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母に捧ぐ

今日は母の誕生日です。
僕とちょうど30違うので、いよいよ次は70歳を迎える歳になりました。

僕は3人兄弟の末っ子で、とっても母に愛され、母が大好きでした。
もちろん、今でも大好きです。

母は基本的にはおっちょこちょいな人間であり、かつ昭和的な母なので、家長的存在の父をいつも立てて、一歩引いている感じの母です。

今は、家事も男女で分担してとかあるけれど、僕が小さな頃は100%母がしていました。
父が料理をしてくれたのは、一度だけ、ベランダですごい胡椒のきいた焼きそばを作っていたくらいでしょうか。

どんなときも手作りの料理を毎日作ってくれた。
中学校や高校にもなると、部活動に没頭していたので、1日5食とか食べていたけれど、大きなおにぎりや偏食の僕の好みに合わせて、それはそれは茶色い弁当をこさえてくれた。

おかげで、ガリガリで弱っちいと言われてきた僕も人並み以上に身体が大きくなり、スポーツでも自分が思うように没頭して、満足いくまでチャレンジできました。

ある時のこと、僕がテストや大会が重なり、とても苛ついていたことがあり、母に八つ当たりをしてしまったことがあります。

その時母は、意味不明に怒っている僕を叱るのではなく、
「今日、白いごはんが足りなくなってしまい、サトウのごはんを出したから」
と謝ったのです。

母はもう忘れてしまったかもしれないけれど、僕はこのときのことをすごい覚えています。

高級なお店なんて一緒に行ったこともないけれど、一つ一つに思いを込めて、僕の健康と成長を願い、僕のことを育ててきてくれた母を
絶対に大切にしたいし、ちゃんと親孝行しないといけない。
そして、僕もいつか相手ができ、子供ができたら、僕のいろんな思いを込めて、子どもたちの成長を願い、ご飯を作ってあげたい。
そう思ったんです。

なので、僕は今でも作れるときは必ず手料理を子どもたちに食べさせます。
母が僕にしてくれたように、愛情をたくさん注いで、美味しくなるよう願って作ります。

イクメンという言葉があるけれど、僕は残念ながらそれには該当しないと思いますが、少なくとも料理が好きで、子どもたちは僕の料理が大好きだといいます。

母がくれた愛情を、次の世代、またその次の世代までつないでいきたいと思います。

大好きな母へ、感謝を込めて。

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