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【挫折学】講義⑯「未練が残っているのなら、もう一度頑張ってみる」

一つ例を挙げてみましょう。よくある、その人のものの捉え方を探る例として、コップに水が半分残っている話があります。コップの水が「半分しかない」と考えるか、「まだ半分もある」と考えるかというあれです。

少なくない方が、「半分しかない」と足りないもののほうにフォーカスする中、「まだ半分もある」と今あるものにフォーカスする捉え方が推奨されるわけですね。

でもどうでしょう。誰しも、できることならポジティブな捉え方をしたいのではないでしょうか。そして、それをしたくてもできないから、もしくは、トライしてみてもうまくいかないから、苦しんでいるのではないでしょうか。

人のものの見方などというものは、ちょっと意識したくらいで変えられるものではないと思います。

ここでいう足りないもののほうにフォーカスする視点を「未練」と考えてみてください。

そして、どうしても「半分しかない」(未練が残っている)と捉えてしまうのなら、まずはコップいっぱいに水を注ごうともう一度何かに全力を投じてみてはどうかと思います。

そして、もしコップに水が溜まっていけば自身のニーズが満たされていくと思いますし、もしどんなに頑張ってもうまく溜まっていかなかったとき、初めて「こんなに頑張っても水をいっぱいにすることはできなかった。でも、よく見れば半分も残っているじゃないか。これで充分かもしれない」と思えるのではないかと思うのです。

ただ捉え方を変えようとするのではなく、まずはやるだけやってみて、改めて見てみることで、納得感を持って自然とものの見方が変わってくるように思います。
 
挫折に向き合う前に、まずは取り組み方から考えてみるということで、この回は書いてみました。

(【挫折学】講義⑰につづく)

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