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ネタバレ映画記録#4「14歳の栞」と#5「アンモナイトの目覚め」 4/13

今日は映画3本見てきました。休みは有効に使わんと。

今日見たのは「アンモナイトの目覚め」「14歳の栞」「ミナリ」。ひとつの映画館でハシゴしたのでラクでした。ここの映画館好き。座席がリクライニング(座るとこが前にスライドするタイプなので前に人がいても苦にならない)するのが気持ちいいし、火・木は会員価格1000円というのも素晴らしい。横浜某所です。(ぼかす意味あるのか)


はい、この影響ですね。ちょろい。

「ミナリ」は最初にポスターだけ見かけたときに「わー久しぶりに筧(利夫)さんだ!」と思ったら全然違った(笑)

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「14歳の栞」は実在の中学でのドキュメンタリー映画でした。

ちょっとネタバレ書きます。

生徒それぞれのインタビューからその関係性が浮かび上がってきて、14歳の「今」を見ることが出来ました。いろんな子がいて、みんなみんな真剣に生きてて何が正しいとかどの子が主役とかなくて、そうだよな、と思わされます。こんなに丁寧に「人間」を描くってすごいなと。もちろん、そこには作り手の視点があるのだけど、それを上回り跳ね返す力が、個人にあるように思いました。(たとえば不登校になった子の理由を本人は言いたくないと語り、自分が原因になったと思っている子は理由を推測して述べていて、でも正解はない。最後の日にみんなで写真を撮るから出ておいでよと働きかけるけどそんな大団円にはならないところもリアル。)
田中さんの感想を読んで、何か事件が起こって観方が変わったのかなと思っていましたがそうではなく、流れの中でそう思わされていく、のでした。

もうね、この歳になるともうみんな愛おしい。みんな元気に幸せになってほしいと思います。普段は12歳までを相手にうすーい関係をつなぐ程度ですけど、考えてみれば最初の頃に知り合った子たちはもう高校生になってるわけで。今14歳になってる子たち、今もあの頃の顔が浮かぶけれどこんな風にいろいろ考えてあの頃よりも全然大人になっているのだろうと思うと、がんばれーと心から思います。あと、先生(そんな風には見えないけど、子供たちはがとても怖がっていた)の「それが教員です」と言いきったところにぐっときました。現場の先生って本当にそんなところあります。この作品は自分が14歳のときを思うというよりは自分の子供のことを思ったり、学校側のひとになってしまった視点から、見てしまいました。

あまりない種類の衝撃だったなあ。これは台本書いて作れる映画じゃないなあ。

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最初に見た「アンモナイトの目覚め」…これ、邦題ダサすぎませんか?原題の「アンモナイト」だけでいいのに。「目覚め」という言葉の包括する陳腐さが作品の内容まで陳腐に引きずり下ろしそうな気がします。
去年見た「燃ゆる女の肖像」と近い世界観でした。「燃ゆる…」の方が1770年フランス、こっちは1840年イギリス。あんまり近くなかった。(調べた)

これもちょっと突っ込んだ感想を書きます。

公式サイトなど読んでいると、モデルとなった「メアリー・アニング」という化石学者は、実際にはどんな人物なのか記録はさほど残されていないのだそう。そのくらい当時女性は虐げられていて、歴史からかき消された彼女が男性と関係を持つ、ということを描きたくなかった。同等な関係を保てる女性との恋愛関係を描く方が自然に感じられた。などと監督が語っています(抜粋、意訳)。

ちょっと、これってどうなのと思わなくもないですが。

実在の人物を描くのにそんな背景を勝手にくっつける必要はあるのだろうか。と、思いました。そしてタイトルが「目覚め」なんだよ。レビュー読むと「誰の目覚めか」という観点で語られていたりもして、なんだかなーと。

わたしは、恋愛に陥らない信頼、友情、という人間関係の方を好ましく思う性格なんだなあとか今更ながら自覚したりしますね。たぶんそれは男女の性別は関係なく。うむ。

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長々と書いてしまった。

ここまで読んでる人いるのかなと思いつつ今日の弁当はブロッコリーとウインナ炒め、岩下の新生姜ちくわ、炒り卵、ゆかりごはん。

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