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【挫折学】講義㉔「挫折経験と上手に付き合っていくために6 ~何かに『なる』ことは難しくても、何かを『する』のは、いつからでも始められる~」

あともう一つ、私たちの挫折には、「○○になりたいけど、なれなかった」というものが少なくないように思います。

つまり、何者かを目指してそれになれなかったということですが、それはたとえば、プロスポーツ選手であったり、難関試験を突破しなければならない弁護士や司法書士、税理士だったり、はたまた私のように社内での管理職だったりするかもしれません。

しかし、こうした目標は、必ずしも望めば叶うものではありませんし、自分の努力だけではどうしようもない部分があります。ライバルもいれば、人から選ばれなければならないこともある。つまり、「コントロールできないもの」なわけですね。

では、それらを「コントロールできるもの」に置き換えるにはどうしたらいいのでしょうか。

その一つのヒントとして考えてみてほしいのが、何かに「なる」ことを目指すのではなく、何かを「する」ことに意識を向けることです。

たとえば、プロサッカー選手になることを目指すのではなく、サッカーをこれからもプレーし続けることを純粋に楽しむことに集中する、といった具合です。その結果としてプロサッカー選手になれればベストですが、たとえ道半ばで叶わなかったとしても、アマチュアでも草サッカーでも楽しみ続けることは本人の意思でコントロールできることです。

たとえ、弁護士になれなくても、立場の弱い人を支える仕事や活動は、ある程度の意思と時間があればできることです。

管理職にしても、部下を育成したいのだったら、役職に関わらずそのような機会を作ることは十分に可能ですし、場合によっては社外コミュニティなどの中で行うこともできます。

このように、目指しているものの根本の部分にフォーカスすることで、挫折感も幾分弱まるように思います。

そして、何より行動をすることで、人はそのことに没頭し、雑念は少しずつですが消えていきます

ぜひ一度試してみていただけたらと思います。
 
 
いかがでしょうか。これらはあくまでも私自身が実践していることであって、皆様にはまた別のやり方が向いているというケースもあるでしょうし、誰もができることではないのかもしれません。

なのであくまでも参考にしていただいて、取り入れられるところだけでも取り入れていただけたらと思います。

(【挫折学】講義㉕につづく)

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