なぜ、気候危機対策が難しいか? 工業化社会の流れを大きく変えるしかないから。
なぜ、気候危機対策が難しいか?
工業化社会の流れを大きく変えるしかないから。
端的に言えば、モノ依存(製造品、巨大インフラ)。
・人々の欲求やニーズは、本来「サービス」を欲しいのであって、ものがそのサービスを満たせてくれる気がしてたので(たとえば、洗濯とか移動とかコミュニケーションとか安全安心とか)、ものづくり大国を目指した。サービスのニーズを達成してくれる「もの」をどんどん作れば良いと。
つまり、洗濯機や自動車や携帯電話やセキュリティ監視装置、などなど。
ですが、それは必要な環境負荷を支払わないという前提で達成されてきました。
・現在の重要な経済的目標は、最低限の資源・エネルギー利用で、最高度のサービスを提供できる、仕組みづくりだと思います。
・本質的には「資源投入量に対するサービス効用の向上」が必要。資源を最低限だけ投入しながら、最大のサービス価値を生み出す工夫。
たとえば多くの芸術作品がそう。ペンや絵の具や楽器などのわずかの資源で、人の生きる喜びを生み出すほどのサービス価値を生み出す。
人々の欲求がより多くの「もの」だけを求めるものである限り、ゼロカーボンは無理。
・いま、製造業で働いている人も企業の中で少しづつサービス系の部門に移りながら、サービス事業でさらに雇用を増やし、給料も高くすれば良いのです。公共サービス部門も増やせるでしょう。
・喜びや欲求を「サービス」や「協創」に見出せるように「物が足りない、買えなくなる、と起きる不安感を人々が持ちながら募らす」のを避けるために「社会的に最低限の生活は保障する」安心感も必要かも。つまり公共サービスの充実。
・人々の欲望にも重なるからこそ、多くの多様な市民が関わって、対話することで「腑に落ちる」ことが大事。
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