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【挫折学】講義⑨「人生を賭けて取り組んでいた。だからこそ簡単には割り切れない」
もちろん、人間が社会的な生き物である限り、そのことだけをずっと思いながら生きていくということはできないので、表面上は何らかそれ以外のことにも取り組むことになるでしょうが、例えば、家で一人きりになったり、過去を振り返ったりしたときに、
「なぜあれが駄目だったんだろうか……」
「もっとこうしたらよかったんじゃないか……」
というように、後悔の念が生まれてくる、そんなこともあるかもしれません。
しかしそれは、それだけ大きな思いを抱いていたからこそだと思いますし、また相応の努力をしてきたからこそ、悔しさも募ってくるということで、決してその人を責めることはできません。
「人生を賭けて取り組んでいた。だからこそ簡単には割り切れない」わけです。
(【挫折学】講義⑩につづく)
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