの理路整然とした結末があると思わせ、無秩序なオチが排除されるハズなのです。
じゃあ最初から何でもありだとどうなるかというと、正直買ってないので実際のところどういう内容かは知らないのですが、買わなかった理由として書かせていただくと、内容もオチも何でもありとなってしまうのではないかという懸念点が拭えず、購入意欲が湧きませんでした。
そのうえ魔法の世界のプレイアブルキャラはプレイヤーの自作キャラであるため、シリーズの繋がりが一切ありません。
(ロールプレイという点では最高と思うんすがね・・・)
加えぶっ飛んだキャラで大人気のティナもborderlandsという骨子があるため活きるキャラであり単品で存在する場合あまり注視されないでしょう。
結論として何でもありな世界で、何でもありなキャラが自由にふるまう結果として、何でもありになってしまい、どうでもよく感じるのです。
実際にどうなのかは購入して確かめてみて欲しいです。
わたしは遠慮しておきます。(セール待ち)

最後に


以上borderlandsシリーズのネタバレ込み感想でした。
それなりに書いたのはこの作品が好きであり、期待を持っているからです。
4はいつになるのでしょうか・・・全てに決着はつけれるのでしょうか。
(決着をつけたところでまとまるのか、あるいはまだまだ続くのか)
steamでセールすることも多い作品なので機会があったら是非購入してみてください!



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