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共同研究のススメ

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私が産学連携、共同研究をして感じたこと、ノウハウなどの記事をまとめています。
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記事一覧

事業部門における共同研究に立ちはだかる壁

企業と大学での共同研究がうまくいかない実際の例について書きました。 社内からの相談大学との共同研究について、社内外で色々発信していると、社内からも相談を受けることが増えてきました。 大学と何かやりたい、面白いことをやってみたい、事業を作るネタを探したいと思っている社員がそこそこいて、悩んでいる人もいそうです。 そこで積極的にそういう人とは話そうと思っています。 そこで相談を受けた一例をこの記事では紹介したいと思います。 どこの会社でもありそうな話でした。 研究費をどこが

企業と共同研究することで「研究」として得られるメリット(オンラインコミュニケーションの可視化)

共同研究についてこの note でも色々ご紹介しています。 現在、京都産業大学様と、香川大学様と、共同研究をさせていただいています。 少しづつですが成果も出始めて、数年前から、学会や研究会で発表しています。 こちらは京都産業大学様との共同研究についてです。 企業が大学と共同研究をするメリットは双方にいくつかあります。 この記事でまとめています。 その他にも、「研究」自体にもメリットがあるなーと、先生と話していたのでその内容についてご紹介したいと思います。 ▼研究の内容

客員研究員としての研究

大学との共同研究を4年ほど続けています。 その共同研究結果を用いた事業の立ち上げを進めていますが、昨年より、共同研究とは別に大学に客員研究員として在籍して研究をすることになりました。 企業に在籍しながら、共同研究とは違う立場で大学で研究することができる客員研究員についてこの記事で紹介したいと思います。 ◎共同研究からの延長 もともと京都産業大学さんと共同研究をもう4年ほどやっています。 コミュニケーションの可視化、支援に関する研究を進めていまして、学問的には 感性工学 と

【イベントレポート】京都での産学連携から新規事業を創る!@京都(京都信用金庫様 QUESTION)

3月末に京都でイベントをやってきました! 今、進めている新規事業の企画のタネになったのは京都産業大学様との共同研究の結果です。 そんな共同研究について、我々企業側と、大学からも先生にご登壇いただいて大学側からの視点で色々お話させていただきました。 ▼イベントページはこちら(終了してますが…) 共同研究ってカタチだけで終わることが多いと思いますが、それだと続かないですし、双方にとってメリットがない。 そうならないように、常に事業化を意識した共同研究をしています。 そんなこと

【産学連携・共同研究のススメ】先生とつながる方法

ここ数年、大学と共同研究をやっています。 私のライフワークであるコミュニケーションの可視化に関する研究をしています。 R&D部門でない私が独自の技術を確立するために研究をするためには、大学のリソースを使って技術研究をする必要がありました。 (R&D部門でない私が共同研究する意義や、方法については別の記事で紹介します。) その研究成果を使った事業立ち上げが今の仕事になっていて、私の仕事と切り離せない大切な要素です。 色々な方に共同研究の話をすると、 「どうやって先生と知り合

【産学連携・共同研究のススメ】R&D部門でない部門での共同研究のはじめかた

ここ数年、コミュニケーションを可視化することについて大学と共同研究しています。 といいながら、私が所属している部門はR&Dの部門ではなく、事業部門。 なかなか事業部門で大学と共同研究をすることはないのではないでしょうか? 社内では前例もそんなにないため始める際にはだいぶ揉めました(笑) そこで、この記事では非R&D部門で共同研究をやるために必要なことや、社内調整でやったことを紹介したいと思います。 そもそも情熱もって取り組める興味のあることがあるか?そもそも何をやりたいか?

【産学連携・共同研究のススメ】産学連携する意義・気をつけること

「産学連携」いろんなところで聞く言葉です。 全国各地で色々な連携が進んでいて、プレス発表を聞かない日はないのではないでしょうか。 私も現在、産学連携にて大学との共同研究の真っ最中です。 今の共同研究はとてもいい形で進めれていると思いますが、ここに至るまでには他の大学でうまくいかないことも多々ありました。 この記事では、そもそもの共同研究の意義と、気をつけることなどをご紹介したいと思います。 企業と大学の共同研究の現状まずは日本における企業と大学の共同研究の現状についてです。