令和昆虫合戦ゲジゲジ
昆虫との闘い
僕たち家族と昆虫たちの戦いが始まったのは3年前。
関東の都会からいわゆる「田舎」へ引っ越しをしてきた頃。
今住んでいるのは築50年超の平屋で、彼らにとってみれば「ご自由にお入りください」状態のパラダイスだろう。
タイトルには「ゲジゲジ」さんの名前をあげさせてもらったが、彼の来訪はそれほど多くなく、よく来られるのは「クモ・アリ・ハエ・カ・ダンゴムシ・ナメクジ」さんあたりだろうか。
ふと目をやると、一生懸命歩いたり、飛んだりしているのを見つけ、そっと外に逃がしたり、闘ったりすることは日常茶飯事である。
ラスボス ~ムカデ~
そして、なんといっても最大の敵は「ムカデ」である。
大きいのだと10㎝程度の体躯をくねらせながら、床に、壁に、時には天井を闊歩している。
別に昆虫自体には苦手意識を持っていない僕でさえ、ふいに出会うと「うおっ!」と声をあげてしまう。
そして、更にやっかいなのは彼らは「咬む」。
幸いなことに30年の人生の中で、僕はまだ咬まれたことはないが、2年前、当時0歳の娘は手首をしっかり咬まれている。
その時の泣き方を思い出すと、その痛さは想像に難くない。
もしも、家の中で出会ってしまったら、火ばさみと瞬間的に凍らせるスプレーで退治せざるを得ない。
そんな闘いを3年近く続けている。
融和への道
しかし、そんなムカデも実は子煩悩という話もある。
子供たちが卵の時は自分の背中で保護し、ときになめたりしながらカビや乾燥から守るらしい。また、孵化してからもひとり立ちするまでの2か月近く、共同生活を送るとも。
そんなことを聞くと、出会っただけで退治するのはかわいそうな気もしてくる。
ムカデに限らず、どんな昆虫も人間に悪意を持って出没しているわけではない。
むしろ、彼らの住処に人間が入り込んでいるだけかもしれない。
そんな正論だけで割り切れるものでもないが、できる限り平和的に、闘うことなく彼らとも共存できればと考えている。
「昆虫たちとの融和への道」へ、まだまだ決定打には遠く及ばないが、一つ実践していることがある。
それは、彼らが好む環境を作らないようにして、家の中で出会う確率を下げることである。
昆虫に限らず「共存」することは簡単なことではないが、適度な距離があるのではないかと考える今日この頃である。
※本記事では昆虫の定義については無視しているので、一部表現が誤っていてもご容赦いただきたい。
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