5月の日記 5月22日

たまった下書きもあるんだけど久しぶりにこの日付で日記を書く。

父の命日。

わたしが22歳のときでした。父は58。急性心不全としか聞いていない原因。昼間は元気だったのに夜急に苦しんで、とのこと。

わたしはその時間新宿にいました。夜通し。連絡つかない娘に母はどれだけ焦ったことか。

結局友人経由でことを知って、明けて新幹線で実家に帰って。

道中ずっと「もう帰っても父はいないんだ」と自分に言い聞かせてきたわりには、家には父の姿が普通に存在していました。普通じゃないか。2度と起き上がらないという、寝姿で。

最後に会ったのは、その前の春休み。いつものように駅のホームまで見送りに来てくれて、特急列車の開かない窓越しに行って来ますと手を振って。

あの笑顔は今でも思い出せるのに。

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そして、今年の命日は

自分の子供が、自分が父を亡くした年齢になってます。

結構、ここを越えることは目標だった。22歳の5月22日を何もなく迎えて欲しかった。

彼にとっては父親の年齢も違うし、何の関係もないのにね。

ごく個人的な、一方的な、呪縛。

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かつては、父を思うと必ず泣いていたけど、さすがに淡々と語れるようになりました。もう父のいない人生の方がとっくに長い。でも記憶には鮮やかなままなので

まだ会いに行くのは当分先の話でよろしくね。

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