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【挫折学】講義②「夢をつかむことの難しさ」

私自身はスポーツが好きでよく観に行くのですが、例えば高校野球であれば、なんといっても甲子園(全国高等学校野球選手権大会、および、選抜高等学校野球大会)ですよね。

高校球児にとって、1年生から3年生までに甲子園に出場するチャンスは春に2回、夏に3回のたった5回しかありません。

その5回全てに出場した元巨人軍の清原和博選手や桑田真澄投手というのは、本当に特別中の特別な存在であり、やはりこの5回のうちに1回でも甲子園に行ければ、選手としては、本当に恵まれた結果だと思う一方で、その1回に出ることがどれだけ難しいかということも選手たちは十分分かっていると思います。

野球に限らず大学陸上の箱根駅伝なども同じかもしれません。4年間のチャンスのうち、箱根駅伝に1回でもいいから出場したい。こういった選手が大勢いる中で、当然、4年間一度も選手に選ばれないケースだってあるでしょう。チーム自体が出られないというケースもあるでしょう。

これはスポーツに限らず、資格試験なども同様です。

例えば、難関と言われる司法書士試験などは、全国から何年も学び続けてきた精鋭たちが受験する中で、合格率は3〜5%と言われています(年によってさらに前後することもあると思いますが)。甲子園出場の可能性よりは高いとはいえ、やはりハードルは相当に高い。

そう考えれば、目標を立てて、それを目指して努力していく人の数に対して、叶えられる人というのはやはり一握りであり、ほとんどの方が、その目標を叶えることはできないわけです。

いくら諦めたくないと言っても、結果が出なくて、結局は時間が過ぎてタイムリミットになってしまうということもあるでしょう。

もちろんそれ以降、また別の目標を立てていくということもあるかもしれませんが、自分自身が思いを強く抱いていた目標や希望であればあるほど、それを失ったり、結果が出なかったり、という挫折感はきっとその後も強く持ち続けることになると思いますし、現在すでに、次の目標に対して意欲が出てこない、という状態の方もいらっしゃるかもしれません。

(【挫折学】講義③につづく)

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