がむ

ガムを噛んでいる。飴だったかもしれない。

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ガムを噛んでいる。飴だったかもしれない。

最近の記事

クリームにしか救われない怒りがあり、

・髪がずいぶんと伸びた。伸ばしているからに違いないが、ずいぶんと、伸びた。少しぱさつきを感じる毛先を持て余し、暑い暑いと言いながら大切にしているのであった。 ・この日記を書くのにもずいぶんとかかった。仙台の話を書くために自分の中のたくさんの感情を掘りおこして集め、かきまぜ、一滴一滴と絞り出してしまったようで、文章にするほどのエナジー/気持ち/パワー……表現はなんでもよいが何もかも湧いてはこなかった。涙は感情を洗い流してゆく、よいことも悪いことも。 ・このところ人と会う機会

    • 山積みの揚げた芋を食う

      実家でねこを飼うというので、いそいそと迎えの手伝いに行った。有休消化中のニート期間は時間があり余っているのであった。少し遠くのブリーダーから譲り受けるのだと言う、姉は巨大なキャリーを抱えてやってきた。 保護猫もかなり検討したのだが、条件や審査もろもろが多かったり、保護猫カフェからの譲渡であれば何度か通わなくてはならなかったり、主な飼い主となる姉が仕事をしながら対応するのが難しいねとなったため、仔猫でない少し大人になったままブリーダーのもとにいるねこならばどうか、ということで

      • 冬のはじまりの粉雪が掴めなかった、郷愁

        子供の頃、覚えている一番古い記憶はなに?家族とお出かけしたとき?兄弟が産まれたとき?すこし考えて私は、冬のにおいを吸い込むように息をした。 わたしは青森県民である。一応そう名乗っている。生まれはもちろんその身に流れる血すらも青森県民としておそらくりんごジュースが流れ続けているのだと日頃から自負している。しかし、幼い頃を思い返してみれば青森県、弘前に住んだのは記憶のない生まれて幾ばくかに過ぎず、そののちに引っ越して幼少期を過ごしたのは宮城県仙台市なのであった。 ひと

        • 毎日電車に乗ってゆく

          毎日電車に乗っている。通勤ラッシュの名残を感じる混み具合の電車は、最近暖房が強めにかけられるようになって厚手のアウターを着た我々には少し厳しいものがある。かといって脱ぐこともできずに思わず吐き出した湿った息がマスクの中に閉じ込められて、また吸い込んでいた。 残業残業で体調を崩し寝込んだあたりからやる気がなくなり、何もかもたゆたうがままに生きているような気さえする。実際、今はたゆたっている、あたたかなお湯のなかに。 区切りがついたら何もかも良くなると信じて進むしかないんだっ

        クリームにしか救われない怒りがあり、

          嘘、あと2曲

          寝ようと気合いを入れれば大体眠れるのが特技な私であっても、ほとんど朽ちかけている埃っぽい部屋では1時間ほどしか眠ることができなかった。それにずっと、外の大きな道路を走る車の音がごう、と遠くで鳴っていた。 いつもよくよく眠れるぶん、寝不足にはめっぽう弱いので吐きそうになりながら早朝自宅へ帰る。最低6時間は寝たかった。よろめきながらコンビニに転がり込んでおにぎりや野菜ジュースやエナジードリンクを買い漁る。あとで飲んだら野菜ジュースが野菜汁100%のやつで、甘くない味に驚いてしま

          嘘、あと2曲

          ロイヤルマッチの王様とメガレモンサワーと

          どんよりとした曇り空に何かする気が起きず、ベッドの上から実家の犬に会いに行くのだという彼氏を見送った。少し太り気味らしいので、たくさん遊んであげるのよ。君はもう少し活動的にね。そんなやりとりが終われば部屋はしんとしていた。 実家の片付けに行かなければとのろのろし、さらにのろのろと支度をしたがすべて終えたところでまたベッドに寝転がった。ここから電車に乗ってああだこうだとするほどの元気が残っていない。いつものとおりに。曇りのせいか重力におしつぶされるようにして、ベッドに張り付い

          ロイヤルマッチの王様とメガレモンサワーと

          うちわを持ってくればよかった

          どうしても欲しいと思ったものを手に入れることができなかった時、驚くほどに後悔して執着してしまう。これは、治すべき悪癖だと思う。それでも最近はすこし、立ち止まることができるようになった。 久しぶりに欲しいものができてしまい、目を閉じてもまぶたの裏側に浮かんだ。何度も何度も検索しては眺め、諦めるためにページを閉じた。そうして数ヶ月はやり過ごしたものの、インスタを見るたびにやはり、欲しいなと思ってしまうのであった。 ええ、はい、買いました。とオチがついてしまうのはもう仕方がない

          うちわを持ってくればよかった

          銀座のど真ん中でパンをかじる

          すこし前の日記を載せる。 きっかり1ヶ月で耐えられない長さになる爪のためにネイルを予約した。最近予約が面倒で面倒で、ほとんど、義務のようなものだなと思いながらやっている。けれどネイルをすることは誰かに強制されたわけではなく、ただ私がやりたいからそうしているだけなのだ。そうしていたいから、そうする。でも2ヶ月くらい保てば楽なのになとたまに思っちゃうのはしかたないと言ってほしい。 ネイルサロンで何を観ようか、そう考えていたけれど前回なんとなくでかけたスラムダンクが用意されてい

