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「書き始めると最初の一文が出てこない」人へ

kindle出版のお手伝いをしていると、この前は「書きたいことが決まってきました!」と笑顔だったのに、「書き始めたら、どうやって書き始めたらいいか、迷って結局全然書けないんです」とおっしゃる方が時々いらっしゃいます。
確かに「最初の一文」はとっても大事。でも、それは後で考えてもいい。「本を書く」には、まずある程度のボリュームが必要です。頭の中にたくさん「伝えたいコトバ」があるのに、それが出てこないって悔しいですよね。そんな時、私はこんなふうに背中を押しています。

1。最初から「まとめよう」としなくていい

画家が大作を描く時、最初から大きなキャンバスに筆を入れるのではなく、まずは写生帳に部分スケッチをするところから始めます。それはジミー大西も、東山魁夷も、レオナルド・ダ・ヴィンチも同じです。
これを「文章」になぞらえてみましょう。「スケッチ」は、本を書く前の素材集めということになります。小説なら、登場人物のモデルとなる人の姿を、写生するように文章表現する、ということにも通じるかもしれません。
とにかく素材になる文章を少しずつ書きためていきましょう。最初の1ページからでなくてもいい、まとまりがなくてもいい、スケッチやメモのすべてを使うわけではありませんが、その集積が本の土台になっていきます。

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