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DIY雨水トイレ動力無し給水 シミュレーションや下水申請もやりました。

 2021年8月16日に、四国化成製雨水タンク(500L)からトイレのロータンクへの給水を開始しました。

 上水道と並列してロータンクへ動力無しで重力により給水します。

 雨水経路は上水道と接続していませんので、雨水が上水道に逆流することはありません。
 法律(水道法施行令第6条)で、「両者を接続してはいけない」・「吐水口から壁の距離」等が規定されていますので、厳守してください。

 ごみをトラップする目的で、市販のU字トラップを工夫して取水フィルターを構成して、樋集水継手と雨水タンクの中間に設置しました。

 また、量水器を取り付けて、雨水の下水道申請を行い、市役所から認定されました。

 樋の流路を変えて、有効屋根面積を増やしました。

 
 シミュレーションを行い、今回の設備において、最適な一日あたりの給水量を見出しました。

 その他、関係資料として以下も追加しています。

・ボールタップの種類と選択による動力無しの実現
・ロータンク内に2個のボールタップを設置する時のフロートの干渉
・樋集水継手の集水量
・外壁に板を固定した両面テープの耐荷重


 目的は災害対策です。
これでトイレに3日間給水できるかもしれません。
少ないですが平時の水道代節約(約220円/月目算)にもなります。

 2014年4月に「雨水の利用の推進に関する法律(平成26年法律第17号)」が成立して、行政は雨水新時代をめざしています。
家庭や企業の取り組みが広がり、敷地内<建築<地域<広域 と広がると、防災、治水、環境、利水などへの効果がますます大きくなります。

 SDGsの一環でもあります。

 参考資料
(1)雨水活用技術規準 日本建築学会環境基準AIJES-W0003-2016 (日本建築学会)
(2)雨水活用建築ガイドライン 日本建築学会環境基準AIJES-W0002-2019(日本建築学会)



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