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【挫折学】講義㉓「挫折経験と上手に付き合っていくために5 ~時に傷ついてもいい~」

あと私が、挫折と上手に付き合う方法として考えているのは、「時に傷ついてもいい」ということを頭に入れていることです。

挫折経験があると、「そのことを思い出したくない」であるとか、「そのことで刺激を受けたくない」といった防衛反応のようなものが、自分の中で起こることがあるかもしれません。

例えば、夢だった全国大会出場が叶わなかった方であれば、その夢舞台で活躍している方を見ることは刺激になってしまいますし、自分が落ち込む要因にもなってしまうので、なるべくそういうものから遠ざかるであるとか、見ないようにするであるとかそういうことがあるかもしれません。

私の場合であれば、社内でのキャリアアップが目標にあってそれが失われたわけなので、やはりそういうキャリアアップをしている人を見ると、心がチクッと痛むような気持ちになることがあります。

ただそれは、できれば避けたいことではありますが、一方で、「その時はそうであってもいいじゃないか」とその痛みすらも受け入れることができれば、より自然な自分でいられるように思います。

そしてその痛みというのは、時を経ることによって、少しずつ少しずつではあるものの和らいでくるものです。

そういった痛みを無理やり避けようとすればするほど、かえってその挫折経験の存在は大きくなると思いますし、その痛みも倍増します。

一方で、「やはりつらかったよな」というふうに受けとめることができれば、前の講義のカズ選手のように、結果としていい経験としても捉えられるようになるのではないかなと思います。

(【挫折学】講義㉔につづく)

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