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富士フィルム X-E4について(1/2)

ここ最近の私の投稿を見ていらっしゃる方はお気づきかもしれませんが、リコーのGR IIIを手放し富士フィルムのX-E4を購入しました。
買い換えたのは今年の1月なので、使い始めてから半年近くがたちます。

フィルム価格が目に見えて値上がりし気軽に撮影しにくくなる一方で、でもマニュアルレンズでの撮影を楽しみたい、流行りのオールドレンズ遊びをしてみたい、というのが買い替えの理由です。

フィルムカメラと一緒に持ち歩いており、どちらがメイン、どちらがサブ、ということもなく楽しくパチパチと撮り歩いています。

2回に分けて良い点といまいちな点、作例などを上げていきたいと思います。

まず今回は良い点から。

良い点

・フィルムシミュレーション

PROVIAやACROS、VELVIAなどフィルムユーザーには馴染み深い名称がそのまま利用できるのは、富士フィルムの特権でしょう。
JPEG出力がどんな色合いになるのか、悩むことなく選択できるのは大きなメリットです。
実際のフィルムの発色と違う、という意見もちらほら耳にしていましたが、撮影結果を見てこんな色ではないと思うようなことはほぼありません。
フィルムそのまま、とはもちろん違うのですが、例えばPROVIAで撮ったらこう写るだろうな、こう写ってほしい、という予想、願望に沿った雰囲気が高い次元で再現されています。
変な話ですが、フィルムで撮った写真の方がこんな雰囲気のはずじゃない、と感じる仕上がりになることが多いです。自分が下手なだけなのですが、、、
プロが露出などを完璧に合わせてフィルム撮影した写真の仕上がりが簡単に再現される、フィルムシミュレーションにはそのような印象を受けます。

マウントアダプター + キャノン Cerenar 35mm f3.2

・デザイン

凹凸のないシンプルな外観はクラシックカメラ好きに刺さるデザインです。
オールドレンズと驚くほどマッチし、よく出来たフィルムカメラ同様に撮影意欲が湧きます。
デザインが好みであることは撮影に欠かすことのできない大事な要素である、と改めて強く実感しています。
立体的なグリップなど無いシンプルな箱型ですが、重量級の望遠レンズなどをつける予定もないので気になりません。
ボタンが少ないことによる操作性の悪さも気にしていたのですが、クイックメニューやマイメニューでよく使う機能をすぐ呼び出せるので、思っていたほど不便さは感じません。
クラシックなスタイル、という点ではニコンのZfcも魅力的だったのですが、レンズマウント径の大きさにどうしても違和感を感じてしまい、食指が伸びませんでした。


・サイズ

適度にコンパクトなサイズで、気軽に持ち歩けます。
同じ富士フィルムのX-PRO3もデザインや光学ファインダー搭載は魅力的で相当悩んだのですが、実物を見てあっさりと対象外になりました。
私の使い方にはちょっと大きく、重すぎます。
同様の理由で他メーカーのフルサイズ機も対象外となりました。
フルサイズ機を対象外にした理由としては他に、GR IIIでAPS-Cの画質に満足していた、という点も大きいです。

・ファインダー搭載
EVファインダー搭載です。
ファインダーを覗いて撮るのは楽しいと改めて実感しています。
EVファインダーは画像の拡大、さらにフォーカスアシストの機能も使えるので、オールドレンズでも光学ファインダーより精緻にピント合わせが出来ます。
光学ファインダーの見え味も好きですが、露出やボケ具合をリアルタイムに確認しながら撮れるEVファインダーの便利さには大きな魅力を感じています。

非純正サムグリップ + 非純正レリーズボタン

・ボディ内手ぶれ補正(IBIS)がない

賛否有るでしょうが、IBISが無いことはオールドレンズを使う私にはメリットです。
IBIS搭載カメラの場合、オールドレンズではレンズ交換ごとにカメラへ焦点距離を設定しなおさなければ正しくIBISが機能しません。
また、IBISの分だけボディが大型化しますし、バッテリーの持ちも悪化します。
フィルムカメラ同様に手軽にレンズ交換ができ、ボディもコンパクト。X-E4はIBIS非搭載であることで使い勝手の良さを得ていると感じます。
手ブレの心配はもちろん有りましたが、ファインダー搭載ですし、ISOも6400までは常用できる画質ですので、結果としてファインダーを覗いてしっかり構えれば手ブレが気になることは皆無ではないですが多くはありません。

なお、上の写真で取り付けているレリーズボタンはこれです。

次回、いまいちな点と作例の紹介です。



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