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舞台チャーリーとチョコレート工場をみてたまらず

舞台、チャーリーとチョコレート工場をみた。もう何かに書き残さなきゃ。ピュアイマジネーション!

・ウォンカは実在?いや実体はもっと年を取っているっていってた。ウォンカは空想を実現させられる、それほどピュアで強力なイマジネーションの持ち主なのかも。チャーリーたちが、私達がみたウォンカはウォンカの空想が形だったものなのかも。

・ウォンカがジョーじいちゃんの話を遮る。最後には「あのジジイには」って呼ぶ。ウォンカにとって唯一過去を知るのがジョーじいちゃん?ジョーじいちゃんはウォンカにとって現実を意識させる存在なのかも。だから遮るのかも。

・ウォンカはなんで工場を引き継がせようと思った?自分の代で終わりにしたってよかったはず。だってウォンカの工場はウォンカの夢の世界。ウォンカとともに終わったってよかったはず。でも後継者を探してた。ウォンカにとって工場でお菓子を作って世界中の子どもたちに(たぶん大人たちには興味ないんじゃない?現実しかみないのが大人なら。そういう意味ではバケット夫人はウォンカの対極なのかも)食べてほしいのかも。食べて幸せになってもらう、それがウォンカの夢なのかも。なら後継者を探すことは、ウォンカにとって夢の続きの約束なのかも。まだまだ続く、このイマジネーション!を、死ぬまでにどうしてと実現させたかったのかも。これだけはウォンカの空想では続かない、だから空想の続きを飛んでいけるチャーリーを探していたのかも。

・ウンパルンパはなんだって冗談だと思ってる。だけど子どもたちへの懲罰を歌うとき、とてもリアルで残酷だ。悪い子誰だ?!悪い奴だってほんとに思ってる?すべて冗談なのかも。ウンパルンパの存在が、よりいっそう空想を広げていく感じ。ウンパルンパはウォンカの空想世界の住人で、ウォンカの分身みたいだ。

・チャーリーのお父さんはチャーリーにそっくりだという。登場するわけではないけど、とってもチャーミングでユーモアたっぷり、そして愛情たっぷりの人なんだろうって想像できる。バケット夫人と踊ってるシーン、飛んでいくシーン、よかったなぁ。

・チャーリーが誕生日にもらったチョコレート、ではなく拾った1ポンドで家族のためじゃなくて自分の夢のために買ったチョコレート、自分で掴んだチャンスでゴールデンチケットを手にしたのは象徴的だった。

・4人の個性的な子どもたちは、欲望を抑えられずに消えていく。我儘放題、自分が世界の中心だって信じてる、それはとっても子ども的。だけど欲望は現実的でもある。すごくリアルだ!欲求を満たす、満たしてほしい、それはとっても受動的なのかも。ウォンカが求めるのはチャーリーの何も無いところから生み出すイマジネーション!ほしい!じゃなくて、つくろう!4人は欲しい欲しい欲しい!だった。チャーリーは欲しいんじゃなくて、楽しい!すごい!僕大好きだ!だったなぁ。そして空白のノートに空想の続きを書かずにいられない!生み出すってこういうことなのかも。

・ジョーじいちゃんは寝たきりだったのにゴールデンチケットで途端に立てるようになった。奇跡ってことなのかな。チャーリーと工場に行くのがお母さんではなくじいちゃん、っていうのが、現実ではなくて空想っていう象徴なのかな。あと親ではなくて祖父っていうのが、将来を心配する親、ただひたすら孫の味方になる祖父ってことだったのかな。

・なんでキャンディマンなんだろ。カラフルだから?アメは色んな形になるから?お砂糖の象徴?長く楽しめるペロペロキャンディ。ウォンカのチョコレート工場っていうのに、ウォンカのチャーリーの「またの名はキャンディマン」。でもチョコレートマンより、カラフルでポップなイメージがあるな。

・ソーセージ、ガム、お酒に通信機、捨てさせるのは想像力だけあればいいんだってことだったかも。どんどん、非日常に入っていく。

・ティービー夫人がちっちゃくなったマイクを嘆くんじゃなくて喜ぶの、怖かったな。ラリってる。それこそ夫人にとってのハッピーな世界はママの言うこと聞く可愛いベイビー。他の親たちがひぇええ元に戻して!!てなってるのと対象的。でもどの親も可愛い我が子!なの変わんないの。

・チャーリーがウォンカのチョコを食べるのは子どもじゃなくて大人だけ、広告もしないしって言ってたの、あれも気になったな。つまり忘れられかけてる、ウォンカの世界が。子どもたち(=未来)ではなくて、大人たち(=過去)だけにウケてる。それはウォンカの行き詰まり感を表してる気がする。そういえばキャンディショップに群がっていたのは大人たちだった。だからこそウォンカはチャーリーを探し出せなきゃいけなかったのかも。再び子どもたちにチョコが届くように。ウォンカの夢の世界が続くように。


あぁ楽曲の全歌詞が読みたいな!空想が広がる、からふるな世界!最高のエンタメ空間にずっぽりはまった。あぁまたいきたい!ゴールデンチケットがほしい!
最高のエンタメ体験でした!


それはそうと光一さんの二階席から双眼鏡なんてなくても溢れ出る美しさと妖しさと、そして目が自然と追ってしまう存在感よ。はー、このエンタメが生で浴びられる時代に生きててよかった…2日にドームで剛さんとキャッキャしてた方と同一人物とは信じがたい…最高でした…
あと森公美子さんのあの歩き方がもー、なんか、すごく好きだった…いやぁ、すんばらしい演者の方々、楽曲、演出、振付、あーもう、ともかく素晴らしい舞台を、ありがとう!!!!!

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