サイバーパンク2077 ステルス意志クイックハックビルド ベリーハード 死神ルート ネタバレ込み感想
サイバーパンク2077とは、あのウィッチャーシリーズを開発したCDPROJEKTREDの作品であります。
2020年の年末に販売されたこのゲームは23年の9月にDLC「仮初めの自由」が販売され、未だにアップデートが続いているゲームでもあります。
(大型アップデートは終了し、細かい調整が続くそうですが正直何が起きるかはわかりません・・・)
DLCの販売に伴い、ゲームバランスやビルドは大きく変更されてしまい最早別ゲーといっても過言ではないぐらい変更が加えられています。
筆者はDLC発売から購入したクチですが、販売当初はバグが多すぎたり動作が重すぎたりアクションが地味そうだったりと内容以前の話が多かった印象の作品でしたが、Ver2.0及びDLCの発売伴い購入を決意。
アップデートの積み重ねもあり前評判より、とても楽しめる作品でした
が!
あまりにも細かい分岐が多すぎる・・・!
このゲームしか遊ぶことのできない人にとっては神作品でしょうが、この現代社会においては安くてボリュームのあるゲームは他にもあるため、このゲームを何百時間も遊んでしゃぶり尽くすユーザーは限りなく少ないでしょう。
筆者も他のゲームに浮気する人間のため、正確なレビューはできません。
その上での記事となります。
記事タイトルの説明
・意志とは
まず、このゲームの基礎ステータスとして
・反応
・技術
・肉体
・知力
・意志
の5種類があり各20まで振ることができます。
パークポイントとは別に振ることができるため、2,3項目を最大値20にして残りを割り振り調整する形となります。
DLC抜きでレベル50,込みでレベル60まで上げることができます。
この意志というステータスは、主に単発消音武器や投げナイフ、ステルス面を強化できます。
クイックハックを使う際重要なのが知力と技術であり、アップデートにより反応15で取得できる空中ダッシュが快適なため、反応15技術20知力20に振り残りはそれ以外、つまり肉体か意志かになります。
・クイックハックとは
サイバーでパンクなこの作品は電子機器にあふれており、あらゆるものがネットワークに繋がれていてハッキングを仕掛けることが戦闘においてとても有利となります。
クイックハックビルドとは電子機器、及び人体の機器をハッキングし
視界に入るもの全てブチ殺す凶悪な戦法・・・のはずです。
・死神ルートとは
このゲームはタロットの大アルカナになぞらえたエンディングが用意されており、大まかに
・悪魔
・星
・太陽
・自殺(諦める or 死ぬ)
・星(DLC)
の5つがあり、前者3つは選択でさらに節制に分岐します。
いずれも協力者の支援を受け、敵の本丸に攻め込み「神輿」と呼ばれるアクセスポイントに接続することが主目的となります。
この行為はとても危険なため、途中で協力者が死んだりします。
死神ルートでは協力を得ず、単独で神輿まで突撃します。
その後は強制的に太陽エンド、及び選択によっては節制エンドになるようです。
協力を得ないため本来死ぬ人物が死なず、エンディングに細かい変化がでるものの、大筋は変わりません。
何が問題か
ざっくりタイトルを説明したうえで何が問題かと言うと
高難易度において意志に振るステルスクイックハックビルドは、肉体に振ることができず、紙装甲となってしまいます。
ベリーハードにおいて強い一般の敵(ドクロマーク)ですら密着ショットガンやヘビーマシンガンの連射で即死することが少なくありません。
そして度重なるアップデートにより、クイックハックそのものが弱体化を受けてしまいました。
クイックハック発動にはRAMという、所謂MP的なモノが必要のためそもそも連射することができません。
