日向坂46「この夏をジャムにしよう」感想 ~味も色も、感情も表情も、成長も伝わってくる切ないサマーチューン~

こんばんは、「おふとん」と申します。

初投稿というと自己紹介だとか誰推しだとかから始まりそうなもんですが、そんなのは後でいくらでも書くのでとりあえずこの曲について書かせてください。

9/13放送の”日向坂46の「ひ」”で初解禁となった3期生楽曲「この夏をジャムにしよう」

皆さん既にお聞きになったでしょうか。(まだという方は上のリンクからラジコのタイムフリーに飛べるので、ぜひ聞いてみて下さい!)

タイトル自体は前々から発表されていましたが、皆さんはどんな曲を想像していましたか?
今回はこの曲の歌詞をなぞりながら、「歌詞解釈」というとおこがましいですが、感想を書いていきたいと思います。


☆解禁前

歌唱メンバーとタイトルが発表されたとき、

「これはキタな」

と直感で思いました。

なぜかというと、「ジャム」という言葉に秋元康がどんな意味を持たせてくるかがとても楽しみになったからです。

「個人の見解」では有りますが、歌詞は比喩で決まります。
比喩とは「例え」のことです。

(私は秋元康を比喩の天才だと思っていて、それについても熱く語りたいのですが長くなるので後に回しておきます)

この歌の中で、おそらく主人公である3期生の子たちが「夏」を「ジャム」にしてしまうのです。なんとも楽しそうな曲ではありませんか。

そんな期待(というか予想)を持ちながら日曜18時半。
FMを91.6に合わせ、番組中頃。ひなのなのによる曲紹介が終わりました。

ここからは歌詞に沿って書いていこうと思います。



イントロ

おふとん「キタキタ!この曲を待っていたんだ俺は!!」

ディズニーランドのパレードを彷彿とさせるようなアップテンポな前奏で曲が始まり、フレッシュでみずみずしい(同じ意味?)、3期生にしか出せない新しい日向坂の一面を感じさせます。このままあっという間に五線譜を駆け抜けていくんだろうな~


と思っていました。

そう、イントロまでは本当に思っていましたし、頭を振りながら聴いていました。


それでは歌詞に行きましょう(歌割りについては#mikunitalkでも触れられていましたが、ちょっと見にくくなってしまうので今回は割愛させていただきます)


時はいつもあっという間に過ぎる
波が消えたようにすべてが消えて
今日までの砂浜の上
さっきまではもっと楽しかったのに
日焼けだってやがて消えてしまうよ
太陽は一瞬の果実

4人が掛け合うように歌う印象的な1A。
各々の特徴がはっきりしていて、1期生曲を聴いている気分でした。

押しては引いていく波、どれだけ楽しい思い出を砂浜に刻んでも、一日も経てば跡形もなく消えてしまうんですね。

彼女たちは若いから、どれだけ日焼けしたって秋冬の季節になればまた白い肌に元通り。

どれだけ強くその身に刻んでも、その若さ故消えていってしまう。

この時点で「この曲はただの青春サマーソング」じゃないな、と感じました。

そして、ここでジャムの原料の一つが「太陽」であることが分かります。


出来ることなら針を止めたかった
Stop the time  Stop the season
ずっとこのままでいたいの願ったのに
だけどまた地球は回り季節は巡る 春夏秋冬

季節を止めることは出来ません。
「ひなたひ」のエンディングテーマ、「川は流れる」でも述べられていますが、季節は巡っていきます。
この物語の主人公だってそんなことは分かっているんです。
「出来ることなら」って。

では、主人公はどうやってこの夏を止めるのか。
それがサビに、そしてこの曲のタイトルにつながっていきます。


この夏をジャムにしよう 思い出は甘くほろ苦い
海の匂いがする 涙色の キレイなガラス瓶
恋だってジャムにしよう ちょっぴり酸っぱかったけど
食べきれないくらい キスだってしたし 冷蔵庫に入れよう

(1オク下のド→)ド→シ→ラ#→ラ
と、噛みしめるように半音ずつ降下していくメロディーからサビは始まります。

主人公はこの夏をジャムにすることで、時を、季節を止めることにしました。
曲を聴く前はなんとなく、「ジャム」と言う言葉にウキウキしていましたが、
ジャムにするという行為は「過ぎ去っていってしまう時間を止める」ための手段だったわけです。


