外国人観光客が戻ってきたという報道が多いが、浅草に住む人間にとって、一時の凄まじさを知っているがゆえ、まだまだ物足りなさは否めない。
ただ、一つ言えるのは、来る人の人種も国籍も随分と多様化したとは感じている。相対的に日本が「安い」国となったことの証左でもある。
食事や買い物で、その「安さ」を満喫してもらうことは誰しも望むところであろうが、これまでこの国から海外へ送った日本人が必ずしも品格が備わった人ばかりでなかったように、当然、我々も同じだけその手の人たちを受け入れることになる。
わたしの会社にも複数いるが、日本人男性にはタイにハマる人も少なくなく、自分から聞き出すまでもなく夜の街の話を耳にする機会も多い。タイ女性は可愛いとか、優しいから、なんて理屈を立てるが、詰まりは「安い」ゆえであり、やっていることは札束で頬を引っ張だいているのと同じである。
日本人を「受け入れる」外国人女性。では、日本の値段が下がった今、果たして日本人女性は、東南アジア、中東、南米、アフリカなど根拠なく眼下に見ていたバラエティ豊かな外国人を「受け入れる」観念を持てるのだろうか。
風俗産業に生きる女性を蔑みも同情も共感もしないが、アホはアホのまま、のうのうと生きながらえ、新たなアホを引き受けるのは女性であるということに、やはり世の中はどこか間違っているのである。

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