ホラー映画は怖くない
こんにちは、ganja_tuberです。
今回は「ホラー映画は怖くない」ということについて話します。
みなさん、ホラー映画で怖いと思ったことありますか?
私は一度もないです。急にデカい音が鳴ってびっくりしたことはありますが、それは恐怖というより驚きに近いものだと思っています。あと、カメラワークを不安定にして見てる人の視覚的な不快感を誘うものも、恐怖ではないと考えています。これはシンプルな不快感でしかないし、途中で話の内容とかどうでもいいくらいしんどくなってしまいます。
思えばホラー映画の内容が忘れられないほどトラウマになったことはないですね。
こう言うと「あなたは肝の座った人だからだ」と誤解されるかもしれませんが、私自身めちゃくちゃ怖がりです。ホラーゲームは2,3個くらいしかやったことがないんですが、どれもトラウマレベルになっていますし、正直もう2度とホラーゲームの類はやりたくないです。
少し脱線しますが、今までやったホラーゲームの中で一番怖かったのは、Steamに113円で売っている「Close Me」というゲームです。ホラーゲーム好きな人はぜひやってみてください。私はこれをやった日の夜、部屋の電気をつけたり消したりするだけで半泣きになりました。
話を戻します。
とにかく、私はめちゃくちゃ怖がりだということを理解してもらいたいです。ちょっと違うかもしれませんが、部屋にデカい虫とかいたらマジで泣きそうになります。
では、ホラーというもの、ひいては人間の感じる恐怖という感情自体について、より深掘っていきましょう。wikiの「恐怖」のページを引用します。
恐れとは典型的な情動のひとつで、有害な事態や危険な事態に対して有効に対処することが難しいような場合に生じる
って書いてます。
誰にでもわかるように言い換えると、「いやなことが起こったけど、どうしようもない(もしくはどうしようもない気がする)」みたいな感じでしょうか。
一般的な怖いイメージの幽霊とかは、「呪い殺してくるのに、説得とか倒したりできなさそう」だから怖いってことですね。
ここで、「ホラー映画が果たして怖いのか」という話に焦点を合わせると、ホラー映画は、"自分以外の登場人物たちがめちゃくちゃ怖そうな目にあってるのを、画面ごしに見ている"形になります。では、架空の登場人物たちの安心が、幽霊や怪奇現象などに脅かされている状況って果たして怖いのでしょうか?
多分、この状況を怖いと思うには、前提として登場人物たちの安心が自分たちの安心とリンクしているものだと感じている必要があると思います。そうでなければ、目の前で起きている出来事に心の底から「どうしようもない」と思うことはできないからです。つまりホラー映画の演出で、見ている人間を本気で恐怖させるためには前提となる共感が必須だと私は考えるわけです。
ただ、ホラー映画って圧倒的に低予算で作られるイメージがあるので、前半で登場人物に共感させるパートとかを作り込むのは予算的に難しいのかもしれません。また、ホラー映画見てる人たちの大半は「早く怖いこと起きないかな〜」とドキドキしてると思うので、前半で全く怖くないシーンがあると肩透かしに感じる人がほとんどだと思います。
以上の理由から、ホラー映画で見てる人を共感させるのはあまり現実的ではないのでしょう。実際、見ている側の共感を煽るようなホラー映画は今のところ一度も見たことがないです。そんなにホラー映画を狂ったように見まくっているわけではないので、もしかしたら知らないだけで存在するのかもしれませんが。
では、それに対して、なぜホラーゲームは怖いと感じるのか。これは簡単な話で、プレイヤーが実際に登場人物を操作しているからです。進みたいと思って進みたい方向に進むことができるし、なんならプレイヤーの意思で登場人物がご飯を食べたりお風呂に入ったりするゲームもあるでしょう。登場人物がプレイヤーの分身として動くので、プレイヤーは容易に共感できます。
明らかに開けたら怖いことが起こりそうな扉があったとしても、プレイヤーはゲームを進める上でその扉を開けなければなりません。でも最終的な「開ける」という判断を下すのはプレイヤー自身です。その結果、扉の向こうから発生する恐怖も、自分の身に降りかかったものであるかのように感じられます。
ホラー映画が怖くなくてホラーゲームが怖いという話、少しは納得していただけたでしょうか。
あと、完全に余談ですけど、他に私が怖いと思うコンテンツとして2chのホラー系のスレなんかがあります。多分、創作がほとんどだとは思うんですが、やっぱりインターネットでリアルタイムに人が書いてることで生まれるライブ感は読み手の共感を誘ってきますよね。
というところで、今回の話を終わります。おすすめのホラー映画とかあったらコメントで教えてもらえるとうれしいです。夜にお酒飲みながらゆっくり見ます。
では、また3日後…
たすけてください