他力本願こそ、物事を実現するためのコツ

他力本願。こういうと、何か自立性がない、責任がない、といった印象を持つかもしれない。
でも考えて見ると、世の中のほとんどはそうした考え方でしか、動かないということにきづく。
恥ずかしながら、ようやく数日前にそれに思い至った。
人間は独自の考えを持って行動しているが、その基準は生まれ育ってきた今日に至るまでの環境や、人に決定的な影響を受けている。厳密に言うと、遺伝子の中にある、親や祖父母、さらにはさらにその先の人の影響も受けている。98%くらいは遺伝で決まっているという研究結果もある。それらの祖先にあたる人だって、同じように育った環境や周囲の人に影響を受けてきたのだから、これは決定的だ。
そして、いま何かをやろうという思いつきは、当然自分がいいこと、面白いことだと思っているものだが、自分一人だけのものではない。当然、目の前の人や、まだ知らない人の誰かが、それを必要と感じたり面白いと感じたりして賛同することで初めて実現に近づいていく。そもそも、自分だけが面白がって済むだけのものなら。自然に体が動きやっているはずだ。
だから、他者の賛同があってこそ実現する仕組みになっているのだから、それが不可欠になる。だからそのプランをアウトプットし、質問に答え、メリットに納得してもらう必要がでてくる。その対話の中で、新たな気づきがあればそれを付け加え、間違いがあれば しゅうせいし、よりよい表現ややり方があればそれを取り入れることで、実現しやすくする作業が必要になる。それは最初に自分が思っっていたものと姿を変えていき、もしかしたら結論のようなものも変わっていくかもしれないが、それは自分が作っていくものであって、他者はブラッシュアップに不可欠な存在なのだ。
だから自分のアイデアだということにあまりこだわる必要もない。自分が対話をしやすい相手を選ぶのは自分だし、質問や意見を取捨選択することや、新たな体系を作るのも自分だから、ある面で自分のオリジナルだし、それを纏っ目あげるためには共同作業を行なった。それも独自のものだと言うことだ。
自力本願ということは否定しないが、その範囲はあまりにも限定されている。

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