35歳を過ぎた頃から、人生の終わりを意識するようになった。出産後から急に体力の低下や老化が気になりだして、もう若くないと思い始めたからだと思う。 どこで死にたいか。 それを考えるとき、いつも思い浮かべる風景があった。祖父母の家から見える穏やかな海。北海道の小樽市だ。自分が生まれた場所でもある。 色々考えて、会社を辞めた後、偶然にも小樽市が地域おこし協力隊なるものを募集していることを知った。しかも祖父母の家があった北運河沿いにある100年の歴史ある第3倉庫の保全プロジェクト