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水疱瘡・水痘について

先日、授かり婚についての記事を上げました。

そこでも少し触れましたが、感染症対策はこれから冬に向かっていくにつれて、とても大切な内容です。

水疱瘡・水痘は、水痘帯状疱疹ウイルスによっておこる発疹性の伝染性疾患です。空気感染、飛沫感染、接触感染によって感染します。

感染力は麻疹よりは弱いがムンプスや風疹より強いとされ家庭内接触での感染率は90%と報告されています。

発疹出現の1~2日前から出現後4~5日、あるいは痂皮化(かさぶた)するまで感染力があります。

潜伏期は2週間程度(10-21日)。

成人では発疹出現前に1~2日の発熱と全身倦怠感を伴うことがあります。

発疹は全身性でかゆみを伴い、紅斑、丘疹を経て短時間で水泡となり痂皮化します。

通常は最初に頭皮、次に体幹、手足に出現しますが、最も体幹に多くなります。
数日にわたり新しい発疹が次々と出現するので、急性期には紅斑、丘疹、水泡、痂皮のそれぞれの段階の発疹が混在することが特徴です。

またこれらの発疹は、鼻咽頭、気道、膣などの粘膜にも出現することがあるそうです。

妊娠中に感染した場合、母体においては重篤な水痘肺炎を引き起こす可能性があり、母体死亡率は13~14%とされます。

また児に対しては、感染時期によって流産・先天性水痘症候群、早産、子宮内胎児発育不全、乳児期帯状疱疹、周産期水痘が発症する危険性があります。

日本では2014年10月から水痘ワクチンが定期接種化されました。
ワクチン接種後も水痘に罹患することはあります。

1回の接種で水痘の重症化はほぼ100%防げるそうですが、2回接種(1回目の接種から3か月以上あけて、標準的には6~12か月あけて)することが推奨されています。

男性の方は避妊の必要はありませんのでいつでも接種可能です。

ワクチン接種時期・避妊期間中の治療など御不明な点は、主治医に相談しましょう。


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