大衆とか、俗人というと少し言葉は強いが、いつの時代にもあらゆる場面で「浮き足立つ人」はいて、判断の視点をもっと先にある自分に置けば、数日後、数年後には空虚となる、消費されるためだけの情報に振り回されることがなくなるにも関わらず、わざわざその身を渦中に飛び込ませてしまう。
タピオカや高級食パンといった話は数年後には笑いに転化できるのだが、サラリーマンの世界では凡俗な上司や同僚の行動に対する軽蔑や不信感が澱のように溜まってゆく。
オバマの就任演説が素晴らしいと聞けば、早速原文のコピーを机に貼る上司。スティーブ・ジョブスの伝記が話題になれば、読めもしないのに上下巻を一挙に購入する後輩。コロナでは宅配便の荷物ですら受け取りに難色を示す女性社員がいた。
その人のこれまでの生きざまが映し出されてゆく。
他人に値踏みはされぬよう、地に足をつけて生きて行きたいものである。





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