自分のHPを犠牲にできるオーバークロックというスキルもありますが、結局危険なのには変わりなく紙装甲には変わりません。
意志パークにも問題があり、主に実弾ハンドガン(パワーピストル)、スナイパーライフル、精密ライフル、投擲武器及びステルス関連の強化となるのです。
結果として単発射撃かサプレッサーによるステルス攻撃の強化となるのですが、アップデートによりサプレッサーが取り付けられるハンドガンが強化されてしまいステルス環境下において他の消音武器を使う利点が少なくなってしまいました。
さらにステルス環境下でクイックハックが使えて敵を無力化する場合、わざわざ銃火器で戦うのか、あるいはハンドガン、スナイパー、投擲武器をフル活用するかと言われるとベリーハードの場合
ハンドガンでいいんじゃないかな・・・という感想が出ざるを得ません。
ステルスで敵を倒す上で役割が被っているのです。
これはアップデートによりサプレッサーが取り付けれる武器が減少したこともあると思われます。
旧verでは単発高火力リボルバーにも取り付けられましたが不可能に。
そもそも精密ライフル(バトルライフル)には付けられず、スナイパーライフルは一部の武器にしか付けることができない上に総合的にハンドガンより弱い、と散々なことに。
ゲーム内では超遠距離戦をすることは稀な上、一部のスナイパーライフルを除いてサプレッサーがないので当然戦闘状態になることが多いため、他のゲームのようにスナイパーライフルで暗殺・・・というのがし難いのです。
あくまでスナイパーライフルでの消音暗殺がし難いというだけでありハンドガンだと楽々できます。
投擲武器は別段威力が高い訳でもなく、スタンや範囲攻撃などの特殊スキルが付与されているものの、結局敵を効率よく無力化するにはダメージを与えるか気絶させるしかないため、中途半端な搦め手は不利になるだけなのです。
当然○○武器特化ビルドを作ることは可能ですが、利便性が下がる上クイックハックが根底にあるので、そもそも武器と併用するのが相性悪いんでないか・・・という疑念を払拭することができません。
このゲームはロールプレイが重要と思うので特化するのはモチベに大事だと思うんすがね・・・
誤解の無きよう説明したいのですが、あくまでステルス戦とクイックハックの相性が過剰すぎる傾向があると思えるだけであり、真正面からドンパチするステルスしない戦では意志の恩恵がある投擲武器やスナは活躍できるのです。
ステルス戦は常にこちらが優位なタイマン戦を挑むのと変わりないため、高速で多人数を処理する必要が無い、その状況になった場合、或いは発見された場合こちらの負けなので確実に一人の敵を処理する、という行動は変わりません。
なので前述の多種に渡る武器を使用するのは過剰になってしまう訳ですね。
結果ベリーハードでボスと戦う時、ステルス意志クイックハックビルドは頼りない
となってしまうので素直に肉体に振ってHPと耐久を確保したほうがよいのです。
この作品で戦うボスは非常に少なく相性差も激しいのですが何とかなる場合が多く、自分の好きなビルドでも立ち回れて打開できるんだなぁと感じられるバランスでした。
強敵とも言われているオダも苦戦せずすんなり倒すことができたのです。
しかし最後の最後でとんでもないボスと遭遇することになりました。
伝説の傭兵、アダム・スマッシャーです。
アダム・スマッシャーとは全身の9割を機械化していると言われる、ほぼサイボーグ人間であり、最強のソロと言われナイトシティで畏怖される存在であります。
最終目標「神輿」を保有するアラサカ社所属の傭兵であり、色々あって主人公の怨敵のはずだったんですが、実際は泥棒である主人公をただ撃退した仕事人というだけであり、主人公本人との因縁はあまりありません。
