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社内起業のためのアクセラレータプログラムに参加して感じたこと

昨年3月より新規事業立ち上げを目指して、リコーのアクセラレータプログラム「TRIBUS」に社内起業チームとして参加していました。

先日、最終プレゼン(デモデイ)をし、社内起業賞をいただくことができ、来年度より社内にて事業立ち上げをさせていただけます。
ひとまずの目標は達成。
ただ、課題山積みで喜べるのも一瞬になりそうです。
ここから先も止まらず、考え、もがき続ける必要がありそうです。

そこで記憶がまだ新しいうちに社内起業のために参加したアクセラレータプログラムで感じたことを書いておこうと思います。

事業に携われる

私は自社の親会社であるリコーが運営しているアクセラレータプログラムに参加しました。
グループ会社の特に子会社は機能会社であることが多いと思います。
そんな会社の中にも新しい事業をやりたい、やってみたい人は結構いて(私もそのひとり)それぞれがなんとかしようと動いているのですが、なかなか新規事業に携われることはありません。

もちろん開発の部分や、物流、販売など、バリューチェーンのいろんなところで事業に関わることはできますが、事業全体に関わることはできないです。
どのフェーズであっても受注して携わることが多いですね。
直接的に自分たちが事業を開発して、事業を進めることはまずないです。
事業をやりたい、でも自社の性格上できない、そういうときに私は自社のアクセラレータプログラムを知り、活用することにしました。

ちゃんと学べる、経験できる

事業の立ち上げ、もうすでにやったことがある人はいいんです。
やったことない人(私もそのひとり)はそもそも何からはじめればいいか?わからないですよね。
書籍もたくさん読みました、いろんなセミナーも聞きました、でも完全に理解できるわけもなく、知らないことはたくさんあります。
そういう状況でしっかりメンタリングを受けるシステムがあるアクセラレータプログラムを利用しない手はないですね。

私が参加したリコーのアクセラレータプログラムでは、前半にはゼロワンブースターさんが初期から中盤までメンタリングしてくれました。

社内起業はどうやって考えるのか?どういうマインドですすめるべきなのか?というところから、フレームワークやその使い方。
インタビューの進め方といったものすごく初歩的なものまでまで。
どのフェーズも実際の自分のプランをもとにできるので、とても自分ごとになります。

プログラム後半には各チームに伴走者となるメンターをつけていただけます。
私のチームは久下玄さんでした。

1〜2週間に1回しっかりとメンタリングしていただけます。
ものすごく実践的で、時間の限られたプログラムの中で最大のアウトプットを出すための方法を教えていただきながらすすめることができ、机上の事業立ち上げではないリアルを知ることができました。

本業と並行してにはなりますが、こういう学びや経験の場、支援を提供してくれるアクセラレータプログラム、本当にありがたいです。(恵まれていると思っています)

社内リソースの活用・アクセス

社内起業をする際のメリットであり、かつ、一番重要だと思うのが社内のリソースの活用だと思いますが、それがやりやすくなります。
「アクセラレータプログラムで活動している」ということで協力していただける方は多く、私の話を聞いていただけました。
AI関連の事業の場合、社内のデータを使わせてもらえます。
プレでマーケティングしたい場合、社内の販売チャネルを使わせてもらうこともできるでしょう。
そもそも今までつながることのなかったであろう人とつながることができます。この1年間でたくさんの人とつながることができてそれは自分の財産だと思っています。

課題としては、社内であってもまだアクセラレータプログラム自体の認知が低いことです。
大きな会社であればあるほど、興味のない方にとってはその存在すら知らないということもありました笑
実際に何度もプログラムの説明を社内で私がやるという、、、そういう状況も実際にはあります。

もっと社内に浸透するとよりやりやすく、よりアクセラレータプログラムの効果が出ると思います。

普段なら怒られることが…

今回、私たちはサービスのクローズドβ版をリリースしてみました。

我々の会社で普通に開発してる事業だとまだ品質保証もしっかりできないフェーズで「出してみる」ことすらできないと思います。
やるとまず怒られるでしょう笑
でもクローズドβを出して実際のお客様の反応をみて、話を聞きたくて今回やってみましたが、とても重要だと感じました。
こういうことができるのも社内でオーサライズされているアクセラレータープログラムならではなのだな、と思いました。

SNSの開設もかなり大変でした、1ヶ月かかりました。
申請が必要なのはもちろんなのですが、すんなり承認とはいかず、しっかりと説明させていただき、最後はなんとかOKをもらった状況です。

私達のチームではこちらのTwitterを運営してます。

https://twitter.com/salestechlab

まだ正式サービスでないもののSNSは基本的にはNG。
そういう状況もアクセラレータプログラムに参加しているとちょっと特権的にできちゃったりします。
(フォローお願いします)

アクセラレータプログラムは社内パスポート

1年間アクセラレータプログラムで社内起業に取り組んできて、いいことしかなかったなぁと思います。
人との出会いの数、質ともに高く、まさに自分の財産になりました。
社内でアクセラレータプログラムに参加していることを伝えるととても前向きに協力いただけることが多く(もちろんアクセラレータプログラムを知ってる人ですけど…)非常に助かりました。

ということでひとまず、アクセラレータプログラムはここまで。
ここからは社内起業・事業化に向けて進んでいきたいと思います。
審査員の方(経営層&外部VCの皆様)のフィードバックを先程読みましたが、冷や汗出ましたねw、課題が山積み。
そんな中でも期待もしていただいているので、やるしかないです。
リコーのアクセラレータプログラム「TRIBUS」は私にとっては最高にいいプログラムでした。
自社にそういうプログラムがあり、いろいろやってみたいことがある方はぜひトライしてみてはどうでしょうか?

TRIBUSインベスターズデイ(デモデイ)にて

私達のチームのことや働き方についても記事を書いていますので気になりましたら読んでみてください。


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