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BLACK DRAGON リリースです


BLACK DRAGON

BLACK DRAGON
読み方:ブラックドラゴン
Style:Bitter w/Coffee
ABV:5.0%
IBU:19
EBC:20.4

Malt&Grain:Golden Promise , Crystal150 , Vienna  , Munich
Hop:Fuggle(UK)
Other:Coffee beans

黒姫高原スノーパーク様のオリジナルビールとして醸造。苦味が穏やかでモルトのコクや甘みを感じられる”Bitter/ビター”というスタイルのビールに、仕込みの段階でコーヒー豆を漬け込みました。コーヒー豆由来の香ばしさと、バニラのようなほんのり優しい甘さが特徴です。

黒姫高原スノーパーク様より、黒姫高原に伝わる黒姫伝説をモチーフにしたオリジナルビールを製造してほしいというご依頼をいただき、黒ビールと白ビールの2種類を製造させていただきました。

担当者の方とどんなビールにしようかと打ち合わせをしている中で、

・名前は伝説にちなんで「黒はBLACK DRAGON」で「白はWHITE PRINCESS」で決定していること
・黒色と白色を彷彿とさせる色であること
・クラフトビールが初めての方にも飲みやすいこと
・ウィンターシーズンだけでなく、グリーンシーズンでも飲めること

この辺のポイントを考慮しビールスタイルを決めました。

はじめに、まずこの記事では黒ビールについてのお話を。

普通は黒ビールというと、ポーターやスタウトなどが定番ですが、意外と黒ビールが苦手という方も少なくはありませんし、夏に黒ビールはあまり飲まれるものではありません。

そこで、元々私たちGangi Brewingの定番ビールとして醸造していた、SPACE OUT/Bitterを試飲していただいたところ、大変気に入っていただき、スタイルの方向性はBitterで行こうという話になりました。

さらに、定番ビールのSPACE OUTという名前は、翻訳すると"ぼーっとする"という意味があり、これはこのBitterを一日中ぼーっとしながら飲んで欲しいという想いを込めてつけた名前です。

担当者様がこの名前をヒントに、コーヒー豆を入れたらどうか?という案をいただきました。

通年通して黒姫高原に来ていただき、ゆったりと過ごしながら、コーヒーのようにこのビールを嗜み、黒姫高原を満喫して欲しいという想いから来ています。

実は、元々黒姫高原スノーパーク様で、オリジナルブランドのコーヒー豆を販売しており、それを入れよう!という話になりました。

サンプルを作成するために事前にいただいたオリジナルのコーヒー豆は、焙煎度合いは極深煎り、香ばしさと、バニラのような甘い香りをまとっています。

2種類の投入方法で、それぞれ投入量を変えコーヒー豆を漬け込んだサンプルを作成し、担当者様に試飲していただき、コーヒー豆の投入量を決定しました。

仕込み当日は、黒姫高原スノーパーク様のプロモーションアイドル、「BLA
CK PRICESS
」から2名が訪れ一緒に仕込みを行い、コーヒー豆の漬け込み作業を行いました。

醸造責任者の綿貫の鼻の下が伸びていたのは、ここだけの話。

さて、具体的な投入方法についてですが、ワールプールという余分なタンパク質を除去する工程で、麦汁の温度を80℃に下げた状態で、ネットに入れたコーヒー豆を30分間浸漬しました。

温度を下げた理由としては、大きく2点です。

・今回のコーヒー豆が極深煎りだったため、高温で浸漬した場合、苦味が目立ってしまうのではないかと予想したため。
・麦汁の水分が蒸発すると同時に、コーヒー豆由来の豊かな香気成分が揮発してしまうため。

仕込みを終え、発酵タンクへ移したばかりの麦汁には、コーヒー豆由来の香りはそこまで残ってはいませんでしたが、発酵を終え貯酒段階に入ってから、コーヒー豆由来の香ばしさとほんのり甘い香りが戻ってきました。

結果、完成したビールは、ビターらしいモルト感の中に、コーヒー豆由来の香ばしさとコクが、香りとフレーバーに丁度よく現れています。

コーヒー感は強過ぎず、コーヒーが苦手な方でも、すっきりと飲んでいただける仕上がりです。

黒姫高原の豊かな自然の中で、1日中ぼーっと過ごしながら飲んでいただけるかと。

醸造責任者
綿貫 卓人


業務店様へのリリースは1月30日(火)から、ご連絡先を知っている業務店様へ順次ご連絡させていただきます。

今回は、少量ですが樽15Lのパッケージで販売します。

お取り引きをご希望の業務店様は、Best Beer Japan業務店様用ECサイトへご登録をお願いいたします。