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テクニックは真似てなんぼです【ガンダムグレモリー ガンプラ制作#5 部分塗装編】

ご来訪ありがとうございます。

今回の記事は#4からの続きになります。

また、ガンプラ作りを少し掘り下げて
お伝えしています。

ぜひ#1から読んで下さい。


さて、ガンプラの種類のひとつに
「リアルグレード」
というものがあります。

これは、
ハイディテールで少々お高いガンプラになっています。

これがそうです。

出典:『バンダイホビーサイト』「RG 1/144 RX-78-2 ガンダム」閲覧日2022年2月25日

この特徴のひとつとして、
ホワイトの部分にグレーが入っています。

一色の部分を何色かに分けることで、
ハイディテール化しているわけです。

この方法をまるままパクるのが今回です。

もう一度言います、まるままパクります。

私のオリジナルではありません。

仕上がりはこのようなものになっています。


今回の記事では、
・凹モールドの彫り方
・部分塗装について
・色選定のコツ

をくわしくお伝えしたいと思います。


どのようにモールドを彫るか、
どの色を使うか、
「これが絶対正解」
というようなものはありません。

自分でやってみることで、
手軽にオリジナルの塗装になります。

何となくやってみてもいい仕上がりになりますので、
ぜひチャレンジしてみて下さい。

 


凹モールドについてです。

#3の記事で、約11時間かけて彫ったものです。

凹モールドとは溝のことです。

以前この凹モールドの目的ついて、
・「スミ入れ」をしやすくするため
・「情報量を増やす」ため
とお伝えしました。

冒頭でお見せした、
リアルグレードのガンダムの場合は、
色違いの部分は、別のパーツになっています。

ですが、今回作っている
ガンダムグレモリーは、
そうなっていません。

「なんちゃって別パーツ」
にするためにも
凹モールド(溝)を彫ることが必要なのです。

 

今回は、
「彫る部分をどうやって決めているのか」
にフォーカスしたいと思います。


彫る部分をどうやって決めるのか

頭に思い描くイメージとしては、
単一の面に別のパネルを作ることです。

そのイメージを具現化するために、
2点のポイントがあります。

・どこかと平行。
・単純(簡単)になりすぎない。

パーツのどこかと平行になるように彫ります。

パーツの角を使う場合でしたら、
四角形平行四辺形を形づくりようにします。

そして、さらに単純に
四角形や平行四辺形をつくっていくのではなく、
途中でデコボコを作ると
情報量は跳ね上がります。

ただし、複雑にすればするほど、
彫るときの難易度もあがっていくので、
そのバランスが必要になります。

 

めちゃめちゃすごいモールドを
彫ってらっしゃるクリエイターさん

いらっしゃいますので、
そちらの記事もぜひご覧下さい。

この方のスジボリ(凹モールドを彫ること)は、
本当にすばらしいです。

 

部分塗装していきます。

部分塗装って?

そもそも部分塗装というのは、
一部だけを塗装することをいいます。

全部塗装する場合は、
「全塗装」といいます。

今回は、筆を用いた塗装で部分塗装を行います。

塗料は全て
「水性ホビーカラー」
を使っています。

 

部分塗装・足りない部分の塗装

この工程でかかった時間 2時間12分45秒

 

部分塗装が必要な場所は多いです。

まずは、
成型色では足りていない部分の
塗装についてです。

このキット、
私がこれまで作った鉄血系のキットの中で、
最も色が足りていないと感じています。

足りていない部分でも特に多いのが、
細く丸い部分です。

この部分が別パーツになっていないので、
全て塗装が必要となります。
ブラックを使い塗装しました。

次に足りていないのが、
細かいスラスター部分です。
これも塗装が必要になります。

また、
フレーム色で塗る部分もあったりと、
元々の画に近づけるだけでも
相当塗装が必要です。

これらのスラスターとフレームは、
同じ色にしました。

セールカラーをベースにカーキと黒で
調色しました。


部分塗装・足す色でリアルグレードっぽく

この工程でかかった時間 5時間29分56秒

先ほど彫った新規の凹モールドを使って、
部分塗装していきます。

 

色の選定

成形色に近い色を選びます。
どの色が正解というものではありません。

今回は成形色が
・ダークブルー
・ライトブラウン
・ピンク

のパーツに入れますので、
この成形色に近い色で塗り分けます。


このときの色を変化させるポイントは2点で、
「色相」「明度」を変化させます。 

「色相」とは

色の違いのことをいい、
この色の違いを近い色同士で
円上にならべたものを
「色相環」といいます。

色相環で近い色が分かります。

色相環は次のようになっています。

 

出典:『ウィキペディア』「色相」閲覧日2021年10月30日

 

「明度」とは

色の明るさのことをいいます。

色の明度を変えるために調色する場合は、
を混ぜるか、
を混ぜるかになります。

同じ色でも明度を変えると、
見た目がかなり違う色になります。

私は再現性の低さからあまり調色せず、
既存のものを探すことが多いです。

ですが、どうしてもの時は調色します。

 

参考:『基礎から分かるホームページの配色』閲覧日2022年2月25日


「色相」と「明度」を意識して考えた結果

成形色がダークブルーのパーツには、
ブルーグレーパープルを使いました。

ダークブルーの
明度を変えた色としてブルーグレーを。
同じくダークブルーの
色相の近い色としてパープルを。
それぞれ使ってみることにしました。

成形色がピンクのパーツには、
ワインレッドを使いました。

成形色がライトブラウンのパーツには、
グランプリホワイトを使いました


色を足したパーツ一覧

・ナノラミネートコート(ブルーグレー・パープル)

 

・頭部(ワインレッド)

 

・胸部(ブルーグレー)

 

・背部ウイング(ブルーグレー、ワインレッド)

 

・肩部(ブルーグレー)

 

・腕部ナックル(パープル)

 

・腰部バックアーマー(ブルーグレー)

 

・腰部フロントアーマー(ブルーグレー)

・脚部(グランプリホワイト)


・かかと(パープル)

 

スミ入れ

この工程でかかった時間 1時間14分1秒

スミ入れとは

彫った溝(凹モールド)に、
黒い塗料を流し込んでいく工程を言います。

販売されている
スミ入れ用の塗料は、
薄く調整されていますので、
毛細管現象
うまく広がっていく仕様になっています。

 

スミ入れの開始時期

スミ入れは、
必ず部分塗装の後に行います。

その理由は2点あります。

・モールドに塗料が流れ込んでも、
 スミ入れできれいにリカバリーできる。

・見た目のメリハリをつけるため。

このスミ入れを行うことで、
本記事冒頭の仕上がりになるのです。

 

 次回

デカールについてお伝えしようと思います。

どうぞよろしくお願いします。


今回は以上になります。

最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。

ご縁があったことに感謝です。

人とのつながりと大切にし、
これからも「読んでよかった」と思える記事を
皆さんに届けられるよう努力して参ります。

今後もどうぞよろしくお願いします。

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