見出し画像

文學界 四月号

 毎回買って読んでいる

という訳ではないけど、年に何度か購入する文芸誌

文學界である

本などを読む時、わたくしは全部読む
頭から読み進め、全部読む

興味あるところからとか、途中のところからとか
そんな事はしない
ド頭から読み進め、裏表紙まで読む

というスタイル

今号では特集が[作家とギター]という事もあり楽しみだった

けど、それは百頁以上読み進めたところから始まるから
ド頭からいく

先ずは巻頭のギターなんかの写真から目次を経て
松浦寿輝さんの「谷中」
フランスで画家をやりつつ、人とのコネクトみたいな仕事をやっていた主人公が帰国
谷中に住み始めるという。谷中の街がなんかいい感じに描かれている。

磯崎憲一郎氏の「日本蒙味前史」
正直ちょっと読み辛かった。話が飛ぶし、前後するし。これも「おどれが読むのが下手なんじゃい」と言われれば致し方ない。特撮や俳優と女優や興味深いところもあった。

上田岳弘さんの「K+ICO」
ICOという名の若いお嬢さんは所謂インフルエンサーで、そこそこの稼ぎがある。そのICOの襲名計画というか、そんなものが二代目ICOの事故により暗礁に乗り上げる。
くうねるあそぶかぁ、懐かしいなぁ
それをそんな風に捉えてるのかぁと思ったり。Kはこれからどこに行くのだろう?

平民金子さんの「めしとまち」
バレンタインデーは放棄しても免許は携帯しときましょう!

小佐野彈さんの「サブロク」
スキーとかスノーボードとかに全く馴染みがないわたくしはフリースタイルスキーなんて言葉を初めて聞いたかも。
さりげなくLGBTの事柄が盛り込まれていたり、でもそれはなんと言うか普通の事で、それを普通と思わない人たちもいるんだよなぁと。凄いね最後サブロク決めたんだよね。

藤原麻里菜さんの「余計なことで忙しい」
わたくしなんかはそりゃ余裕であるある。野糞なんてもう普通に経験していて、それを何度もやっている。別にやりたくてやっているわけではなくて、必要に迫られてやっているのだけど、そうたよなぁ、考えてみればそうたよなぁ、普通は野グソなんかやらないかぁ。あのズボン、めちゃくちゃ笑った。ナイス!

犬山紙子さんの「むらむら読書」
わたくしは自分の物差しで物事を測るから、なんか世間とか一般論とかそういうものとは無縁なのですが、そんなものだから今こんな感じなんやろなと。水中の哲学者たちかぁ。

柴田聡子さんの「きれぎれのハミング」
3拍子の呪いとな!怖っ。でもそれもいいやね。曲が勝手にそうなることもあるし、呪いを祝うかぁ。いいやね。

で、ここからようやとこの号の特集
作家とギターに突入

なのやけど
えっと作家さんて狂ってますやん?普通。
なのやけど
ことギターとか音楽になるとコレ?
は?
となるのは自分はこっち側やからかな?
うーん
スケールとかあんなコードとか、度とかセブンスとか、あれしたこれしたとか
マジで?と思う。普通の人たちやんけ
あり?嘘やろ?誰が好きとか?は?
うわ、こりゃ違うわ
と思いましたる。

で、海猫沢めろんさんの「ギター・バンド・小説」
色々なそういう小説があると、あるんやろな。

高田漣さんの「アンドロイドはみ空の夢を見た」
ことギターとかなると自分の中のアレやこれがゴンゴン出てきて「いや、ちゃう」「アホか?」「勘違いやね」などと読んでる最中に言うてくる。
金延幸子さんかぁ知らんかった。凄いね。フィリップ・キンドレッド・ディックエライわ。

安藤礼二さんの「燃え上がる図書館」
これが問題やった。なに?ナニコレ?何言うてんの?だしなん?の連続。
だったのだけど、哲学って今の今まで「それは哲学的やな?」なんて言うとったこともあるのに、じゃ哲学ってなんやねん?って事には蓋をしていた自分に気が付いたというかそんな感じにさせられやした。

奈良有里さんの「ロシア文学の教室」
はい、ロシアっす。ナウいかん国の代表ロシアっす。その文学とな?先の哲学のくだりもあったし、のめり込んでいるのがわかる。やっぱりナウ政府とは違うわなと。な、わけないわなと。