そしてもう一つサビで判明することが、主人公がこの夏、失恋をしているということです。

甘くてほろ苦くて、涙や海の塩水でちょっと酸っぱくて、そんな色んな感情が入り交じったこの夏のすべてをジャムするというのです。

失恋の記憶を取っておく、というと未練を歌っているのかと思ってしまいそうですが、そうではありません。

このジャムはもう食べきれないんです。色んな味のするこの恋を沢山噛みしめて、それでも余ってしまう思い出。主人公は大事にそれを冷蔵庫にしまいます。
せめて腐らせることのないよう、大切に秘めていくんだと思います。


ここまで聴くと、花ちゃんズの「まさか偶然...」を思い出しませんか?

コートのシーズンが終わってしまえば
ハッとするような記憶なんてクローゼットの中

記憶のしまい方一つでこんなにインパクトを与えることが出来るなんて、
僕は思ってもいませんでした。




潮が引いた後の貝殻のように
胸の奥に何か詰まっているよ
サヨナラは永遠の痛み
夕日に染まった海岸線の横顔に
I wish you so I need you
空に輝いてたあの日の一番星
やがてまた数多の星が溢れるけれど あなただけ

1番の感想の時、波が全部浚っていくみたいなことを書きましたが、
そう上手くなんでも消し去ってくれるわけではないみたいです。

「あなただけ」という言葉で終わる2B。
一番星の「あなた」は、これからどんなに多くの星に紛れてもすぐ見つけられてしまうのでしょう。

筆者は今22歳の新社会人なのですが、子供の頃の感情って本当に純粋だったなと思います。

現実がどうとか、たいていの人は色んな波にのまれてしまうと思うのですが、子供の頃の気持ちって絶対に「正しかった」と、今になってそう感じます。


大切なジャムにしよう
このままじゃ勿体ないじゃない
全部取っておこう キラキラした 最後の夏休み
大人っぽいジャムにしよう
色んな経験しちゃったし
スプーンでなめたら 秘密の味がする イニシャルだけのラベル

2サビが一番グッときます。

1サビでは「夏」と「恋」というジャムの材料について歌っていましたが、2サビではどんなジャムにしようか、という内容になっています。

主人公は「大切」で、「大人っぽい」ジャムにするようです。

坂道楽曲は結構男目線の歌が多いのも特徴的ですが、この曲は「少女目線」の歌なのだなと、特段はっきり書かれているわけではないのですが2サビで確信しました。

今の気持ち(ジャム)を全部取っておくには、少女のままではいられません。
大人になっても恥ずかしくない、誇れる記憶にしようという決心と、
「しちゃったし」という可愛らしい言葉のアンバランスさが、
少女らしさと心の成長をとても上手く描いていて素晴らしいなと感じました。

そして「秘密」を抱えて女の子は大人になっていくのでしょう。
他の人には分からないようにイニシャルだけを記して。



ガラス瓶のふたを開けたとき
絶対思い出すわ
みずみずしい青春の宝物

そしてCメロです。

ここの良さ分かりますか!?

「しちゃったし」なんて言ってた女の子が、「思い出すわ」なんて言ってるんです。
一夏の思い出をジャムにして大切に、秘密に閉じ込めて、少女は大人になりました。

そして冷蔵庫にしまった「ジャム」は「宝物」へと変わったのです。



そして最後にふとやってくるこの一節

無添加の日々

混じりけの無い純粋な感情だからこそ、ずっと持ち続けていられるだと感じます。






このブログのタイトルに

味も色も、感情も表情も、成長も伝わってくる切ないサマーチューン

と書きましたが、
一人の女の子の成長が美しく詩になっていて、メロディーと噛み合っていて、それを3期生が歌って、、、

最高の一曲だと思います。




この曲の良さを歌詞以外の側面からも書きたいのですが、長くなりすぎてしまうと読みにくいのでまた別の機会に書こうと思います。


よろしければそちらの方も読んでいただけると嬉しいです。
コメントなどいただけると嬉しいです。

「自分はこう解釈した」とか、

「ここの部分共感した」とか、

個人的な質問でも大歓迎です。


最後まで読んでいただきありがとうございました。




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