"隠れビッチ"やってました を観た

気軽に見れそうなポップなタイトルとフライヤーとは裏腹に、中身は生きてるだけで、愛 みたいな苦しい映画だった。
シェアハウスがでてくる映画ってなんでこんなに素敵な共同生活を演出されるのでしょうか、してみたーいってなっちゃう

主人公は父の虐待とDVのある家庭環境、境界性パーソナリティー障害、愛着障害で、森山未來演じる彼氏にひとつ気に食わないことを見つけては怒って支配しようとする。親の嫌な部分が自分と重なるって本当に救われない。
この映画に関しては感想を書くのが難しすぎるほど思うことが沢山あって、主人公が26歳でこれならわたしどないすんねんと思った、恋愛で狂うっていうのは普通ではないのかねやっぱり。わたしの両親も結構喧嘩してたな、父親みたいになるのは不幸だ。自分がなりかけていることに気付いた。嬉しくはないし気持ち悪い。なんでこうなる。
おそらく理不尽にストレスや承認欲求をパートナーにぶつけるのは依存で、それが言葉であれ暴力であれ自身に問題がある証拠で、器が大きい人や気にせず前を向ける人、ちゃんと愛をもって正そうとできる人がうらやましくてたまらない。だから主人公の言動の意味が苦しいほど理解できて、「これはどういうこと?私のこと好きなんだよね?(なんで私のためにしてくれないの)」と相手を精神的に追い詰めうんざりさせてしまうのがすごい。映画自体はハッピーエンド!とは言えないだろう。
こういう苦しみを持つ人たちは、治療されるべきなのだろう。繰り返して振り出しに戻ることの怖さよ。実数がわからないけどたくさんいるのかもしれない。そういう話や自分の体験に出くわすとしんどい。
ずっと恋愛は「怖い」と思っていたけど、感情の浮き沈みが激しくなったりするのはその類なのかもしれない。勇気が欲しい。

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