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「好きなアーティスト」day6カツァリスの「ショパンを弾く」

音楽評論家で友人の池田卓夫氏から渡されたブックカバーチャレンジday6は、ピアノの楽譜です。講師がシプリアン・カツァリスの「NHK趣味百科 ショパンを弾く」(平成5年)。

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「木の葉が舞うように」「悲しみの中に光が射すように」「回想風に」など、曲想へのアシストがわかりやすく、番組を見ていてその教え方に引き込まれ、すぐさま買いました。楽譜にもそういうコメントが音符の上に書いてあるので、番組が終わっても、自己流で彼の芸術観に浸りながら練習ができるのが素晴らしい。カツァリスにピアノを習うなんて!

同じような経験は、1983年の「ピアノのおけいこ」で中村紘子が課題曲のシューマン「謝肉祭」について、何を想像して弾くべきか、各タイトルの背景や謝肉祭(カーニバル)の様子を説明した時以来の感動だった。ピアノは技術ではなく、心で弾く。そのためにこそ技術が必要。そういうことを教えてくれたピアニストでした。


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