高橋弘希さんの「近現代音楽史概論 B」
そういう店あるある。探せばあるし、あっても無い。
だけどホラ吹き爺やんのエピソードはオモロ。いやエピソードやないかもしれんし怖っ。
中学のころの事を思い出した次第。渓流に立ち入ったところにあった民家は、帰りには跡形もなく不思議だった。

王谷晶さんの「鑑賞する動物」
映画が好きか?と問われれば、好きだと言うけど、じゃ見る頻度は?と問われれば、即答出来ない。そんなに好きじゃないかもしれないし、その根拠として全く詳しくない。

吉川浩満、下西風澄、山本貴光、御三方による座談会「心はどこから来て、どこへ行くのか」
はい、きた。コレ、この号の核心なんやろか?答えあるのん?もうコレオモロイけど難しいアンドデストロイ。
なんか変なもんに片足突っ込んだ感覚でありやす。

辻田真佐憲さんの「煽情の考古学」
悪いヤツなのか?それともまともな革命児なのか?
かなりの嫌われ者ですなぁ。まぁそりゃそうか。わたくしはそうは思わないけど、時代的にはそうやろなぁと。

柳楽馨さんの“your true colors shining through"
今、読んどるっちゅうねん!でも、ほれわたくしはド頭から全部読むタイプやから、跳ばせとか言われても無理ックス。もう。

山下紘加さんの「私の身体を生きる」
ニャルホドね、そういう会話を感じる事はあっても、それは感じてはいけない事だったんよ。それの中に居ようが居まいが。それは武器で、本人たちは悪気も何もなかったのやろうけど、感知した当事者近くの感性にはナイフで身体をエグラれてるようなものだしね、暴力やわ。それもかなりたちの悪い。

西村沙知さんの「成熟と○○」
ヤンキーねぇ。
母の心配は、母だけやなくて父もやと思うよ。それこそ時代?嫌ちゃうんやないのん?それこそLGBTやない?それ言うならやけど、まぁようわからん。グワシ。

円城塔さんの「機械仏教史縁起[
そもそもこうなんやと、なんだか目から鱗みたいな感覚が満ちてきた。ありがとう。そらゴジラもおればそれが進化してメカゴジラになってもおかしくはないやろなと、そういう感覚。そもそも仏陀って?

第53回九州芸術祭文学賞発表
やたらと気になるのは「へその緒」という作品
なら、それ選べよと突っ込みたくなる。

砂川文次さんの「越境」
サイバーバトルストーリーである。今回のみを取り上げるなら。
北斗の拳、マッドマックス、それにここ最近の戦争のFLAVOR満載の物語。話の本質は違うのかもしれないけど、この号ではこういう感じ。

文學界定期購読のおすすめを挟み

金原ひとみさんの「YABUNONAKA」
気が強いひとやなぁ。正義かぁ。間違っていない。間違っていないけどモヤモヤする。なんだか現代のインターネットの世界にある正義というか、正しさの押し付けというか。
会社の目安箱ってこれもポーズでしかないような気がする。スーパーなんかに設置してあるそれも。

第128回 文學界新人賞 中間発表
アウ、アウアウ。俺の名前載ってない。アウぅぅぅ。

綿矢りささんの「激煌短命」
もんじゃ焼き食いたくなった。久々に読んだ綿矢りささんの作品。前後で読みたい。

第129回文學界 新人賞 受付中
文學界 新人賞

じゃっかわしい。

河野真太郎氏「場所と階級と文学」
住本麻子氏「意欲的な破綻を買う」

じゃっかわしいわい。

松浦寿輝さんの「香港陥落」
なんだかね、なんやろね?凄いのかな?映像っぽいかなぁと。但しこれが映画とかになってわたくしが見るかと言えば、見ないかなと思った。

グレリー・ケズナジャケットさん「開墾地」
こうなんやろ?わっかるという感覚。なんやろ?たぶん的外れなんやろうけど、わっかる。蔦とか、生い茂る木々、植物の強さ、頑固さ。
と、それに似た言語の何とも言えぬ壁。なんやろね。

広告がワサワサあって(勿論全部読む)、からの執筆者紹介(勿論全員読む)

松浦寿輝さんの「遊歩遊心」
たまたまやないのん?て思た。
けどそう思わん方が浪漫がある。
あるけど、やっぱちゃうやん?と思た。

最後の頁
表と裏

文學界 四月号読了

オモロカッタっす。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?