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普段に使えるファシリテーションを学ぶ方法

ファシリテーションのほとんどは今、本人が持っているもので「できる」。逆に言うとファシリテーションとして使えるものは本人の持っているものでしか「できない」。


「ファシリテーションを教えてください」

そう言葉をかけてくださる方の多くは、何か新しいテクニックを身に着けられる!という期待を大きく持ってらっしゃいます。でも、私の感覚的にはファシリテーションは、目の前の物に向き合う「ものの考え方」であったり、「意識する」ことが大事なことなので、それを新しいテクニックを身に着けけられた…と感じかどうかはわからないなぁと。「新しい視点」とか「新しい意識」というものが学べるという意味では、新しく得られるモノなのでしょうけど…。

私にとっての「普段使いのファシリテーション」とは

普段していること、できていることを、自分が向き合う場に対して「意識してやってみる」ことが、その人のファシリテーション。やってみて、場からフィードバックをもらって続けていくことが、その人のファシリテーション。

自身がファシリテーションする場を想定できていなかったりすると、私のファシリテーションについての話はかなり抽象的なので「もっと具体的にお願いします」という話になりやすくて、でも、私からすると具体的にするには「場」の想定がないと、何が使えるかわからないので、仮な話になってしまいます。そこでパタンランゲージですよ。という気もするのですけど、そこもパタンのコンテキストを自分の場とすり合わせないと使えるのかな…となってしまって、まずは「あなたの現場の話を聞かせてください」から始まってしまいます。

さらに、ではどうやって「その時にそのファシリテーションをしているのですか?」と考えると、自分自身に、場やものごとを捉える指針みたいなものがないと難しいのかもしれないとも思いました。もしくは場における哲学というか考え方がないと難しい…。そこの部分は、今の私はファシリテーションとして…というよりも、ネイチャーオブオーダーの15の特性であったり、Management 3.0の様な考え方を適用している気がします。ファシリテーションする土台となる自分の思考傾向…的なものでしょうか。

なぜ、こう考える様になったのかは過去のファシリテーション体験にある

私にとってのファシリテーションは、2008年くらいに事務局で参加した「未来を創るワークショップ」というイベントの嘉村賢州さんが行ったオープンスペーステクノジーのファシリテーション体験が祖となっています。「場に委ねる」、「参加者を信じる」。そして、フューチャーセッションでも知り合うことができたボブ・スティルガーさんのファシリテーターとしての在り方の様な場を包むというか、ホールドするという感覚。

とはいえそこから、「何かをしてもらう」というPush型のファシリテーションしか最初はできなくて、その内に、徐々に「場に委ねる」という方向にシフトしていきましたが、それはテクニックというのではなくて、意識、在り方という部分のそれ。

学び方は自分の場と結びついた形で

その部分を学ぶには、一回のレッスンみたいなものではどうにもならないし、学ぶ側の姿勢が「私と合っている」というのが必要みたいで、「ファシリテーションの弟子活」や、三回構成にして、参加者と何を学ぶかを考えながら進めていくやり方というものでやっています。

「ファシリテーションを知る」というのは一回のレッスンでもできるのでやっていますが、そもそも求めている「ファシリテーション」が違ったり、場を想定してなかったりすると、それはそういう場として教えないと、期待がずれて受け取ってもらえない…。

なんとも私のわがままな教え方だなと、ここまで書いて思うのですが、そんな学びを求めている方は、ぜひご一緒しましょう。


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