          銀座のど真ん中でパンをかじる

          玄米茶だった

          お茶を飲んでいる。まだやや夏の蒸し暑さを残した夕方に、予約をしておいた病院まで往復で20分ほど歩いた。じんわりと汗をかいて頭からきっと蒸気が出ているかもしれないと思って、手っ取り早く冷やすために何か飲み物を求めた。秋らしいデザインの黄色のパッケージのお茶を買う。ひとくち飲んで、あ、これ玄米茶だったのか、と目を瞬かせた。 なんとなくほうじ茶だと思いこんでいて、思いこんだものと違う味だとひどく驚く。昔、いろはすの黄緑のふたの水を買ったと思ったのに口に入れたらアロエ味?で緑のふた

          玄米茶だった

          9/9 また来年

          考えて考えて考えこんで4時を回っていた。何が本当で、わたしはなにを見てきたのだろう?ただわたしは彼が、同じようにこんな夜更けに果てのない思考の渦に囚われていなければいいなと思った。 集合時間に間に合うように起きた。重い。3時間程度しか取れなかった睡眠時間に吐き気がする。それでも行かなければならないのだからと浴室のドアをそっと開けた。 ビタミンがたくさん入っているという野菜ジュースを飲みながら支度をする。空腹と吐き気のどちらもする。肌も荒れている。まつげが全然上がらない。何

          9/9 また来年

          あさりのためなら

          早くに夜ご飯を作り、食べ終わったらまだ19:30を過ぎたくらいの時間だった。だらだらとしてもいいのだけど少しもったいないかと思って夜のスーパーへ出かけた。陽が落ちればずいぶんと涼しくなる頃になった。けれど湿度が高いとまだまだ暑さ、不快感を感じてしまうなと、15分ほど歩いて浮かんだ汗をぬぐう。秋がくればいい。 閉店まで1時間を切った店内は外のワゴンがどんどん片付けられている途中でなんだかこちらも急かされるような気持ちになった。野菜がなんか高いねぇ、と話す。夏も終わりだからだろ

          あさりのためなら

          メイクポーチの中に魔法

          目を開けたら9月であった。そのようにして新しい季節は始まる、いつも。私がまだ8月で何もなせていなかったとしても、時間はだれにでも平等に過ぎ、また季節がめぐっていく。 時間が経つことによっていいこともあったのだからそれに感謝しなきゃな。9月はもうすこしがんばりましょう。 私が何も望んでいなかったとしても、ただ時は進んでいくのだ。まばたきの間に夜は長くなって、どこからか涼しい風が吹いて、また雨が降って。 さて、実家の自分の部屋の片付けのために午後に家を出て向かった。乗り換え

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          剥がしてもロメインレタス

          いつだったか、八百屋でロメインレタスが86円だった。葉物の野菜がキャベツしか家にないのだと飛びついて買ったはいいが、思ったよりも大きくて葉っぱを剥がしても剥がしてもまだまだ食べられる。かさを減らしてたくさん食べようとおつとめ品のトマトと鶏肉とスープにして食べてもまだ残っていた。サラダにするのもな、と思い、昨日ふとレタスといえばサンドイッチなんじゃないか、とひらめく。 サンドイッチの具材は何もなかったので昨日は夜の散歩がてら外に出た。リモートワークで座りっぱなしなのだから少し

          剥がしてもロメインレタス

          諦めてコーヒー飲んで

          眠すぎて昼の一時間を睡眠にあててしまった。そうしてもまだまだ眠れそうなくらい眠く、今日は眠い日なのだと諦めている。諦めてもコーヒーを飲んでも眠いのだ。 そろそろ美容院なのでどういう髪型にしようかとまたインスタとにらめっこしている。髪を伸ばすのって大変だとつくづく思うけれど今年は伸ばせるところまで伸ばしてみようかなと思っている。何より、暑い夏はそろそろ終わる。髪が長くても問題ないと思える季節はすぐそこにきているのだ。 メガ割で黄みの強めなオレンジのチークを買いたいと探してい

          諦めてコーヒー飲んで

          嫌がらせとかじゃないんだけど

          昨日はアルコールのせいで頭が痛くて寝ては起きて水をのみ、また寝た。腹が減ればウーバーイーツを頼んだ。堕落。起きてきた彼氏に君はこれからビール禁止だな、と言い渡され、うーん禁止されても何も惜しくはないなと思った。コーラがのめればいいと思っている、いつもいつも。 二人でひとつのカップヌードルをすすった。ふつうのカップヌードルを久々に食べた気がするが、塩分がしみわたるようにうまかった。カップラーメンとはこういうシチュエーションで食べるからこそうまいのかもしれない。 そんなこんな

          嫌がらせとかじゃないんだけど

          鼻低くなったかもしれん

          眠い目をこすりながらシャワーを浴びる。いつまでたっても水のままでよく見ると温度設定が低すぎていた。朝からこれは罠だ。 どうにかこうにか出勤して、新たな問題に頭を抱えていた。どうしてこううまくいかないんだろうなと思いながら、報告のために経緯をまとめた。 バタバタしたけれど夜は会社の上司やなんやらと飲みに行った。まあたまには、というところだが久々なこともあり、なんかいけそうと思ってコークビアやシャンディガフを3杯ほど飲み、プロジェクトの悪口で盛り上がって終わった。なんとか乗り

          鼻低くなったかもしれん