週末、東京を馬鹿みたいに歩く。帰国して15年、毎週末に20-30キロ歩いていると新しい発見も減り、最近は東京を越え、神奈川、千葉方面へと足を運ぶことが多い。
健康おじさんみたいに歩くこと自体を目的化しているわけではないから、つまらない道は歩きたくない。
行く先を決めるのはGoogleマップで、千葉方面に向かう際は航空写真から緑や水の多そうなルートを選ぶが、八千代を越えないと求めているような景色には出会えない。その手前は、ただただ生活を送るための無味乾燥な住宅地が広がる。
会話の中で、お互いの居住地に話が及ぶことがあるが、一人暮らしの人は、その場所で大体の人となりが分かった気に僕はなっている。
つまらない大人は、つまらない場所に住んでいる。
僕が50年で得た結論である。
先日Youtubeのおすすめに、ホリエモンの動画が上がり、そこで麻布競馬場を知った。トークが面白く、興味が湧きネット上のいくつかのショートストーリーを読んだ中で、流山おおたかの森を題材にしたものがある。ホリエモンがその内容を「バカにしすぎでしょう」と言っていたが、いやいや、そもそも取り上げるまでもない、無数にある郊外住宅地の一つであり、ここでステロタイプな生活を送る人たちこそ、日本の世論で、あなたの出所をヘリコプターまで飛ばして生中継をしていたニュースの視聴者なのではないでしょうか。



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