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しょくやすみ

全然ダメだった。会社に行けなくなった。
私は今まで、何を頑張っていたのだろうか。


今、ある程度割り切って未来のことを考えるようになり、多分若干吹っ切れたのだけど、
全然二度と、こんな気持ちに、そして状況になりたく無いので、
自分のための備忘録として、どんな感じでこうなったのか?という記録をしてみんとてすなり。


先週、初めて会社に行けなくなって、休んで、その次の日這いつくばる気持ちで行ってから、
そのあと3日はちゃんと行けたのだ。
でも休みを挟んだら、全く行けなくなってしまった。


私は土日休みでは無いものの、週休二日間は曜日続きでお休みをもらえる仕事なので
5日働けばちゃんと、休みが来る。
つい先日の休み(1日目)は、夏の予定(ウルトラハイパーキラキラ南の島へGO!)をウキウキ立てて
ここ1週間ずっと食べたいな〜〜〜〜と思っていたパエリアを食べた。
魚介のパエリア、それはそれは、美味しかった。
海老の塩茹でとか、白魚のアヒージョとか(※放っておくと魚貝類ばかり頼み始めるこの私がチョイスした激偏りメニュー)たらふく食べて、海の幸に感謝して帰った。

そして次の日。この日も休み。
大した予定はなかったのだけれど、朝から胃が重くて、朝ごはんが食べられなかった。なんか、とにかく気持ちが悪かった。
アヒージョのせいか?ソフトシェルシュリンプでも無いのに海老を殻ギリギリまで食べようとしたからか?
ずっと胃がムカムカ。そして起きてからずっと次の日からの仕事のことや職場のことを考えているので、ずっと気分が悪い。
昨日は「明日もまだやすみ!!!!」の気持ちだけで、ハッピーに生きていけてたのにな。


どうにかして外に出て、14時にショッピングモールのフードコートでまだ一番食べられそうな柚おろしうどんをチョイスし口にしてみたものの、全くお腹に入らなかった。


あ〜、またご飯が食べられなくなってしまった、と思った。


もうあと半日で休みが終わりまた仕事が始まるっていうのに、ご飯も食べられないのか私は。なんだか書き起こしてみるとしょうもないことのように思えるが、どうしようもなくなってしまって、ぼったぼたに涙をこぼしながら無理やりうどんを啜った。


いつも精神的に追い詰められるとまずご飯が食べられなくなるが、今回はいつものようにただご飯が食べられないだけじゃない、心の一番暗いところを誤って覗き込んでしまったかのような、そんな感覚から抜け出せなくなってしまった。



涙ぼったぼたのまま、苦しい、苦しい、と思いながら、なんだかんだで7割くらいをお腹におさめた。
いつもご飯が食べられなくなった時、食べなきゃ!と焦るから余計苦しくなるのに、それもやめられない。食べられる時は余裕で食べられるから、余計に辛い。



そんで涙ぼったぼたのままトイレに駆け込んで、なみだを拭いて、絶望のまま、心療内科の予約を取った。
半年前ご飯が食べられなく、また眠れなくなった時に、ものは試しと思って行ってみたところの予約ページを見てみたら、ちょうど2時間後、診察してもらえるとのことだったのだ。よかった。


そういえば当時は、いつか本格的にメンタルダウンした時にとりあえず行けるようなところを作っておこう、そう思って行ってみたのだった。
絶対に壊れなさそうな人が壊れたのをみてから、いつでも誰でも、何かがきっかけで、心と体がどうにかなってしまうことがあるのだと、ずっと思っていた。

あの頃の私の行動は間違っていなかった。そう思ったら、少しだけ心が落ち着いた。
こんな時でも妙なところで自己肯定感が高い私だった。


ただ一縷の望みをかけて行った病院では、「今診断書を出せる状態ではあるけれど、休みたいと思ったらまた処方するからもう一度来てください」と言われた。
よくわからなかった。
というか、全然話とか聞いてくれなかった。
だって、診察5分だった(盲点だったけれど、前回はただ薬が欲しかっただけだから、どのくらい話を聞いてくれるかって、あんまり気にしてなかった)。よくあるらしい、心療内科の5分診療ってやつ。
やっぱりいろんなことがわからなくなってしまって、家に帰って、ひたすら泣き続けた。
ここのところ、本当に本当に、ずっと涙が止まらなかったのだけど、それでもまだ出るのか?と言うくらい、ずっと泣いていた。

結局そこから、シンプルに体調が不良になり寝込んでしまい、次の日の仕事を休んだ。
休んでいる中で、やっぱりこのまま今の所で働き続けることはできないな、と思って、もう一度心療内科の予約をとった。
次の日、「もう行けないって思ってるってことですね?」って言われながら、「そりゃ行けるもんなら行きたいのよもうなんでこーなっちゃったかもわかんないし自分でも甘えてんのかなって思うけど無理なもんは無理なのよあんたが今更聞かないでようるさいな!」って思いながら、「はい…」って言って、診断書をもらった。 


ちなみになんの診断をされたかも伝えられず(自分から聞かなかった私も悪いが)診察室から出され、受付でぴっちり糊付けされた封筒をもらっちゃったもんだから、受付の人に「私ってなんの診断をされたんですかね?」って聞く意味不明患者になったりした。 


とりあえず、自分でこの状態がなんなのか説明もできないし、私は私に適切な判断を下せているのか全然わからなかったけれど、この紙切れのおかげで休めるし、食べられるようになるし、トイレで必死に涙を止めようとしなくて済むんだ、と思ったら、すごく心が軽くなった。ありがとう紙。

あと身内が口を揃えて休んだ方がいい、寝た方がいい、体を休めて心を回復しなさい、と言ってくれるから、本当に救われている。ありがとう身内。


まあそこから、とつぜん親に申し訳なくなって泣いたり、読んでみた漫画「異国日記」で泣いたり、会社に行けない人間になってしまった…と急に心が落ちて泣いたり、は稀にしているものの、概ね心の風通しがいい感じ。

人生の立ちゆかなさが大きな壁として現れてくる瞬間も結構あるんだけれどね、深い暗い海の中でもがき労働していた頃より、「良い」んだと思う。


今日の夜ご飯、うどんだったのだけれど、ちゃんと食べられた。
天ぷらももりもり食べた。よかった〜!




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