雑記#11 ひまわり、ふわりと
ひまわりのような女の子がいた。
彼女は誰よりも優しい、とても素敵な子だった。
ちょっと変わった子でもあった。
でも、彼女は聡かったし、自分のことをよく分かっていたように思う。
彼女のことを思うと、不思議と頑張れた。
彼女のことを思うと、優しくなれた。
彼女が幸せならば、僕も幸せな気がした。
僕はその子が好きだった。
みんな好きだったと思う。
ぼくらはまだ始まったばかりだったけれど、
ふわりと吹いた風が、彼女を連れて行ってしまった。
彼女のことを忘れることはないと思う。
ならば、瞼の熱はいつ取れるのだろうか。
分からない。
今、ひとつだけ言える本心。
どうかこれからずっと、優しい夜が彼女を包みますように。
雑記#11 ひまわり、ふわりと
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