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500年以上前から存在した仮想通貨詐欺

人類のやっていることは
太古からそれほど変わらないんじゃないか

誰しも思ったことがあることかもしれないが、
1500年代の中世ヨーロッパの歴史を勉強し、
その感想を改めて感じた。

中世ヨーロッパ、、、
これは仮想通貨詐欺と
全く同じことやってるwwww

となったわけだ。


価値のないものを通貨として発行する


昔、カトリック教会は、
贖宥状(免罪符)というものを発行していた。

贖宥状こそが、仮想通貨詐欺である。

順を追って見てみよう。

中世ヨーロッパ仮想通貨入門

キリスト教の世界では、まず「懺悔」という考え方がある。

悪いことをしたら、教会にいって、
懺悔をして罪を許してもらう

という行為だ。

罪を許してもらうために、
断食や聖なる行為を行い、
罪で汚れた自分を浄化し、
「マイナス状態」から「プラマイゼロ」に戻す。

これは難しくないと思う。

その後、この懺悔が面白い方向に
発展していった。

聖なる行為を行うと、
マイナスが帳消しになるのであれば、

罪を犯す前に、
事前に「聖なる行為」を行い、
「プラス」を貯蓄できる 

という考え方に発展していったそうだ。

そうしたら、
今俺は祈りパワー100だから、
100の罪を犯しても大丈夫!!!

なんていう
すごい状態になる。

ここからさらに発展して、
この「聖なる行為」、、、
「祈りパワーの貯蓄」は、
他人へ所有権が移動できるようになった。

つまり、私が「聖なる行為」を
先にたくさんしておいて、
「祈りパワー」を
貯蓄しておく。

「祈りパワー」を別のAさんにあげるね!!!
みたいなことができるようになったわけだ。

それが最終的に、
「祈りパワー」の所有権の移転、
贖宥状(免罪符)が生まれた。

この贖宥状は、
あなたの変わりに誰かが
「祈りパワー」を貯めた証明書なので、
これを買うことであなたの罪は浄化されます

ってな感じだ。

聖なる行為という無形のものが、
ストックできるようになり、
他人に譲渡ができ、
所有権を販売できるようになってしまった。

贖宥状と仮想通貨

あなたのために他人が祈りを捧げたパワーを
贖宥状として販売しますよ!

カトリック教会が、
現代で同じことを考えたら
必ず「祈りコイン」たるものが発売され、
世界中の大ヒットICOとなるだろう。
しかもローマ教皇のお墨付きである。

無形のものを担保にした証券だ。
仮想通貨詐欺に通ずるよね。


詐欺というのは言い過ぎだったかもしれないが、
無形のものを担保にして
価値を見出し、販売する。

これは歴史的によくある
錬金術なんだろうね。

世俗の権力?魂の救済?どっちの論理ショー 〜カトリック教会のジレンマ〜【COTEN RADIO#154】

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