このアダム・スマッシャー最近のアップデートで超強化されるまでは
・瞬殺できるHP。
・バグでハマる。
・そこまで強くない。
・前述のようにそこまで因縁がない。
と、設定以前にネタにされてしまったキャラなのですがアップデートにより
・瞬殺できないHPにされた。
・バグでハマる。(解決せず)
・結構強い。(ベリーハードの場合HP450は一瞬で削る)
・因縁に関しては変更がない。
と、雑な強化をされた結果単純に強くなってしまい、ステルス意志クイックハックビルドととんでもなく相性が悪くなってしまいました、なぜなら
・瞬殺できないのでジリ貧。
・バグでハマる。(これはハメれるので無関係)
・こちらのHPが少ないので即死級。
・因縁はまあ関係ない。
となってしまい、特に致命的なのが即死級攻撃のオンパレードでありクイックハックではどうにもならない状況が多々あります。
・スマッシャーの行動パターン
・格闘
サンデヴィスタンによる格闘攻撃。
サンデヴィスタンとは自らの体や神経系を瞬間的に増幅し、高速行動を行える基幹システム。
発動してない他人からするとギャグみたいな高速移動に見えるため、とても印象に残るシステムです。
死神ルートでは最大HPが減り続けるため即死級の攻撃となります。
避けやすいジャンプ攻撃と避けにくい2段格闘があり、2段格闘は判定がものすごく伸びるため
(筆者のPCスペックが貧弱なためかも)
うっかり食らって死ぬことが多かったです。
・ランチャー
プロジェクタイルランチャーと呼ばれる装備、腕から放つ強力なランチャー。
主人公が使う際は、ビルドを特化してないととても役に立ちません。音も強制的に出るためステルスビルドとの相性は最悪です。
着弾地点が出るうえ遮蔽物が多いため対応はしやすい・・・はずだったんですが筆者は対応したくなく何度も死ぬ羽目に。
反応15で取れるスキル、空中ダッシュがFPSゲームではとても快適なうえかっこいいのです、加えてダッシュ中に軽減率というダメージ軽減率が増加するスキルもあるため高速でビュンビュンしたほうが固いはず、なのですが即死級攻撃はどうにもならないと頭では分かっていてもイキりたいためダッシュしてしまうのです。
・マシンガン(?)
ランチャーと同様腕から発射するマシンガン。
流石に一発一発は即死では無いものの、精度が異常に高く、遮蔽物を利用しないと回避は困難です。
最大の強さは威力ではなく、地味な回避行動を取らねばならん、という地味で長い発射サイクルにイライラすることだと思います。
・雑魚召喚
マップの高層に雑魚敵を召喚する、計2回やるため注意。
スナ持ちがいるため火力が高いのでこのビルドではきつい。
・雑魚乱入(重装備)
ヘビィマシンガン雑魚が乱入してくるタイプ、2体いるので真っ向勝負はきつめ。
・ミサイル乱射
HPが減るとマップ中央に陣取り、ミサイルを正確に乱射します。
分かりやすいため回避は容易ですが、やはりモーションが長いのでイライラが敵。
どうすればよいか
高みを目指して派手に死ぬナイトシティ生活ですが、高難易度における回答は徹底的な塩対応です。
アダム・スマッシャーの行動は非常に分かりやすいものが多いため、プレイヤーの技量や性格によっては初見突破は可能でしょう。
決戦のバトルフィールドはサーバールームか分からんのですが、背の高い遮蔽物が多いうえ、タレットまで多数配備されておりカバーアクションが容易なのです。
(監視カメラも多数あるのですが、どう使えばいいのか・・・?
強制発見で始まるアダム・スマッシャー戦ですが、クイックハックを駆使することで未発見状態(ステルス)に移行することができます。
疑似餌と呼ばれる監視カメラから釣るハックでどうにかできるのでしょうか?)
