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『晦暝手帖』

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私、雁琳が徒然なるままに日々の思いと思索を綴りました小文雑文を載せて参ります。長めの書評や論考とは異なり、こちらでは気楽に読んで頂けるような、体裁を気にしない短いエッセイを載せて…
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#コラム

「オープンレター」講解 【しらなみのかげ特別号】

・はじめに ……「女性差別的文化を脱するために」と言われたら、凡そ反対する者など居ないだ…

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差別の根本原理としての「種」についての省察−病の齎す災厄の下で

 昨今の新型コロナ騒動において、人々の罹患や病死、或いは疫病とそれに対する各種の対策によ…

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「グローバリズムの隠喩」としての新型コロナウィルスの世界史的意味−「市民的公共」…

 今、新型コロナウイルス(COVID-19)が全世界を恐怖のどん底に陥れている。  昨年十二月に…

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「欲望」についての走り書き的覚書−「欲望とは〈他者〉の欲望である」

 「欲望とは〈他者〉の欲望である」という有名な言葉がある。  これはフランスの精神分析家…

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「女の、女による、女のための意見表明」が「選ばれなかった男達」を圧殺する−作家ア…

 令和2年2月6日、『現代ビジネス』にて、「「結婚できない女」と「結婚できない男」、その決…

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「人間が薄くなる」中で、「文化への意志」を恢復すること

 つい先日、「嘗ては抽象化の象徴として称揚されていた裸婦像が今では「悪い」「性的欲望の対…

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技術に従いつつ、抗して

〈以下の文章は、2012年5月に山武正弘(やま、)氏により刊行された同人誌『あじーる!創刊号』に収録されたものである。同誌は現在入手困難であるため、ここに収めることにした。今読み返すと昔の己の稚拙さを思い知るが、私の問題意識を構成するエレメントが見出される。そこで、一つの記録としてここに収めることにした。〉 1.技術と現代  現代は技術の時代である。言うまでもなく我々の生活のうちのあらゆる領域が技術によって支えられている。電気、水道、ガス等のインフラ、食糧の生産から流通、あ

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