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ゾウ自転車は実在した生物だった――失われた異形の発見記録

皆さんは、ゾウ自転車というキャラクターをご存知だろうか。
ハローキティやマイメロディでお馴染み、サンリオが生み出した、
「服を着た、目に光のないゾウが自転車を漕いでいる」という冗談みたいなキャラクターである。

ゾウ自転車


公式サイトにも「趣味はサイクリング」以外の情報がなく、
あまりの影の薄さと扱いの雑さから、逆に話題に上がることも多いこのキャラクター。今年のサンリオ大賞にも当然エントリーされておらず、忸怩たる思いであります。


そんなゾウ自転車だが、実は近年ある都市伝説が話題になっている。


それは、

ゾウ自転車は実在した生物だった


というものである。

一部の狂信的なファンが主張する驚愕の説。
それは「ゾウ自転車はかつて実在した」というものだ。
この説の支持者はアジアの奥地で偶然発見された、まるでゾウと自転車が融合したような生物が、サンリオにインスピレーションを与えたのだと主張する。

この説が事実だとすれば、ゾウ自転車はもはや単なる想像上のキャラクターではない。
異形の生物が現実世界に存在したという証拠になりうる。

では、この伝説的な生物が、どのようにして発見され、そしてサンリオのキャラクターとして世に出たのか、今回は巷でまことしやかに囁かれているこの都市伝説についてご紹介しよう。


発見の経緯

すべては1970年代後半、アジアの密林奥地で始まった。
1978年、ミャンマーとタイの国境付近にある広大な密林地帯にて、国際的な動物学者チームが、この地域のフィールド調査を行っていた。彼らは、かつて存在したとされる伝説の「ゾウ自転車」を探索するために派遣されたのだ。

この地域では何世代にもわたり、ゾウ自転車の伝承が語り継がれており、ゾウ自転車はただの動物ではなく、ジャングルの守護神として扱われていた。伝承によれば、かつて大陸からやってきた侵略者がジャングルに立ち入ろうとした途端、ゾウ自転車の車輪が轟く音が、ジャングルの奥深くから響き渡ったという。それはまるで雷鳴のように、空気を震わせ、木々がひび割れ、地面を揺らし、恐れをなした侵略者たちは何もせず急いで引き返していったそうだ。
以来、この村ではゾウ自転車を讃える祝祭として手作りの木製車輪をジャングルに奉納する儀式が行われている。ただし、村人の中でも、特に若い者の間では、ゾウ自転車の存在を信じている者はごくわずかであつた。

今回の調査は、地元の村人たちから「ジャングルの中で奇妙な生物を見た」という報告を受けて行われた。
そこで、調査チームは慎重に現地の証言を集め、ついにその奇怪な生物にたどり着く。


外見と生態

1978年12月、動物学者チームは密林の奥地で「ゾウ自転車」を発見した。彼らの報告によると、その生物は7トンを超える巨大な体躯と、自転車に似た車輪状の器官を持っていた。
この車輪は、象の前足が変異したものであり、軟骨と特殊な筋繊維で構成されていたという。車輪部分は膝に相当する部分が基軸となり、自転車のよう回転し、高速で移動することができた。さらに、車輪の外側は硬化した皮膚と金属のような光沢を持つ層で覆われており、密林の複雑な地形でもスムーズに移動できるようになっている。
また、鼻先には小さなセンサーがあり、車輪の摩擦や温度を感知することで、常に最適なスピードを保つことができる。
食性は草食であり、主に野草や樹皮を食していたが、車輪を利用して硬い果実を砕く姿も観察された。


失われた友情

発見されたゾウ自転車は、しばらくの間、チームの保護の下に置かれていた。
その後の調査の結果、ゾウ自転車は突然変異によって生まれた、たった一匹の孤独な生物であり、群れに加わることも、家族を作ることもできなかったことが判明した。
ゾウ自転車の発見から数週間、チームの一人であった若き動物学者ヨシダは、この奇妙な生物と深い友情を育んだ。彼は毎日、ゾウ自転車に会いに行き、世話をすることが日課となった。ゾウ自転車もまた、ヨシダに心を開き、彼が近づくと駆け寄って、嬉しそうに車輪を回したという。

しかし、その絆も長くは続かなかった。ある日、ヨシダがいつものようにゾウ自転車に会いに行ったとき、ゾウ自転車はひどく衰弱していた。
そして、ヨシダがゾウ自転車の姿を最後に見たのは、冷たい霧に包まれた夜だった。ヨシダは、ゾウ自転車が静かにその身を隠すようにして森の奥へ消えていく姿を目にした。その瞬間、ヨシダはゾウ自転車が「最後の旅」を始める準備をしているのだと感じた。彼の心は、深い哀しみに包まれていた

ヨシダはその後もゾウ自転車を探し続けたが、結局見つけることはできなかった。この出来事は、彼の人生に深い影響を与え、彼は動物学者としてのキャリアを捨て、ゾウ自転車を描く画家として新たな道を歩むことになった。

村人たちは今でも夜の密林で謎の轟音を耳にすることがあるという。
その轟音は、まるでゾウ自転車が自然の一部として溶け込んで、今も生きているかのように、静かに響き渡る。

ヨシダの絵には、ゾウ自転車という神秘への畏怖と、深い喪失感が描かれている。彼の晩年は、ゾウ自転車の追憶とともに過ごされ、その後の彼の作品は、失われた奇跡を称えるものとしてルーブル美術館に収蔵されている。


ゾウ自転車のその後

ゾウ自転車の存在がこれまで公にされていなかった理由については様々な説がある。ゾウ自転車を悪質な密売人から守るためであったり、ゾウ自転車は政府の極秘プロジェクトとして遺伝子操作により生み出された実験体であるという説、新たな競合の出現を恐れた自転車メーカーの情報規制が行われたという説もある。

これらの説の信ぴょう性は定かではないが、サンリオのデザインチームは秘匿されていたゾウ自転車の情報をどこからか仕入れ、モデルとして用いたのだといわれている。

ゾウ自転車は単なるキャラクターではなく、実在した生物に由来する。その生態の多くは謎に包まれたまま、ゾウ自転車はサンリオキャラクターとして新たな命を吹き込まれた。

この驚くべき事実は、ゾウ自転車のデザインに隠された異様な魅力を一層引き立て、彼はサンリオワールドにおいて最も不思議で、最も神秘的な存在として、永遠にその名を刻んでいくことだろう。

今後のゾウ自転車の活躍から目が離せない。







という説があるらしいです。


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