色々ありますけれども、堅実にカバーアクションし、RAMが溜まってから適格にハックしステルス攻撃、余計なことをせず回避行動をすればそこまで苦戦する相手では無いでしょう。
筆者は満足できるプレイができるまで粘りましたが日を跨ぐことになりました。
(高みを目指して地味死ぬことに・・・)
・有効な気がする行動
どんなビルドだろうが遮蔽物に隠れてちまちま撃ってれば倒せるスマッシャー。
それではつまらないので、このビルドで華麗に立ち回れそうな行動を考えてみます。
・システム壊滅
スマッシャーの行動を数秒停止させることができます。
DLCで追加されるRELICパークの脆弱性分析と相性がとてもよく
(特定の部位を攻撃することで追加ダメージを得られるパーク)
効果的なダメージを与えられるのですが、スマッシャーの四肢判定がすっごい細い気がするので、意外に射撃が当たりません。
加えてRAMコストと停止時間が釣り合ってないので連射は不可。
・シナプス焼却
距離問わず、ある程度のRAMコストで発動できる直接ダメージハック。
スマッシャーのアプデのHPの増加によって効果は薄いですが、堅実なダメージを与えることができます。
・ケレズニコフ
特定の行動(ダッシュとか)中、エイムすると時間の流れが遅くなるサイバーウェア。
これにより非発見中にある程度ステルス攻撃を叩き込めたりするため大ダメージが見込めますが、終了後に予想外の攻撃を食らったりするので慣れていないと逆に危険。
・タレットハック
周囲にあるタレットをハックして味方につける戦法。
個々のスペックは頼りないもののデコイとしては優秀。
ワンパンで壊れる点には注意。
・タレット全部ハック
周囲にあるタレットを頑張って一気にハックして味方につける戦法。
対象が増えるのでスマッシャーがバグりやすい気がします。
何気に遮蔽物が多いので全てのタレットが活きる訳ではない点に注意。
この他にもあるかもしれません・・・
次にスマッシャーをハメるのはキミだ!
余談
・難易度ベリーハード
ビルドによっては即死してしまう難易度ですが、丁寧にレベル上げや金策をすれば十分対応できるバランスであり、決して詰むものではありません。
幸い豊富なサブクエ、収集要素が多いのでやること自体は多いです。
強敵に勝てない、サブクエがうまく攻略できないといった場合は素直にレベル上げしましょう。
・死神ルートの道中
とある理由によりHPの最大値が減り続ける死神ルートですが、スマッシャーに比べれば即死攻撃は少ないので対応は比較的楽です。
特にクイックハックビルドなら真正面から撃ち合わない限り対応策はあるので、とてもやりごたえのあるステージでした。
・ステータス振り直し
アップデートによるパーク関連のリワークに伴いステ振り直しが1回だけできることになりました。
それ以降は現状MODでも使わない限り振り直しができません。
フラグが細かい割に細かくセーブを分けれるゲームなので、プレイヤーがセーブデータを管理できれば色んなビルドが使えます。
筆者、あるいはプレイヤーとしてはこの仕様はただめんどくさかったです。
・おすすめビルド
この記事でステルスクイックハックビルドを紹介しといてなんですが、意外とこのゲーム真正面からのドンパチがとても楽しいと感じたため、ステルス性能はそこそこに、発見状態で大立ち回りできるビルドをおすすめします。
最後に
ネタにされていたラスボスにボコボコにされたために記事にしてみました。
発売当初はバグだらけだったり、重すぎてまともにプレイできなかったりと
色々あった作品ですが、実際プレイしてみるととても作りこまれており満足できる出来になっていました。
メインシナリオだけやるなら意外に時間のかからない作品だと思います、メインの取得経験値も多めのため、ノーマルぐらいなら詰まらず適度に攻略できるでしょう。
サブクエにしても依頼主が窃盗や殲滅や不殺、完全ステルスを指定してくる中でプレイヤーのビルドは当然まちまちな中でどうすんの、とか思ったりもしましたが、見た目以上に建物の潜入・進行ルートが細かく作られていたり、スモークグレネードや光学迷彩を利用することで脳筋ステルスができたりと、やりこむほど細やかな気遣い、作りこみを感じることができる作品でもあります。(不満点も増えますが。)
DLC込みの場合セールでも結構なお値段な上に、やりこむには本当に相当時間がかかるので余裕のある時に購入しましょう。
筆者のプレイ時間は約150時間でしたが、様々なビルド、分岐、演出やサブクエストをやりこめていません。
納得いくまでやりこむには200時間以上必要なのでしょうか。
まだまだナイトシティにはドラマが一杯ありそうです。
それではよい、高みを目指して派手にくたばるライフを!
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