ポケモンSV キラフロルチオンジェン 構築メモ(S5シングル)
ランクバトルのシーズン5で使用したパーティを記録します。今期からルールがレギュレーションCになり、災厄ポケモンたちがついに解禁されました。どんどん面白くなっていきますね。
構築の経緯
災厄ポケモンが解禁されたので、このポケモンたちを構築に組み込むことをテーマとしました。昨今の環境を俯瞰した時、パラドックスポケモンが追加された前のレギュレーションや、災厄ポケモンが追加された今回のレギュレーションで高速、高火力に拍車がかかっており、構築時もそのことを強く意識する必要がありました。その中で相手とまともにやりあわないパーティを使いたいと考え、その思想に最も近いチオンジェンを採用しました。
2体目として、相性補完があり、性能的にも噛み合っているキラフロルを合わせることで構築がスタートしました。キラフロルでどくびしを展開し、チオンジェンで削り、後ろのアタッカーを通す動きを基本的な展開とし、構築を考えました。
使用ポケモン
キラフロル
構築の事実上の要です。基本的に先発で使います。特性or技でどくびしを撒くことがメインの使い方ですが、実際は相手の後続にどくびしを回収するポケモンがいたりして、どくびしを撒くことよりも目の前の相手を毒にした方がいいケースもかなりあるため、どくびしとキラースピンを両方採用しています。キラースピンはステロも消せるため、先発タスキキラフロルとの相性は抜群で、カイリューに繋げることもできます。例えば、ディンルーやカバルドンなど相性の悪い対面でも、ステロを回収しつつ相手に毒を入れて、どくびしを撒いたうえでチオンジェンにパスすることができます。パワージェムの枠はサーフゴー意識で大地の力にしても良さそうですが、飛行テラスサーフゴーが一定数いることを考えると悩ましいところです。テラスタルはサボって変えてませんが、変えるならきのこのほうし意識の草かなと思います。
チオンジェン
いわゆるやどみがマンです。この手のポケモンなのにSが70もあるのがめちゃくちゃ偉くて、相手の耐久ポケモン相手にも上から身代わりを出すことができます。カタストロフィ+攻撃(イカサマやはたきおとす)の構成だと、回復技持ちの受けポケモンや積んでくる物理ポケモンに対応できるため、個人的にはこの2ウェポンは必須だと思っていて、今回は悠長に積んでくるカイリューやパオジアンに対応できるイカサマを選択しています。そのままだと弱点が多過ぎるので、格闘やフェアリーに強い毒テラスタルを切ることが多いです。体感でチオンジェンを選出した試合は9割くらいはチオンジェンにテラスタル使ってます。余談ですが、このポケモンを使ってると、BW時代にナットレイで似たようなことをやっていたのを思い出して懐かしくなります。
カイリュー
アタッカーその1。耐久振り+マルスケで受けつつ舞って神速で処理します。毒もやどりぎも効かないモロバレル、サーフゴーを意識して炎のパンチを採用しています。バレルのほうし、サーフゴーの電磁波、ウインディやロトムの鬼火など、状態異常技を使われることが多かったので、ラムの実を持たせましたが、使用機会はかなり多かったです。
テツノブジン
アタッカーその2。技の範囲が広く、テラスタルに頼らなくても火力が出せるため、アタッカーの面々の中では最も選出機会がありました。ブーストエナジーでSが上がるため、先制技の打ち合いにも強く、削れた相手の最後っ屁を許しません。ゴーストテラスはかげうちの威力をあげる意図もありますが、カイリューの神速をスカす目的もあります。両刀にしてムーンフォースを入れていますが、これはソウルクラッシュにしてもそこまで火力に変化はないことと、物理受けに削りを入れられることからこのようにしています。努力値はAS極振りですが、実際のところ、Sに極振りする意味はそんなになくて、若干削って耐久調整するかCに振った方がいいと思います。
イーユイ
アタッカーその3。かなり雑に採用しました。災厄ポケモンの中では思っていたより強くないなという印象ですが、使う場所を選べば流石の火力を発揮してくれます。悪技と炎技が一貫を作りやすいので最後のスイープに適している一方で、キラフロルの先発が厳しいときの先発要員でもあります。フェアリーテラバーストは技スペースが余ったので入れましたが、一応トドロクツキなどに有効です。
ハラバリー
キラフロル+チオンジェンでは厳しいハバタクカミ+サーフゴーの並びに対応するべく、当初この枠にはチョッキドドゲザンを採用していたのですが、今期のサーフゴーは気合玉持ちがある程度いたため、途中で数値受けができるチョッキハラバリーに切り替えました。型は過去の構築で使ったものと全く同じです。主にカミ、サーフゴー、イーユイあたりに対して選出していきます。
選出と立ち回り
まず初手にキラフロルを出せるかを考えます。判断基準はどくびしが通らないポケモンの数です。毒、鋼、飛行(ふゆう)が相手に3体以上いる場合は選出は諦めます。2体の時はキラフロルの刺さり具合から判断していました。例えばディンルーが先発で来そうな場合だと、ディンルーに毒を入れたい&ステロを消したいので、キラフロルを選出しています。1体or0体なら迷いなく選出します。
次に2番手にチオンジェンを選出する価値があるかを考えます。大抵のケースでは選出できますが、キラフロル+チオンジェン+アタッカーで対処できないポケモンがいる場合はチオンジェンの選出はやめます。相手に特殊高火力(ハバタクカミ、サーフゴー、イーユイなど)が多い場合はチオンジェン代わりにハラバリーを選出し、そうでない場合はアタッカー(だいたいブジン)を選出します。
3番手にはアタッカーを配置しますが、これは相手に刺さってそうなやつを雰囲気で選びます。
キラフロル先発が厳しい場合、先発は大抵テツノブジンかイーユイになり、後ろにはハラバリー、カイリューあたりを選出することが多かったです。
立ち回りは構築の経緯でも述べた通り、キラフロルでどくびしを展開し、チオンジェンで削り、後ろのアタッカーを通す動きを目指します。キラフロルが選出されない場合は、高速アタッカーから入って、相手の動きに合わせてハラバリーを動かしてカイリューの舞うタイミングをつくっていました。
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