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【挫折学】講義③「挫折を意図的に学ぶ機会は少ない」

「挫折」という経験は、時に、書籍などで「その後の人生で活かしていけるもの」という文脈でうたわれることがあります。

  • 「うまくいかなかったことでも、最後まで頑張っていれば、それはきっと今後の人生の役に立つ」

  • 「挫折や逆境はあなたを強くする」

  • 「人は挫折した分だけ強くなれる」

  • 「挫折を次の挑戦の糧に」

  • 「挫折こそ成長のチャンス」

  • 「挫折を乗り越えることで、一皮むける」

  • 「挫折こそ成長への近道」

など、捉え方によって、マイナス経験をプラスに活かしていこうと示す訓示はたくさんあります。次の目標達成に向けて、挫折経験を活かしていく方法です。

実際、就職活動の面接などでも、「挫折を乗り越えた経験を聞かせてください」といった質問を受けることがあるそうなので、このように考えたことがある方も少なくないかもしれませんね。

ですが、実際それを学校で意図的に学ぶ機会は少ないですし、実習があるわけでもない。たとえ表面上は道筋をつけられたとしても、実際に心の中ではそう簡単に割り切れるものではないのではないでしょうか。

結局は人生を歩んでいく中で、自分でなんとかその感情を整理し、前向きに取り組んでいくということが求められていくわけですが、そういったプロセスを学んでいない中で、いざ直面してもなかなかうまく処理しきれないということはあるのではないでしょうか。

(【挫折学】講義④につづく)

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