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FXでの大失態

ここまで日本の口座でトレードをしていた訳ですが、日本の口座では最大レバレッジ25倍までしかトレードを出来ない所を、海外口座では200倍、500倍、はたまた1000倍等のレバレッジをかけてトレードすることが出来ます。

日本の口座と違うところでいうと、レバレッジが多くかけられる為、少額の資金でトレードをすることが出来る代わりに、「スプレッド」と言われる1度のトレードをする為に必要な、手数料的な物が日本の口座と比べておおよそ6倍近く高かったり、レバレッジを高くすることが出来るということは、それだけリスクが高くなること、税金の支払いの面での相違点などが挙げられます。

900万円以下ぐらいの利益までであれば、そこまで大きく日本の口座と税金も変わらず、レバレッジが高くかけられて、日本よりも早く資産を作れるならと思い、まずは少額の1万円から日本の口座との違いを探っていくことにしました。

今思い返すと、僕は完全にレバレッジ500倍を舐めていました。
日本の口座と売買する時の値が違っていて、間違えて限界ギリギリのレバレッジをかけてしまい、ポジションを持ってわずか3秒ほどで、1万円を溶かしてしまったのです。

これが、最初から10万円とかを入れていたら…と思うと背筋が凍りました。

しかし、ここまで日本の口座で数百以上の取引を重ねて、しかも結果を残してきたという自信から僕は再び1万円を入金し、トレードをしていきます。

今度は数日耐えることが出来たのですが、日本の口座と大きく違う、大きなスプレッドの面で苦労することになります。

僕はものの数秒で決着のつく、スキャルピングという手法で勝ち続けていたのですが、海外口座ではスプレッドが大きすぎてスキャルピングは相性が良くないことに気が付きました。

これも新しい手法を考える良いキッカケだと思い、僕はデイトレードに近い手法を試していくことになります。

色々試行錯誤をしていたのですが、そう簡単にはいきませんでした。
というのも、スキャルピングしかほとんどやってきていなかったので、トレードをすぐに手仕舞いする癖がついていて、自分が思っている以上に損切りをするタイミングが早すぎたり遅かったり…
逆に利益が伸びている時も日和って早く手仕舞いをしたりと、噛み合うトレードを行えなかったのです。

様々なトレード方法を試してみたり、自分なりの手法を見つけるために資産がなくなれば入金、なくなっては追加をしている内に、気がつけば半年ほどで20万円ほどの損失をしていました。

これはいかん!と思い直し、海外口座での自分の過去のトレードを見返して、ただひたすらに負けているという訳ではなく、順調に資産が増えていることも何度もあったので、どういう時に勝っていてどれくらいの利幅をとっているか、逆に負ける時はなぜ負けているか、どういう所でトレードをしているかということを洗いざらい出してみました。

そこで見つけた法則を自分に落とし込み、いざトレード再開。

今度は順調に伸びていき、1万円を元手にトレードしたものが、わずか3週間ほどで64万円まで増えました。
僕は完全に有頂天になり、「自分は最強だ。」と天狗になり、完全に負ける準備が整いました。

ここから少し余談

人間というのは恐ろしいもので、少しずつ自分が結果を出していくとそれに慢心をしていき、今度はそれに気づかず落ちてきた時に「俺はここまで結果を出てきたのだから大丈夫、やれる!」と勘違いをするものです。

ずっと謙虚にやらなければならないし、負けたとしてもそれを取り返そうという気持ちが働くと、必ず負けるのが投資。

パチンコもそうだったけど、いかに冷静に判断を出来るかがキモなことをすっかり忘れていると、痛い目にあいます。

本編へ戻ります

1万円を順調に増やしていたのですが、僕はここで欲が出てきます。

もっと勝ちたい、早くこの借金地獄から抜け出したい、大金を手にしたい

こうなると負けることを嫌い、損切りが遅くなるのと同時に、資産を減らすことに対しての恐怖が生まれ、損切りをしてもすぐに取り戻そうとしてしまいます。

そうこうしていると、手にしたお金はわずか2日ほどでなくなってしまい、さらに負けたことを認められず、一気に口座にお金をつぎ込んでしまい、日本の口座で作ったお金も全てを失ってしまいました。

それだけにとどまらず、勝っている間に色々な人に自慢のように話をしていたこともあり、資金を減らしたことを恥ずかしいと感じ、身内からお金を借りてまでトレードをするようになりました。

少しずつの借金ではあったものの、

早く返さなければ
早く勝たないと

と焦りに焦り、気がつけば色んな人から借金を抱え、今まで滞っていたものも含め、総額250万円もの借金を抱えることになりました。

本当に馬鹿なことをしてしまったと後悔しても、もう時すでに遅し。

僕は再び地獄の底に落ちることとなります。

少し時系列は崩れてしまうのですが、次回は少し時を遡って、結婚生活の面について話しをしていきたいと思います。


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